ニューヨーク決戦の瓦礫から生まれたチタウリ製の武器と、クイーンズの15歳の少年が出会う——MCUのフェーズ3を準備し、トニー・スタークの『継承』の物語を青春映画の文法で語り直した、ジョン・ワッツの『ハイスクール三部作』第1作。

基本データ 2017年・ジョン・ワッツ監督

マーベル・スタジオ/コロンビア・ピクチャーズ/パスカル・ピクチャーズの共同製作。ソニー・ピクチャーズ・リリーシング配給。上映時間133分。米国2017年7月7日/日本2017年8月11日公開。ソニーとマーベル・スタジオの2015年版権共有契約のもとで生まれたMCU正史のスパイダーマン単独主演第1作。

物語上の位置 『シビル・ウォー』直後、フェーズ3の真ん中

『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』(2016)でドイツ・ライプツィヒ空港の決戦に駆り出されたピーター・パーカーがクイーンズへ戻った直後、約2か月後の夏休み明けの新学期から物語が始まる。クライマックスは『シビル・ウォー』後に解体された旧アベンジャーズ・タワーから北部のニュー・アベンジャーズ施設へ装備を運搬する貨物機の襲撃。

受賞・評価 MCU・スパイダーマン両系列の再起動

全世界興収約8.80億ドル。MCU加入後のスパイダーマンの単独主演として、また5作目の劇場スパイダーマン映画として歴代興収トップクラスの成功を収めた。サターン賞で複数ノミネート。批評では十代の身体性、ジョン・ヒューズ的青春映画文法、マイケル・キートンのバルチャー像、ホームカミング・ダンスの当夜の対面演出が広く称賛された。

この記事の範囲 結末・ミッド/ポストクレジットを含む完全解説

瓦礫業者トゥームスがチタウリ製武器へ手を染めた8年前の前史、ウォシントン記念塔のエレベーター、スタテン島フェリーの真っ二つ事件、ホームカミング・ダンス当夜のリズの父親=バルチャーの正体露見、コニーアイランド海岸の貨物機決戦、トニー・スタークによるアベンジャーズ加入オファーの拒否、ミッドクレジットのマック・ガーガン、ポストクレジットのキャプテン・アメリカPSAまで、すべてのネタバレを前提に解説する。

目次 33項目 開く

概要

『スパイダーマン:ホームカミング』(Spider-Man: Homecoming)は、ジョン・ワッツが監督し、ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー、ジョン・ワッツ、クリストファー・フォード、クリス・マッケナ、エリック・ソマーズの六名が共同で脚本に名を連ねたアメリカのスーパーヒーロー映画である。マーベル・スタジオ、コロンビア・ピクチャーズ、パスカル・ピクチャーズの共同製作。ソニー・ピクチャーズが配給した。米国では2017年7月7日、日本では同年8月11日に公開され、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)通算第16作にして、フェーズ3の中盤を支える一作となった。

本作はトム・ホランド演じるピーター・パーカーが主役を務めるMCU正史のスパイダーマン単独主演第1作である。『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』(2016)のドイツ・ライプツィヒ空港の決戦で短くお披露目された15歳のピーターが、クイーンズの自宅に戻り、夏休み明けの新学期から物語を再開する。トニー・スタークから預けられた高機能スーツを使いこなせず、街角のATM強盗を追いかける『ご近所スパイダーマン』が、瓦礫業者から武器商人へ転落した中年男エイドリアン・トゥームス——通称バルチャー——の地下経済と衝突するまでを描く。

監督のジョン・ワッツは、長編二作目のインディー作『コップ・カー』(2015)でケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル、ロバート・ダウニー・Jr.、ジョン・ファヴローらの目に止まり本作に抜擢された。アメリカン・ニューシネマと80年代ハイスクール映画の系譜を取り込み、ジョン・ヒューズの『フェリスはある朝突然に』『ブレックファスト・クラブ』『すてきな片想い』の文法をスパイダーマンの主観カメラに重ねた演出設計が、企画初期から提示されていた。本作の原題『Homecoming』は、米国のハイスクール秋の伝統行事『ホームカミング・ダンス』の名称であると同時に、20年ぶりにスパイダーマンが本来の出身であるマーベルの『家』に戻ってきたという二重の含意を持つ。

本記事は、本編の結末、エイドリアン・トゥームス=バルチャーの正体、リズが彼の娘である事実、コニーアイランドの貨物機決戦、ピーターがアベンジャーズ加入のオファーを断る選択、ミッドクレジット・シーン(マック・ガーガンによる『スパイダーマンへの怨み』提案)、ポストクレジット・シーン(キャプテン・アメリカの『忍耐』PSA)まで含むネタバレを前提に書かれている。物語の驚きを保ちたい読者は、本編を一度通して観たうえで戻ってきてほしい。

原題
Spider-Man: Homecoming
監督
ジョン・ワッツ
脚本
六人共同脚本(ゴールドスタイン/デイリー/ワッツ/フォード/マッケナ/ソマーズ)
原作
マーベル・コミックのスパイダーマン(スタン・リー/スティーヴ・ディッコ)
音楽
マイケル・ジアッキーノ
米国公開
2017年7月7日
日本公開
2017年8月11日
上映時間
133分
ジャンル
スーパーヒーロー、青春映画、コメディ

あらすじ

以下は結末とミッド/ポストクレジット・シーンを含む全編のあらすじである。物語は8年前の前史——『アベンジャーズ』(2012)のニューヨーク決戦直後の瓦礫処理現場——から始まり、その日の屈辱が15歳のピーター・パーカーの『普段の日常』へ8年遅れで合流するまでを、十代の主観カメラと、年長の犯罪者の論理という二つの視点で交互に編んでいく。

プロローグ——8年前、瓦礫の上の屈辱

本編は2012年、『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦の数日後から始まる。マンハッタンの中心、空中要塞や巨大なリヴァイアサンが落ちた現場には、無数のチタウリ製の武装、繊維状の機械部品、ヒーロー戦の副産物としての異質な金属が散乱している。エイドリアン・トゥームスは中規模の解体・回収業者『ベスチン・サルベージ』を経営し、ニューヨーク市から正式な清掃契約を勝ち取って従業員の生活を守ろうとしている。クルーがチタウリ製のエネルギー武器を地上倉庫に運び込み、業者として登記したばかりの新しい家業を始めようとした矢先、現場へ黒塗りのバンが乗りつける。

降りてくるのは『ダメージ・コントロール局(D.O.D.C.:Department of Damage Control)』を名乗る連邦と民間の合弁組織のスーツ姿のエージェントである。彼らは『ヒーロー戦後の異物の回収・処理は今後すべて当機構が一元管理する』『現契約はこの場で破棄、回収済みの素材はすべて引き渡し』を冷ややかに告げる。背後にはアイアンマンこと富豪トニー・スタークと、米国政府の合弁という構造が透けて見える。怒鳴り散らすトゥームスを、現場マネージャーのメイソン(後の『ティンカラー』)が止める。「もう買い込んだ。トラックも、家のローンも、子供の学費も、全部、これに賭けた」。

