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スター・ウォーズ / 登場人物

R2-D2

R2-D2

初登場:エピソード4
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R2-D2は、スター・ウォーズに登場するアストロメク・ドロイドである。青と白の円筒形ボディを持ち、人間語を発さず電子音のみで意思疎通する。スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作にC-3POと並んで登場し、デス・スター設計図の運搬をはじめ物語の決定的場面で情報を運ぶ役割を担い続けた、シリーズ屈指のロングラン・キャラクターである。

01来歴

来歴

ナブー王室船での初手柄

シリーズ内時系列での実写初登場作。ナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして搭乗し、トレード・フェデレーションの封鎖艦隊に損傷した王室船の偏向シールド発電機を被弾下で修復する手柄を挙げ、女王パドメ・アミダラから名指しで称賛される。「R2-D2」の固有名が共和国側に正式に認識される起点であり、タトゥイーンでアナキン・スカイウォーカーと初対面する場面も本作で描かれる。

脚部ブースター初披露

アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラのコンビに同行し、ナブー湖畔やジオノーシスの作戦に参加する。脚部からロケット・ブースターが射出されて短時間飛行する場面が本作で初めて描かれ、続三部作以降のドロイド演出にも影響を残した。ジオノーシスの工場ではC-3POとコンビでドタバタ場面を演じる。

クローン戦争期の従軍

クローン戦争期はジェダイ騎士団およびアナキン・スカイウォーカーの戦闘機の専属アストロメクとして任務に同行する。単独でドロイド軍の捕虜となり脱出する挿話や、共和国側ドロイド分隊と協働する話数など、R2-D2を主役級に据えたエピソードが複数制作された点が公式サイトのエピソードガイドで確認できる。

記憶消去の回避

オーダー66発令後のコルサントで、パドメの死に伴い彼女の財産はバイル・オーガナに託される。本編末尾でバイルはC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は対象から外される。結果として「プリクエルの記憶を保持するR2-D2」と「記憶を消されたC-3PO」というオリジナル三部作の前提が成立し、シリーズ屈指の重要な伏線回収を成立させる。

設計図運搬とサーガ起動

帝国軍に拿捕されつつあるタンティヴ4号で、レイア・オーガナから「助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です」というホロメッセージとデス・スター設計図のデータを託される。C-3POと共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下し、ジャワ族に売られてラース家に引き取られたのち、ベン・ケノービ、ルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、チューバッカと合流する。シリーズの実写本編としては最初の登場作品。

ダゴバでの修行同行

ホスのエコー基地でルーク・スカイウォーカーのXウィング戦闘機のアストロメクとして同行し、その後ダゴバ星系のヨーダの修行に随行する。沼に沈んだXウィングをフォースで持ち上げるヨーダの伝説的場面に立ち会う数少ない目撃者として描かれ、重要な精神的場面に常に居合わせる「観察者」としての立ち位置を確立する。

隠しセーバーの秘匿

タトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿で、ルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを胴体内に内蔵するという重要任務を担い、ハン・ソロ救出作戦の鍵を握る。後半のエンドアの戦いではC-3POと共に反乱同盟軍のシールド発電機破壊作戦に同行し、クライマックスでも主要キャラクターと並走する。

外伝作品への登場

アニメ『反乱者たち』にカメオ登場し、レイア・オーガナとバイル・オーガナの関係性および記憶を保持したR2-D2の挿話が描かれる。また実写『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のヤヴィン基地場面ではC-3POと共に短時間ながら登場が確認でき、ローグ・ワン作戦の直前を象徴する出演となる。

スリープからの再起動

ジャクー脱出後のレジスタンス基地で長期間スリープモードに入っていたが、本作終盤でレイ、フィン、BB-8の到着を受けて起動し、ルーク・スカイウォーカーの居場所を示す銀河系地図の欠落部分を補完する。続三部作のレイ/BB-8世代と、旧三部作のルーク/レイア世代をつなぐ物語的なバトンとして機能する。

レイア再生の自己言及

オク=トーの隠遁地でルーク・スカイウォーカーと再会し、ホロプロジェクターで「助けて、オビ=ワン・ケノービ」のレイアのメッセージを再生してルークの心を動かす場面が、シリーズ屈指のセルフ・リフレインとして描かれる。エピソード4冒頭の同メッセージを呼び戻す構成は、監督のシリーズ自己言及の代表場面とされる。