車のなかでトゥームスは決断する。彼はチームを連れ、その日のうちにダメージ・コントロール局の目を盗んでチタウリ製の異質金属とエネルギー核を私的に隠匿し、地下市場用の武器を組み立てる事業へと舵を切る。技術担当のメイソンが部品の改造を担当し、後にショッカー一号(ジャクソン・ブライス)とショッカー二号(ハーマン・シュルツ)として登場する若いクルーが運搬・販売を担う。冒頭の十数分は、ピーター・パーカーが画面に出る前に、本作のヴィランの『正当な怒り』を観客に理解させるための、丁寧で冷たい前史となっている。

ピーターのスマホ撮影日記——『シビル・ウォー』の数日間

前史の8年後、画面はピーター・パーカー本人が撮影した縦長のスマートフォン動画に切り替わる。観客は、ピーターが『シビル・ウォー』のためにドイツへ呼ばれた数日間を、彼の自撮りビデオ・ブログとして追体験する。ハッピー・ホーガンに迎えに来られて空港へ、専用ジェットでベルリンへ、ホテルの部屋でアイアン・スパイダースーツの試着、空港の決戦への参加、キャプテン・アメリカと交わした短い言葉、アント・マンの巨大化を目撃した瞬間、軽傷を負って医務室で目を覚ました朝、トニーから『よくやった』と褒められたあと、ハッピーに『家まで送ってやる』と告げられて自家用車に押し込まれ、クイーンズの自宅前で降ろされる——その一連が、ティーンエイジャーの興奮した撮影越しで提示される。

クイーンズの自宅前でハッピーが車を降りると、メイ叔母さん(マリサ・トメイ)が現れ、ピーターはハッピーに『あのスーツはトニーから貰った?』『次はいつ呼んでくれる?』と矢継ぎ早に質問する。ハッピーは『落ち着け、キッド。トニーから連絡が行く』と曖昧に応じ、走り去る。冒頭の自撮りタイトル『A Film by Peter Parker』のテロップが消えると、観客はそこから一気に2か月後の現代へ放り込まれる。本作の語り口の鍵——『ヒーロー戦のあいだ自分の手で撮ったホームムービー』の主観——は、この数分で観客の身体に染み込まされている。

放課後のクイーンズ——ご近所スパイダーマンの日常

舞台は2か月後、夏休み明けのミッドタウン理工系高校。ピーターは親友ネッド・リーズ、片想い相手のリズ・アラン、皮肉屋のクラスメイト『MJ』ことミシェル・ジョーンズ、いじめっ子のフラッシュ・トンプソン、デカスロン(学力競技クラブ)の顧問ハリントン先生らと、騒がしい新学期を始めている。ピーターは午後の授業が終わるなり、放課後の活動『スターク・インターンシップ』を口実に教室を抜け出し、ハッピー・ホーガンに数日に一度の状況報告メッセージを送り続ける——ハッピーはほぼ全部を未読のまま流している。

ピーターの『仕事』は、クイーンズの近所のATM強盗の制圧、自転車泥棒の引き渡し、迷子の老婦人にデリの場所を教える程度の小さな善意の積み重ねである。彼は屋根の上で歩道を見下ろし、誰かの叫び声を待つ。ある夜、ATMで強盗団がスパイダーマン以前には市場にあり得なかった種類のエネルギー武器を撃つ。武器の一発は道路の向かい側のサンドイッチ屋『デリゲット・ニカ』のシャッターを溶かし、店主のミスター・デルマー(ハンク・ペッパーミント)のサンドイッチ店ごと爆破に巻き込む。猫のマーフィーは無事だ。ピーターは強盗を制圧しながら、彼らの手にあった武器の異常さに気づく。

その夜、自宅の自室でピーターは武器の一部を密かに持ち帰り、親友ネッドにそれを見せる。ネッドが偶然『起動ボタン』を踏むと武器が反応炉を吹き飛ばし、自室の壁を一段抉る。翌日からピーターは、放課後を『この武器を流通させているネットワークの追跡』に費やすようになる。同時並行で、ネッドはピーターの正体を完全に知ってしまう——彼は更衣室のクローゼットの扉を開け、天井に張り付いたままパソコンに繋がれているピーターを見る。ネッドの『お前、スパイダーマンなのか?』『今度はクラスにバラさないから、何なんだ』というあのシーンは、本作のコメディ感情のすべてを担う出発点として置かれている。

クイーンズの裏路地——シュルツとブライス、新たな武器商人

ピーターの追跡は、放課後の路地のATM強盗団から始まり、夜のクイーンズの倉庫街の裏取引へ拡張していく。買い手はマック・ガーガンと名乗る、首に大きなサソリ型の刺青を入れた、ニューヨークの中堅犯罪者である。売り手はトゥームスの右腕の若い男・ジャクソン・ブライス(『ショッカー一号』)と、もう一人の同僚ハーマン・シュルツ(後の『ショッカー二号』)。ピーターは取引現場へ侵入し、武器を一度に押収しようとして、暗闇の中で迷い、商品をひっくり返し、ブライスたちが装着していた共振手袋(『ショッカー・ガントレット』)の暴発で建物を半ば吹き飛ばしてしまう。

現場では、上空に巨大な機械翼を持つ黒い人影——通称『バルチャー』、エイドリアン・トゥームスその人——が舞い降り、ピーターを抱え上げて空高くまで連れ去る。観客は本編で初めて、明らかに『普通の市民』ではないトゥームスの真の姿を目撃する。トゥームスはピーターを湖の上空数千フィートで放り出して立ち去り、寸前にハッピーに連絡を取ろうとしたピーターのスーツが、自動操縦モードで彼を湖面へ運ぶ。湖の浅瀬で半ば気絶したピーターは、はじめてトニー・スタークが遠隔で何かを準備していた事実に気づく——彼のスーツには、彼が知らない多数の機能がロックされている。

翌日からピーターはネッドに頼んで、スーツのトレーニング・モードのロックを解除しようとする。AIアシスタント『カレン』(声:ジェニファー・コネリー)が初めて彼に話しかけ、武器の発射モードを4桁の暗証番号で順に披露する。観客は、ピーターが手に入れていたものが、街の便利屋スーツではなく、戦闘用兵器の塊だったことをここで初めて知る。ピーターは『スターク・スーツの全機能を解放するな』というハッピーへの暗黙の指示を無視して、ロックの大半を一晩で開放する。

ウォシントンDC——記念塔のエレベーター

ハリントン先生率いるデカスロン部は、全国学力競技大会のために専用バスでウォシントンDCへ向かう。ピーターはチームに名を連ねており、リズが部長、MJが補欠、ネッドが副官的に並ぶ。ホテルに到着した夜、ピーターは部屋を抜け出してDC近郊のメリーランドの倉庫——カレンが武器の異常な放射シグネチャを検出した場所——へ単独で潜入する。倉庫の中ではトゥームスのクルーが、新型の重力中和器を試している。ピーターはトラックに密かに張りついたまま、貨物が連邦施設へ移送される未明の道のりを高速移動で運ばれる。

翌朝、デカスロン部は本番会場の予選で勝利し、ウォシントン記念塔の展望台へ祝賀ツアーに出る。観光客でぎゅう詰めのエレベーターの一台に、ネッドのリュックの中に隠してあった重力中和器が混入していたことが判明する。中和器は塔の高さで作動し、エレベーターのケーブルとカウンターウェイトを破壊する。クラスメイトたちは、地上およそ400フィートの高さでケージの中に閉じ込められ、ケージそのものが落ちかけている。