相棒コンビの最終章

レジスタンス本拠地で、ドロイドスミスにより記憶をリセットされたC-3POのバックアップ復元を担当する。外部バックアップから記憶を復元するこの連携は、1977年から続いた相棒コンビの最終章にあたる演出として機能する。

02能力・特徴

能力・特徴
  • 整備・修理:小型機のアストロメク・ポートに接続し、偏向シールド発電機やハイパードライブを被弾下でも整備・修復する本来用途。ナブー王室船やベスピン上空の修理などで繰り返し描かれる。
  • 情報運搬・スコンプリンク:胴体側面のスコンプリンク・アームを端末に接続し、ホロチャート・設計図・施設マップを読み出す。デス・スター内部の施設マップ読み出しや、地図データ補完が代表例。
  • ホロプロジェクター:胴体上部からホログラフィック映像を投影する。レイアの「助けて、オビ=ワン・ケノービ」メッセージの受信・再生など、シリーズ屈指の象徴的なホロメッセージ伝達を担う。
  • 脚部ブースター:脚部から短時間のロケット・ブースターを射出し、垂直ジャンプや短距離飛行が可能。ジオノーシス場面で初出し、設定としてシリーズ全体で維持される。
  • 電子音による通信:人間語ではなく電子音のみで意思疎通する。C-3POや近くのパイロットが応答内容を補完し、視聴者は文脈と相手のリアクションから意図を読み解く、造形上の大きな特徴。

03関連人物

関連人物
C-3PO
シリーズ全体を通じての唯一無二の相棒。エピソード4冒頭のタンティヴ4号脱出から続三部作の最終章まで、ほぼ全実写本編で並んで登場するドロイド・コンビ。
アナキン・スカイウォーカー
プリクエル三部作期のジェダイ。エピソード1で初対面後、彼のジェダイ・スターファイターの専属アストロメクとして固定搭乗する関係が描かれる。
ルーク・スカイウォーカー
オリジナル三部作のルークのXウィングの専属アストロメク。エピソード8では引退したルークにレイアの古いメッセージを再生し、心を動かす。
レイア・オーガナ
エピソード4冒頭で「助けて、オビ=ワン・ケノービ」のホロメッセージを託す象徴的場面の相手。このメッセージはエピソード8で再び再生される。
パドメ・アミダラ
プリクエル期のナブー女王。エピソード1で偏向シールド修復を成功させ、R2-D2が固有名を獲得する起点となった人物。
オビ=ワン・ケノービ
エピソード4冒頭のホロメッセージの宛先。タトゥイーンでの再会がプリクエル〜オリジナル三部作の橋渡しを成立させる。
BB-8
続三部作のレジスタンス所属の球形アストロメク。エピソード7終盤、R2-D2が地図の欠落を補完しBB-8の断片と接続して全体像が完成する、世代継承の場面で連動する。
レイ
続三部作の主人公。エピソード7終盤にR2-D2がスリープから起動しルークの所在地データを補完する場面で初めて連動する、新世代と旧遺産をつなぐ関係。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
エピソード4冒頭タンティヴ4号:レイアから「助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です」のホロメッセージとデス・スター設計図を託される、サーガの起点シーン。

エピソード1ナブー王室船:封鎖艦隊との戦闘下で偏向シールド発電機を被弾しながら修復し、パドメから称賛される。固有名を獲得する起点。

エピソード3終盤コルサント:C-3POのみが記憶消去され、R2-D2は記憶を保持したままオリジナル三部作へ持ち越されることが確定する、重要な伏線回収。

エピソード6ジャバの宮殿:胴体内にルークの隠しライトセーバーを格納し、サルラックの大穴上の決定的瞬間で射出する見せ場の鍵を担う。

エピソード8オク=トー:エピソード4冒頭のレイアのホロメッセージを再生し、引退中のルークの心を動かす、シリーズ自己言及の代表場面。

06制作背景

制作背景

ケニー・ベイカー(Kenny Baker、1934-2016)が1977年『エピソード4/新たなる希望』から2015年『エピソード7/フォースの覚醒』まで38年間、身長約112cmの体型を活かしドーム式ボディに入りスーツ版を二本脚で演じた。2016年の逝去後はジミー・ヴィーが後継となり、続三部作以降はアニマトロニクスとCG合成のハイブリッドで継承された。相棒C-3POは全9作を通じアンソニー・ダニエルズが演じ、R2-D2の電子音応答は彼の台詞で翻訳・補完される。