ピーターは数キロ先の保安検査場の外で取引現場を観察していた最中に、ネッドからの『助けて』の通信を受け取る。彼は街路をパルクールで疾走し、塔のエレベーター・シャフトの外壁を駆け上がる。塔の表面は彼のウェブで張りつくには不向きで、彼は何度も滑り落ちながら塔の頂上付近の窓を破ってシャフトに侵入する。エレベーター・ケージを下から支え、リズ・アラン以下のクラスメイトを一人ずつ救出する一連のシーンは、本作で初めてピーターが『ヒーロー以外の選択肢のない状況』を引き受ける、本作の感情の第一ピークになる。

スタテン島フェリー——船が真っ二つになる

ニューヨークに戻ったピーターは、ネッドと並んで自室で大型のスーツ解析を続け、トゥームスのクルーがスタテン島フェリーの埠頭で大型の武器取引を行うという情報を掴む。フェリーの出航時刻に、彼はトニー・スタークから自分が独力で立ち上げた『ご近所スパイダーマン』の役を超えて、明らかに大物のクルー全員に対峙する判断を下す。ハッピーには『大物を見つけた』『どうしても今日やりたい』と複数回メッセージを送るが、ハッピーは前夜、ピーターからの百通近い未読メッセージに『新しい職務』として目を通している最中で、対応が遅れている。

フェリー上で、ピーターはトゥームス、ガーガン、シュルツらと、十数人の犯罪者の前に身一つで降り立つ。FBIの覆面捜査官たちが同時に現場へ突入し、現場は三つ巴の銃撃戦になる。混戦のなかで、トゥームスの新型反重力/反グラビティ・ガンの一発が、フェリーの船体側面に直撃する。船は中央部から真っ二つに割れ始める。ピーターは数百名の乗客を救うため、自分のウェブを大量に発射し、船体の左右両端を巨大なウェブの綱で繋ぎ止めようとする。ウェブは耐えきれず、船は刻一刻と海面下へ沈み始める。

そこへ、アイアンマン本人——トニー・スタークが直接スーツのなかから——画面の上から飛んできて、両側の船体を彼自身のリペルサーで溶接し、船を機械的に縫い合わせる。下から押し上げ、緊急の修繕を施し、乗客の命を救うのは、ピーターではなくトニーだった。

フェリー後、フランス領事館だった建物の屋上で、トニーはピーターに正面から向き合う。「君に与えた仕事は、ご近所スパイダーマンだ。Avengersのオーディションを受けろと頼んだ覚えはない」「成功しなくてよかった——もし沈んでいたら、あの数百人の血は君の手につく」。トニーは、スパイダースーツを取り上げる。「もしスーツがなければ君は何もないというのなら、君はそれを着る資格がない」。ピーターは半ば泣きながら『でも、僕はそれしか持っていないんだ』と言う。スーツを失ったピーターは、自分の手で縫ったホームメイドの赤い覆面と、青いトレーナーの『布製スパイダー』に逆戻りする。フェーズ3の中で最も冷静で、最も大人の判断としてのトニーの叱責は、本作の精神的などん底を象徴する。

ホームカミング・ダンス——リズの家、車のなかの正体露見

数日後、ピーターはようやくリズ・アランをホームカミング・ダンスに誘う勇気を出し、彼女から『迎えに来てほしい』と告げられる。当夜、彼はメイ叔母さんに教わったネクタイの結び方で、白いタクシーでリズの家へ向かう。リズの父親が玄関を開ける。短い背丈、ハーフリムの眼鏡、温かい笑顔の中年男——それがエイドリアン・トゥームスである。

リビングへ通されたピーターは、家族の写真と、リズが部屋の鏡の前で髪を整える数秒の合間に、父親トゥームスと並んで車で会場まで送られる。トゥームスは助手席のピーターをバックミラー越しに見つめる。途中の信号待ちで、彼は娘の前では決して見せない冷たい声でピーターに語りかける。「お前は——あの少年か。あの夜、フェリーを縫っていた、布の覆面を被った」。トゥームスは銃を取り出し、車中の数分でピーターを脅し、最後にこう告げる。「私はお前を殺しはしない。リズの夜を台無しにしたくはないからだ。だが、お前が今夜以降一歩でも我々の事業へ近づけば、お前と、お前の家族と、お前の隣のおばあさんと、お前のミセス・デルマーを、私は全員殺す。さあ、入れ。彼女を待たせるな」。

本作の最大級のサスペンスは、銃ではなく『家族の倫理』で構築された、この車のなかの十分にある。マイケル・キートンとトム・ホランドの二人芝居の張り詰めた静けさは、フェーズ3のMCU全体のなかで最も低体温の数分の一つとして繰り返し言及される。校門で別れたピーターは、ダンス会場の体育館へリズと並んで入りはするが、数曲ですぐに彼女に謝り、走り出してホームメイドのスパイダースーツに着替え、トゥームスがその夜のうちに準備している最大の作戦——ニュー・アベンジャーズ施設へ装備を運ぶスターク社の貨物機襲撃——を阻止しに向かう。

貨物機決戦——コニーアイランドの夜

トゥームスの作戦は単純で大胆である。『アベンジャーズ・タワー』が解体され、ニューヨーク北部のニュー・アベンジャーズ施設へすべての装備が自動運航のスターク社カーゴ・ジェットで運ばれる夜。雲の上を低速で飛ぶジェットの腹に、バルチャーが翼の推進ガスで側面パネルを切断して降り立ち、内部を空にする。ピーターは布のスパイダースーツ姿でクイーンズの埠頭からトゥームスの基地倉庫まで走り、シュルツとの最後の戦いを切り抜けたうえで、空中のジェットへ自家用ウェブで取りつく。

ジェットの中では、トニーの遠隔操縦AIが彼の貨物のリストを読み上げている。ピーターはバルチャーと正面から対峙し、ジェットの操縦舵が破壊された結果、機体は北上を断念して進路を東へ変え、コニーアイランドの遊園地の海岸線へ墜落する道筋を選ぶ。爆発・墜落・搭載貨物の二次爆発のなかで、ピーターはバルチャーのスーツに取り組み、彼の翼の推進ガスのコイルが過熱して自爆寸前であることを目視で見抜く。

本作のクライマックスは、観客の予想を裏切るかたちで提示される。ピーターは『敵を倒す』ことを選ばない。彼は、爆発する翼の真上で気絶しているトゥームスを、自分のウェブで覆い、コイルの熱から守り、燃え盛る砂浜の上でトゥームスの命だけを救う。トゥームスがもし死ねば、リズは父親を失う——『これは私が約束した夜だ』というピーターの倫理は、その夜の体育館で結んだネクタイの記憶のままだった。明け方の海岸で、ピーターはトゥームスを警察に引き渡し、自分は朝日の浜辺で走り去る。

アベンジャーズ加入の打診と、その拒否

数日後、ピーターはハッピー・ホーガンに案内されてニュー・アベンジャーズ施設へ呼び出される。トニー・スタークは、彼の前で『アベンジャーズの正式メンバー』の発表記者会見の準備を整えている。新しい赤と金のアイアン・スパイダースーツが、ガラスケースのなかで彼を待っている。トニーは『ペッパーとプロポーズの真似事をしてカメラの前に出ろ、君はその場でアベンジャーズの新メンバーだ』と笑って告げる。

ピーターは、数秒の沈黙のあとで断る。「いえ、僕は……まだ、クイーンズの『ご近所スパイダーマン』のままでいたいです」。彼は会見場の重い扉を一度開き、外で待つ記者団の眼差しを横目で確かめてから、自分の足でその場を離れる。トニーは戸口で『よくやった、キッド』と小さく頷き、ペッパーには『大丈夫、君は予定通り婚約パーティに進んでくれ』と肩をすくめる——ジョーク半分の婚約サインだった『シビル・ウォー』以来の伏線が、ここでひと粒だけ落とされる。

クイーンズの自宅では、メイ叔母さんがピーターの部屋に入り、ベッドの上に丸めて置かれたスパイダースーツを見つける。彼女の口から漏れるのは、本作のラストの一語『WHAT THE F——!』である。本作はその叫び声で本編を閉じる。これは2018年の『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』、続編『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』へ向けた、メイがピーターの秘密に深く関わっていく流れの公式な発火点として置かれている。

ミッド/ポストクレジット──ガーガンの提案と、忍耐のPSA

ミッドクレジット・シーン。ニューヨーク市の連邦刑務所。フェリー事件で逮捕されたマック・ガーガン(マイケル・マンドー)が、収監されたエイドリアン・トゥームスへ近づき、低い声で囁く。「外の連中に話がある。スパイダーマンの正体を知っている奴がいるという噂だ。誰だ、教えろ。借りは返す」。トゥームスは、リズの父親としての横顔と、バルチャーとしての過去の両方を頭に浮かべながら、コーヒーカップ越しに笑う。「いいや、知らないね。本人にも会ったこともない」。彼は娘の夜の約束を、刑務所の机の上でも守り続ける。本作で最も静かで、最も大きい人物造形の補強である。同時に、後の『ノー・ウェイ・ホーム』へ続くショッカー・シニスター・シックス系のラインの種が、ここで撒かれている。

ポストクレジット・シーン。スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)が、青いキャプテン・スーツ姿で、教育用PSA動画のカメラの前に立つ。テーマは『忍耐(Patience)』。彼は深呼吸をして、生徒たちに語りかける。「忍耐とは、君が今欲しいものを、しばらく我慢して……うむ、なんと言うか……」。彼は数秒の沈黙ののち、画面外のスタッフへ語りかける。「これ、何本目だい? 子供たちが本気でこの動画を観ているなんて、ハッキリ言って信じられないんだが」。エンドカードの白い『How many of these have I done?』の問いかけが、本作の青春映画的トーンの最後の挨拶になっている。

登場要素

本作はクイーンズの自宅・ミッドタウン理工系高校・スターク・インターンシップという『日常』の三角形と、武器密売の地下経済・ウォシントンDCの記念塔・スタテン島フェリー・ホームカミング・ダンス会場・コニーアイランドの貨物機決戦という『夜の側』の重ね合わせで構築されている。以下、主要な人物・場所・道具・組織を分類して示す。

主要人物

  • ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)
  • ネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)
  • リズ・アラン(ローラ・ハリアー)
  • ミシェル『MJ』ジョーンズ(ゼンデイヤ)
  • フラッシュ・トンプソン(トニー・レヴォロリ)
  • ベティ・ブラント(アンガリー・ライス)
  • ハリントン先生(マーティン・スター)
  • コーチ・ウィルソン(ハンニバル・ビュレス)
  • メイ・パーカー(マリサ・トメイ)

ヴィラン

  • エイドリアン・トゥームス/バルチャー(マイケル・キートン)
  • ハーマン・シュルツ/ショッカー二号(ボキーム・ウッドバイン)
  • ジャクソン・ブライス/ショッカー一号(ローガン・マーシャル=グリーン)
  • フィニアス・メイソン/ティンカラー(マイケル・チャーナス)
  • マック・ガーガン(マイケル・マンドー、後のスコーピオン)
  • アーロン・デイヴィス(ドナルド・グローヴァー、原作プラウラーへの伏線)

サポート

  • トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)
  • ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
  • ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー、終盤の婚約お披露目場面)
  • スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス、PSA動画のみ)
  • AIアシスタント『カレン』(声:ジェニファー・コネリー)
  • ダメージ・コントロール局のエージェント・アン・マリー・ホーグ(タイン・デイリー)
  • スタン・リー(カメオ)

組織

  • スターク・インダストリーズ(解体された旧アベンジャーズ・タワーと運搬貨物機)
  • ベスチン・サルベージ(トゥームスの瓦礫業者の表向きの会社)
  • ダメージ・コントロール局(Department of Damage Control)
  • ミッドタウン理工系高校
  • デカスロン部(学力競技クラブ)
  • FBI(フェリー埠頭の覆面捜査)
  • ニューヨーク市警
  • アベンジャーズ(『シビル・ウォー』後の再編期)

場所

  • クイーンズ(ピーターの自宅とミッドタウン高校)
  • マンハッタン中心部(『シビル・ウォー』後の街並み)
  • メリーランド/ウォシントンDC(記念塔と倉庫)
  • スタテン島フェリーの埠頭と航路
  • ホームカミング・ダンス会場(高校体育館)
  • リズの自宅(クイーンズ郊外)
  • コニーアイランドの遊園地・海岸
  • ニュー・アベンジャーズ施設(ニューヨーク州北部)
  • 連邦刑務所(ミッドクレジット)

アイテム・技術

  • スターク・スパイダースーツ(青と赤、AIカレン搭載)
  • ホームメイドのスパイダースーツ(青いトレーナーと赤い覆面)
  • アイアン・スパイダースーツ(ラスト、赤と金、未着用)
  • ウェブ・シューターと多用途ウェブ
  • チタウリ製のエネルギー武器、反重力ガン、共振ガントレット
  • バルチャーの機械翼スーツ(チタウリ製の反重力推進)
  • 重力中和器(ウォシントン記念塔の決壊装置)
  • ハッピーへの無視され続けるテキストメッセージ
  • デリ『デルマー』のサンドイッチ
  • スターク社カーゴ・ジェット

能力・概念

  • スパイダー・センス(劇中明示はなし、身体反射として描写)
  • ウォール・クロウル
  • 高速ウェブ・スリング
  • スターク・スーツの『スレッド・モード』『反応訓練』『カウンター・スレッド』
  • ホームカミング・ダンスのハイスクール文化
  • ヒーロー戦後の地下経済
  • プライバシーと正体の脆さ
  • 『見守る大人』の継承

ミッド/ポストクレジット要素

  • 連邦刑務所でのガーガンとトゥームスの会話
  • ショッカー/サソリ系のシニスター・シックス系伏線
  • キャプテン・アメリカのPSA動画
  • メイ叔母さんの『WHAT THE F——』の叫び(本編ラスト)

主要登場人物

本作の人物配置は、ピーターを中心にした『十代の友情と恋』『大人の継承』『敵としての家族』という三層の関係で組まれている。各人物はそれぞれが、ピーターの『ヒーローでいる時間』と『普通の高校生でいる時間』の境界を、別々の角度から試す役割を担っている。

ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)

本作の主人公。クイーンズ区在住、ミッドタウン理工系高校2年生、15歳。本作の時点でメイ叔母さんとの二人暮らし。父母とベン叔父さんの死については本作ではほとんど語られないが、ベン叔父さんを示唆する小さな台詞——メイの『あの夜以来、私たちは……』——が一度だけ落とされている。前年の『シビル・ウォー』でドイツ・ライプツィヒ空港の決戦に駆り出された経験を、彼は人生の最高点として記憶しており、本作の始まり時点ではその余韻からまだ抜け出せていない。

本作のピーターは、能力の問題よりも、判断の問題と向き合う。彼はトニーから与えられたスーツを使いこなす知能と運動能力を十分に持つが、ハッピーへの未読放置の続くメッセージの量や、リズに対するアプローチのぎこちなさが示すように、自分の力の使い所と、自分の家庭の優先順位を、まだ一人で決められない。フェリー事件でトニーにスーツを取り上げられた数日、彼は布のホームメイドの覆面に戻され、夜の街を、無装備の十代の体一つで走り続ける。コニーアイランドの貨物機決戦と、その後のアベンジャーズ加入の打診を断る選択を経て、彼は『力ではなく、責任の選び方』をはじめて自分の言葉で口にする。

演じるトム・ホランドは、撮影当時20歳前後ながら、英国ロイヤル・バレエ・スクールとミュージカル『ビリー・エリオット』出身の身体能力を持ち、本作の高校シーンと壁這いの双方を本人スタントで多く撮影している。彼のピーター・パーカー像は、トビー・マグワイア版の内省的な孤独、アンドリュー・ガーフィールド版の苦悩のスタイリッシュさに対し、『真面目に学校に通っている15歳』としての等身大の汗と早口で再定義された、と各種批評で繰り返し指摘されている。

人物:ピーター・パーカー/スパイダーマン 前提:キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー 続編:スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム

エイドリアン・トゥームス/バルチャー(マイケル・キートン)

本作のヴィラン。中年の労働者階級、家族持ち、ニューヨーク郊外の中規模解体業者の経営者で、表向きはリズ・アランの父親。8年前のニューヨーク決戦の瓦礫処理契約をスターク/連邦合弁のダメージ・コントロール局に一方的に奪われた怒りと、家族を路頭に迷わせない決意を出発点として、地下経済の武器商人に転身した。彼にとってのスーパーヒーローは、自分の生活を破壊した側の権力の象徴であり、彼自身は『私たちのような人間が、私たちのような家族のために、私たちの手で取り返す』という極めて素朴な労働者階級の自己正当化の論理で動いている。

彼の最大の見せ場は、自宅から会場までの車中のシーンである。彼は娘の前で完璧な父親であり、ピーターの前で初めて『私はあの夜の覆面の少年を知っている』と笑う。マイケル・キートンの演技は、声のトーンを敢えてほとんど変えないままで、視線と頬の力だけで人格を切り替えてみせる、近年の悪役演技の最高峰の一つとして広く語られる。彼が娘の夜を台無しにしないために銃の引き金を引かない倫理は、ピーターが貨物機決戦のあとに彼の命を救う倫理と裏表で噛み合う。本作のヒーロー/ヴィラン像は、最終的に『家族の夜』を守るかどうかという、極めて私的な物差しで対称をなしている。

演じるマイケル・キートンは1989年版・1992年版の『バットマン』ブルース・ウェイン役の俳優であり、2014年の『バードマン』で『落ちぶれたスーパーヒーロー俳優』の役を演じた直後にバルチャー役を引き受けた。彼自身は最初のオファーを一度断り、ジョン・ワッツの追加プレゼンテーションと脚本の改訂を経て参加に至っている。彼のキャスティングは、80〜90年代のスーパーヒーロー俳優を、2010年代のMCUのヴィランとして再生させるという、本作のメタ的な構造の中心に置かれている。

トニー・スターク/アイアンマンとハッピー・ホーガン

トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は本作の『遠い父親代わり』として描かれる。彼は『シビル・ウォー』後、ペッパー・ポッツとの婚約を保留したままアベンジャーズ施設の再編と、ピーターという小さな新人の管理を、ハッピー・ホーガンに完全に丸投げしている。フェリー事件後、彼は自らクイーンズの屋上へ降りて、ピーターに『君に与えた仕事はご近所スパイダーマンだ』『スーツがなければ何もないというなら、それを着る資格がない』と告げる。トニーが本作で語るほぼすべての台詞は、後の『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のピーターへの父性の伏線として、確実に回収される。

ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)は、トニーの長年の運転手・親友・警備責任者で、本作の事実上の管理職。前作『シビル・ウォー』以来、ピーターからの数百通の未読メッセージを抱え込み、空港まで送られ、最後はニュー・アベンジャーズ施設の受付係としての職務を引き受ける。彼の不器用な反応と、終盤のピーターへの『よくやった』という短い言葉は、ハッピー個人の物語の本作中での弧を完結させ、続編『ファー・フロム・ホーム』でのベルリン迎えの感情の伏線にもなっている。

トニーは本作で『次のアイアンマンを作る』のではなく、『自分よりも良い継承者を、自分が手を引いて育てる』ことを選ぶ。ラストの記者会見で、アベンジャーズ加入のオファーを彼自身の口で告げ、ピーターが断る選択を彼自身が承認する数秒は、フェーズ3全体を通したトニー・スタークの精神的な弧の本当の終点として、後の『エンドゲーム』のラスト・スナップへ直結する。

人物:トニー・スターク/アイアンマン 起点:アイアンマン(2008) 前史:アベンジャーズ(2012、ニューヨーク決戦)

ネッド、リズ、MJ、フラッシュ——ミッドタウン高校の友人たち

ネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)は、ピーターの親友で、本作で初登場するMCU版のオリジナル設定の人物(原作のネッド・リーズはアラン・スコットの仇敵『ホブゴブリン』の正体だが、本作のネッドは別人格として再構築されている)。本作の前半でピーターの正体を発見し、後半ではウォシントン記念塔のエレベーターからホームカミング・ダンス、コニーアイランドの貨物機決戦の管制まで、ピーターの『不可視のチームメンバー』として全面協力する。彼が屋根裏で『お前の椅子の上のスパイダーマンの私服に座ってる女子が映画館にいるんだ』と告白する半泣きの笑いは、本作の青春映画文法の核心である。

リズ・アラン(ローラ・ハリアー)はピーターの片想い相手で、デカスロン部部長、学年屈指の優秀な生徒。彼女が、本作の本当の悲劇の主役である。父親エイドリアン・トゥームスの正体を最後まで知らずに『うちの父はゲームが下手なの』と笑い、ホームカミング・ダンスの夜を一人きりで体育館に置き去りにされ、本編終盤、父親の逮捕とともに家族で一晩でオレゴンへ転居する。彼女は本作以降のMCUへほとんど登場しないが、その不在こそが本作の倫理の重みを保証する。

ミシェル『MJ』ジョーンズ(ゼンデイヤ)は、本作で『私の友達は私のことをMJと呼ぶ』とラストでだけ自己紹介する、皮肉屋で無口な観察者。彼女は前半ではデカスロン部の補欠として影に控え、ウォシントン記念塔の遠足では『大量虐殺の建築物に観光に行きたくない』と一行を皮肉り、エレベーター事故の直後にだけ親友らしい目の動きを見せる。フラッシュ・トンプソン(トニー・レヴォロリ)は本作のピーターをデカスロン部の中で繰り返し皮肉る、十代らしい競争心の塊として配置されている。

メイ・パーカー(マリサ・トメイ)

ピーターの叔母で、本作の段階では『若い、現代的なメイ』の像が定着している。マリサ・トメイの起用は、ローズマリー・ハリス(サム・ライミ版)/サリー・フィールド(マーク・ウェブ版)の年配のメイの系譜から、二代飛んで若返らせる大胆な再解釈として、企画段階から議論を呼んだ。本作のメイは、夫ベン亡き後の生活を一人で立て直しつつ、地域の福祉団体での炊き出しや学校行事に積極的に関わり、ピーターの『スターク・インターンシップ』の活動時間の長さに静かに疑問を抱き続けている。

彼女の最大の見せ場は、本編ラストの一秒である。ピーターの自室に丸めて置かれたスパイダースーツを見つけ、彼女の口から漏れる『WHAT THE F——』の叫び——映画は途中でカットされて画面が暗転する。これは2018年以降のメイの『ピーターの秘密を共有する大人』としての立場を、観客に公式に予告するもっとも短い宣告である。続編『ファー・フロム・ホーム』では、彼女はスパイダーマンを地域コミュニティの寄付活動のアイコンとして堂々と運用する大人へと、もう一段成長している。

舞台と用語

舞台はニューヨーク市クイーンズ区の住宅街と、その隣接区のミッドタウン理工系高校が中心。クライマックスにかけて、ウォシントンDCの記念塔(メリーランドの倉庫を含む)、スタテン島フェリーの埠頭と航路、リズの郊外住宅、ホームカミング・ダンスの体育館、コニーアイランドの遊園地と海岸、最後にニューヨーク北部のニュー・アベンジャーズ施設までを縦断する。地理上の選択は意図的に『観光名所のニューヨーク』ではなく『労働者階級の住む地区のニューヨーク』へと寄せられ、ピーターの『ご近所スパイダーマン』の文字通りの意味を画面に焼きつける。

用語面の柱は『ダメージ・コントロール局(D.O.D.C.)』『チタウリ製の異質金属』『スターク・スパイダースーツとAIカレン』『ホームカミング・ダンス』の四つである。ダメージ・コントロール局はスターク社と連邦の合弁で、『シビル・ウォー』の世界観における『超人事件後の街の片付け』を制度化した存在で、トゥームスの怨みの直接の発火点になる。チタウリ製の異質金属とエネルギー核は、本作の地下経済の通貨であり、後の『シークレット・インベージョン』や『シー・ハルク』のダメージ・コントロール局の登場まで、MCUの市民レベルの世界観の通底音として機能する。

スターク・スパイダースーツとそのAIアシスタント『カレン』は、トニー・スタークがピーターのために設計した、トレーニング・モード/戦闘モード/反応訓練/救命処置サポートを内蔵する高機能スーツである。本作中盤でピーターはネッドと共謀してロックを解除し、終盤でトニーに取り上げられ、ラストで赤と金のアイアン・スパイダースーツの提示を受ける——だが彼はそれを着ない。『ホームカミング』という言葉は、米国のハイスクール文化の秋の伝統行事(同窓会的なフォーマル・ダンス・パーティ)であると同時に、20年ぶりにスパイダーマンが本来の『家』に戻ってきたことの暗喩、さらにピーター自身が『派手な戦場』から『クイーンズの家』へ戻る選択の三層の意味を担っている。

用語:MCU 用語:アベンジャーズ 用語:インフィニティ・サーガ 用語:MCUフェーズ

制作

本作は、ソニー・ピクチャーズが保有するスパイダーマンの劇場版権と、マーベル・スタジオが管理するMCU本編のキャラクター運用権が、2015年2月の歴史的協業契約のもとで初めて結びついた、最初の単独主演作である。以下、企画から音楽までの主要な過程を整理する。

企画と脚本

企画の前提は2015年2月、ソニー・ピクチャーズのエイミー・パスカルと、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギの間で結ばれた共同製作契約に遡る。それまでソニーが単独で5本のスパイダーマン映画(サム・ライミ三部作とマーク・ウェブの二部作)を製作してきた経緯を踏まえ、両社は『MCU本編にスパイダーマンを参加させ、ソニーが配給を維持しつつ、マーベル・スタジオが製作主導権を持つ』という前例のないハイブリッド体制を発表した。

脚本は最初にジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリー(『モンスターVS宇宙人』『なぜ嘘?』の共同脚本)がドラフトを書き、続いてジョン・ワッツとクリストファー・フォードが大幅な書き直しを行い、最終仕上げにクリス・マッケナとエリック・ソマーズが加わった。中心的な判断は四つあった。第一に、ベン叔父さんの死と『大いなる力には大いなる責任が伴う』の決め台詞を、敢えて本作では一切繰り返さず、新しい起源譚としては書かないこと。第二に、ヴィランを宇宙的・超自然的な敵ではなく、ニューヨーク決戦の瓦礫から生まれた『労働者階級の中年男』に絞り、ヒーロー戦の副産物の倫理を主題化すること。第三に、ホームカミング・ダンスのリズの家の玄関のシーンを、シリーズの感情のピークに据えること。第四に、ラストでアベンジャーズ加入のオファーを敢えて主人公自身の口で断らせ、続編『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』への長期構造を保証することだった。

キャスティング

ピーター・パーカー役のトム・ホランドは、2015年6月に公式発表された。最終候補は数千人規模のオーディションを経て7人まで絞られ、本人は『シビル・ウォー』のロバート・ダウニー・Jr./クリス・エヴァンスとの共演スクリーンテストののち、ジョン・ファヴローとケヴィン・ファイギの承認を得て決定した。彼はオーディションの段階で英国ロイヤル・バレエ・スクールおよびミュージカル『ビリー・エリオット』西エンド出演で培ったアクロバットの素地を直接見せている。

エイドリアン・トゥームス役のマイケル・キートンは、当初『リズの父親と最後に分かるサスペンス』のための、本人の知名度を最大限活用する『重ね合わせ』狙いのキャスティングだった。彼自身は最初のオファーをスケジュール上の理由で一度辞退しているが、ジョン・ワッツの直筆のレターと脚本の改訂版を受け取り、出演承諾に至った。

ロバート・ダウニー・Jr.のトニー・スターク再演は、本作を『単独主演のスパイダーマン映画』ではなく、『MCUのフェーズ3の真ん中の支柱』として位置づける、企画段階のもっとも重い決定の一つである。ジョン・ファヴローのハッピー・ホーガン再演、グウィネス・パルトローのペッパー・ポッツの短い再登場、クリス・エヴァンスのキャプテン・アメリカのPSA動画は、いずれもファンへの目配せと続編への伏線を兼ねたキャスティングである。ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロン、ローラ・ハリアー、トニー・レヴォロリらクラスメイト陣は、ジョン・ワッツの『教室の本物の現実感』を出すために、敢えて多人種の現実のニューヨークの公立校に近い構成で選ばれた。

撮影とロケ地

主要撮影は2016年6月20日から10月2日まで、アトランタ近郊のパインウッド・アトランタ・スタジオを拠点に行われた。学校シーンや家庭内シーンの大半は同スタジオ内のセットで撮影され、ニューヨーク市の街並みは、アトランタ近郊のジョージア州の道路と建物の改修を組み合わせて再現された。プラハやベルリンの代替として知られる『アトランタを世界の都市として撮る』MCUの撮影哲学が、本作でも全面的に踏襲された。

ウォシントン記念塔のエレベーター事件は、塔の外観を実物のロケーション素材で押さえつつ、内部のシャフトと展望台はパインウッド・アトランタ・スタジオに建てられた縦40m級のセットで撮影された。スタテン島フェリーは、ニューヨーク市の本物のスタテン島フェリーの外景と、内部のセットを組み合わせている。コニーアイランドの最終決戦は、ニューヨーク郊外のジョーンズ・ビーチの夜景撮影と、スタジオのナイト・ヴィジョン・ステージ撮影の合成で構築された。撮影監督サルバトーレ・トティーノは、80年代ジョン・ヒューズ作品のフィルムらしい暖色のコントラストと、本作の青と赤の鮮やかなスーツの調和を、デジタル撮影のなかで意図的に再現した。

視覚効果

視覚効果は、Sony Pictures Imageworks(コニーアイランドの貨物機決戦、バルチャーの飛行の大半)、Industrial Light & Magic(ウォシントン記念塔のエレベーター・シャフトとスタテン島フェリーの真っ二つ)、Method Studios、Luma Pictures、Iloura、Trixter、Cantina Creative(カレンのインターフェイス)らが分担した。本作の視覚効果は派手な異星人や巨大な怪獣ではなく、『ヒーロー戦後の都市』の細部のディテール——倉庫の中のチタウリ製金属の質感、バルチャーの翼の機械的な羽音、スパイダースーツの腕の電子インターフェイス——に予算を集中投下している。

バルチャーのスーツは、衣裳部のルイーズ・フログリーとVFXチームが共同設計した、半ば実物のアニマトロニクスと半ばCGの合成体である。マイケル・キートンが実際に翼を背負って撮影した実写素材を基準に、CGで翼の羽ばたきと推進ジェットの噴射が重ねられている。スーツの推進ガスが過熱して自爆寸前になる終盤の描写は、リアルなジェット推進の映像研究を基にして組まれている。

音楽と音響

音楽は、『ロスト』『カールじいさんの空飛ぶ家』『スター・トレック』『ジュラシック・ワールド』『LOST』のマイケル・ジアッキーノが担当した。彼の本作の主題はオープニング・タイトルでマイケル・コリスのキャプテン・アメリカ風のホーン主題(1967年のロバート・スコルニックの『スパイダーマン』TVアニメの主題歌の構造をライセンス取得のうえ再アレンジ)から始まり、ピーター個人のテーマ、バルチャーの低く重い金属的なテーマ、ホームカミング・ダンスの夜のジャズ/ポップ・トラック群へと交互に編まれていく。

ジアッキーノの本作の主題は、続編『ファー・フロム・ホーム』および『ノー・ウェイ・ホーム』にも引き継がれ、トム・ホランド版スパイダーマンのアイデンティティ・テーマとして定着した。サウンドトラックには、ラモーンズ『Blitzkrieg Bop』、ザ・イングリッシュ・ビート『Save It For Later』、ザ・スペシャルズ『A Message to You, Rudy』など、トゥームスが運転中に車内で流すクラシック・ロック/スカ系の楽曲が多用され、彼の世代と労働者階級的なルーツを音楽だけで観客に伝える。本作の音響デザインは、スパイダーマンのウェブのスリングと、バルチャーの機械翼の旋回音を、最後まで質感の異なる二つの楽器のように扱い続けている。

公開と興行

2017年7月7日に米国で公開された本作は、初週末に北米で約1.17億ドル、世界で約2.57億ドルを売り上げ、その年のMCU最大級の興行成績の一角を占めた。最終的な全世界興収は約8.80億ドルに達し、ソニー・ピクチャーズが配給したスパイダーマン単独作品としてはサム・ライミ三部作の最高記録(『スパイダーマン3』)と比肩する水準となった。

公開当時の評価は概ね極めて肯定的だった。批評の主な賛辞は、十代の身体性を主観カメラで丁寧に拾うジョン・ワッツの演出、マイケル・キートンのバルチャーが『労働者階級の中年男としてのヴィラン』として久しぶりに観客の同情を得たこと、ホームカミング・ダンスのリズの家の玄関のサスペンスの設計、ピーターのスーツ取り上げ後の『布の覆面』でのヒーロー復帰の感情の弧、ラストのアベンジャーズ加入の打診を断る判断の倫理的な納得感の五点に集中していた。批判の主な論点は、アクションのスケールが他のMCU作品に比べて意図的に小ぶりであること、ベン叔父さんの死の起源を完全に省略する判断に賛否があったこと、ヴァルチャーのクルー(ティンカラー、ショッカー、プラウラーの伏線)の使い切りに無駄が出たことの三点だった。

受賞・候補は、サターン賞のスーパーヒーロー映画部門ノミネートを筆頭に、MTVムービー&TVアワードの『俳優賞』『恐怖の演技賞』など複数の若年層向けアワードに名を連ねた。日本国内では2017年8月11日公開で約28億円の興収を記録し、夏休み期間中の主要な邦・洋画一作として、その後の続編二作の日本配給の地盤を整えた。

批評・評価・文化的影響

本作は、MCUのフェーズ3で初めて『スパイダーマンを完全に自社IPとして劇場運用する』ことを実証した作品である。ソニーとマーベル・スタジオの協業契約のもと、続編『ファー・フロム・ホーム』(2019)、『ノー・ウェイ・ホーム』(2021)への三部作『ハイスクール三部作(ホーム三部作)』が組まれ、トム・ホランド版ピーター・パーカーはMCU正史の若手最重要キャラクターとして定着した。本作の体育館の夜の演出、ハッピー・ホーガンの不器用な父性、バルチャーの『家族の倫理』、ラストの『WHAT THE F——』の叫びの全要素が、続編二作の感情の地盤として直接機能している。

文化的な影響としては、まずマイケル・キートンのバルチャー像が『バットマン俳優によるスパイダーマンのヴィラン』という二重のメタ的読解で受け取られ、評論/論考の対象として長く語られた。次に、ジョン・ワッツの『MCUの中で、ジョン・ヒューズ的80年代青春映画の文法をそのまま反復する』という演出方針が、その後の『ミズ・マーベル』『シー・ハルク』『フリー・ガイ』など、ヒーロー/コミック原作の青春映画ジャンルの広がりに直接の参照点として影響を残した。さらに、ラストのキャプテン・アメリカのPSA動画は、MCU全編のミーム文化を象徴する短編として、続編二作および2019年以降のDisney+各種シリーズで何度も呼び起こされる定番アイコンとなった。

舞台裏とトリビア

本作の冒頭の『A Film by Peter Parker』のホームビデオ部分は、トム・ホランド本人が撮影現場で自分のiPhoneを使って実際に撮影した素材を、編集段階でほぼそのまま組み込んだものだと公言されている。これは『ヒーローのホームムービー』としての主観性を本物のメタ・テクスチャで担保するための、極めて意図的な選択である。

メイ・パーカー役のマリサ・トメイは、本作の段階で52歳でありながら、原作のメイ叔母さんの最若年版として全シリーズ通算最年少の起用例となった。これは2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』脚本会議の段階から、サム・ライミ版/マーク・ウェブ版との差別化のために決定されていた、長期戦略的なキャスティングである。

本作の本編には、トニーが『シビル・ウォー』時代のフェイク・ニュースの記者会見で『ピーター・パーカーをアベンジャーズに迎える』ためのプレス・リリースを準備していたという、約4分間のシーンが当初撮影されていた。最終的にラストの記者会見の手前でのみ匂わせる形に編集されたが、撮影された動画はチャールズ・グッドマンによる演説の素材として、長く海賊版のシーンとして語られている。

ジャクソン・ブライス(『ショッカー一号』)役のローガン・マーシャル=グリーンは、ジョン・ワッツの長編二作目『コップ・カー』の主役でもあり、本作のキャスティングは監督との既存の関係から派生している。ドナルド・グローヴァー(アーロン・デイヴィス)の出演は、後年の『スパイダーマン:スパイダーバース』のスパイダーマン・モラレスの叔父プラウラーへの伏線として、原作ファンの間で熱狂的に語られている。

テーマと解釈

中心にあるのは『継承』と『家庭』の二語である。本作の登場人物は誰もが、自分より一段上の世代から受け継いだものを、自分の手で運用しようとしている。ピーターはトニーから預けられたスーツとAIアシスタントを使いこなそうとし、トニーは亡き父ハワード・スタークから受け継いだ巨大なテクノロジー企業の遺産を解体しながらピーターへ引き継ぎ、ハッピー・ホーガンはトニーから預けられた『若い後継者を見守る』職務を不器用に果たし、トゥームスは『家族の生活を守るために、自分が組み立てた事業を、息子のような若いクルーへ受け継がせる』動機で犯罪に手を染める。ヒーロー側と犯罪者側で、継承の構造は完全に対称をなしている。

もう一つの軸は『自分の力の大きさを、自分で測れるようになること』である。本作のピーターは、能力的にはすでに十分なヒーローだが、自分が当事者になれる事件と、自分が手を出すべきでない事件の区別を、最後まで自分の判断で行えない。フェリー事件後のトニーの叱責、ホームカミング・ダンス当夜のトゥームスの脅迫、コニーアイランドの貨物機決戦の終わりに自分でトゥームスの命を救う選択を経て、彼は『力ではなく、判断の責任』を初めて自分の言葉で口にする。ラストのアベンジャーズ加入の打診を断る数秒は、ピーター個人の倫理の成熟のもっとも純粋な瞬間として置かれている。

そして、本作のもっとも繊細な主題は『敵の家庭が、ヒーローの家庭と同じ匂いをしている』という非対称の対称である。ピーターはメイ叔母さんと二人暮らしのクイーンズの労働者階級の少年であり、トゥームスはリズと妻のドリスと暮らすクイーンズの労働者階級の中年男である。両者の家庭は、街区と階級と通学路と祈りの言葉までほとんど同じで、両者が車のなかで互いの正体を見抜き合うあの一瞬は、『家族の倫理』だけが二人を区別する境界線として、本作の倫理の中心に置かれている。ヒーロー映画は誰のための映画かという問いに対し、本作は『街路の隣の家の家族のための映画である』という、極めて当たり前で極めて誠実な答えを差し出している。

見る順番(補助)

初見なら、まず『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』(2016)を観て、ピーターのアイアン・スパイダースーツ初お披露目を確認し、本作へ進むのが最も整理しやすい。本作の冒頭の自撮りビデオが、その『シビル・ウォー』の数日間の振り返りそのものなので、続けて観ると感情の温度が直接接続する。本作のラストから続けて『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)、『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』(2019)、『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』(2021)の順で観ると、ピーターのフェーズ3エピローグからフェーズ4序盤までの弧が一直線で繋がる。

サム・ライミ版三部作(2002〜2007)、マーク・ウェブ版二部作(2012・2014)の旧スパイダーマン映画を観ていなくても本作は単独で完結するように設計されているが、観ていれば『MCU版のピーターは、ベン叔父さんの死の起源をなぜ繰り返さないのか』『マリサ・トメイのメイがなぜ若いのか』『マイケル・キートンの起用の意味は何か』が、より深く読み取れる。

  1. 前提『シビル・ウォー』のドイツ空港の決戦に駆り出される
  2. 本作クイーンズの放課後、ホームカミング・ダンス、貨物機決戦、アベンジャーズ加入の打診を断る
  3. 直後『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』を経て、『ファー・フロム・ホーム』で再合流
前提:キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー 次の重要作:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 続編:スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム スパイダーマンの見る順番 MCU公開順

よくある質問(補助)

「あらすじだけ知りたい」場合は、瓦礫業者トゥームスのチタウリ製武器商売、ピーターのご近所スパイダーマン活動、ウォシントン記念塔のエレベーター、スタテン島フェリーの真っ二つ、ホームカミング・ダンス当夜の正体露見、コニーアイランドの貨物機決戦、アベンジャーズ加入オファーの拒否、という七つの場面を押さえれば全体像が掴める。

「結末・ネタバレを知りたい」場合は、リズ・アランがバルチャーの娘である事実、車中で正体を見破られるサスペンス、貨物機決戦でピーターがトゥームスの命を救う選択、ラストでトニー・スタークの正式アベンジャーズ加入オファーを断る選択、ミッドクレジットでトゥームスがスパイダーマンの正体を口外しない選択、ポストクレジットでキャプテン・アメリカが『忍耐』のPSA動画を撮るオチ、メイ叔母さんがピーターの正体を発見する本編ラストの『WHAT THE F——』、までが核となる。

「評価を知りたい」場合は、十代の身体性とジョン・ヒューズ風青春映画の文法を、MCUの世界観の中に自然に統合した点が広く称賛されている。マイケル・キートンのバルチャーは、MCUの単発ヴィランのなかでもっとも『同情可能な労働者階級の中年男』として記憶されている。「見る順番」は『シビル・ウォー』直後にこの本作を置き、その後『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』へ繋ぐのが安定する。

参考資料・脚注

作品名、キャラクター名、画像、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。公開年・興行・制作・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。

  1. Marvel公式 Spider-Man: Homecoming
  2. IMDb: Spider-Man: Homecoming (2017)
  3. Sony Pictures 公式作品ページ
  4. Marvel Cinematic Universe Wiki: Spider-Man: Homecoming
  5. Rotten Tomatoes: Spider-Man: Homecoming

関連ページ

スパイダーマン:ホームカミングと関係の深い作品、人物、用語、見る順番を確認できる。

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参照・確認先

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