創造はジョージ・ルーカスによる。名前は1973年『アメリカン・グラフィティ』の音響編集現場で、ウォルター・マーチが「Reel 2, Dialogue 2」を「R2-D2」と略したのをルーカスが採用したことに由来する。R2-D2とC-3POのコンビは黒澤明『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七を原型とする。コンセプトデザインはラルフ・マクォーリーが担当し、初期スケッチには三本足案も記録された。

物理造形は特殊効果スーパーバイザーのジョン・スティアーズとILMの体制で、屋内はスーツ版、屋外走行はリモコン操作の三本脚ラジコン版という二体制で運用された。電子音による発声はベン・バートがシンセサイザーと自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて制作した。1977年の同作は第50回アカデミー賞で視覚効果賞など7部門を獲得し、バートのサウンドは特別業績賞を受けた。音楽はジョン・ウィリアムズで、固有のライトモチーフはないが登場場面には『Princess Leia's Theme』『Force Theme』『Throne Room』等が連動する。2003年にはAFIのヒーロー部門にC-3POと共に選出された。

各時代の主要共演者は、パドメ役ナタリー・ポートマン、アナキン役ジェイク・ロイドおよびヘイデン・クリステンセン、レイア役キャリー・フィッシャー、ルーク役マーク・ハミル、ハン・ソロ役ハリソン・フォード、ベン・ケノービ役アレック・ギネス、オビ=ワン役イアン・マクレガー、ヨーダ役フランク・オズ、バイル・オーガナ役ジミー・スミッツ、レイ役デイジー・リドリー、フィン役ジョン・ボイエガ、チューバッカ役ピーター・メイヒューら。

07評価・考察

評価・考察

R2-D2はスカイウォーカー・サーガ実写本編全9作にC-3POと並んで登場する数少ないキャラクターであり、シリーズ最長の時系列を横断する観察者・情報の運び手として設計されている。エピソード3終盤に記憶消去を免れた設定は、彼を全時代の証人として機能させる重要な装置となる。人間語を発しないにもかかわらず、エピソード4冒頭のホロメッセージ、エピソード6の隠しライトセーバー、エピソード7終盤の地図データ、エピソード8のレイア再生と、物語の決定的場面で物理的に情報を運ぶ/再生する構図が一貫しており、「発話しない情報運搬役」にこれほど重い役割を割り振り続ける例は他に類を見ない。

R2-D2とC-3POのコンビは、黒澤明『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七を原型とし、電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメクと、口数の多い金色のプロトコル・ドロイドという極端な対比が、主筋と並行して常に画面に存在する構造を支える。円筒形ボディ+半球ドーム頭部という極端にシンプルなシルエットは、人型・二足歩行型とは異なる機能優先型のデザイン方針を示し、シリーズ全体の「汚れたSF(used universe)」の美学と一致する。

構造論として、R2-D2は9作で一貫して物語装置として配置された特異な存在である。「情報運搬→記憶保持→世代継承の橋渡し」というアークが、エピソード1の修復活躍(固有名獲得)、エピソード3の記憶非消去(全時代の証人化)、エピソード4の設計図運搬(サーガの起動)、エピソード7の地図補完(旧→新世代の橋渡し)、エピソード9のC-3POバックアップ復元(相棒関係の完結)という形で42年にわたり描かれる。発話しないキャラクターでこの規模のアークを成立させた例は映画史的にも稀有である。

08トリビア

  • 名前の由来は、ルーカスが『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、ウォルター・マーチが「Reel 2, Dialogue 2」を「R2-D2」と略したのを気に入って採用したという、映画史的に有名な逸話。
  • ケニー・ベイカーは身長約112cmの英国俳優で、1977年から2015年まで38年間R2-D2の中に入って演じた。単一俳優が単一の架空キャラを演じ続けた期間としても特異な記録とされる。
  • 撮影は二体制:屋内のリアクションはベイカーのスーツ版、屋外の走行・追跡はリモコン操作の三本脚ラジコン版という使い分けで運用された。
  • 電子音の声はベン・バートがシンセサイザーと自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて制作した。第50回アカデミー賞で特別業績賞の対象となった。
  • フルネーム「Artoo-Detoo」は1976年のノベライゼーションで既に使われ、現在も英語圏で広く流通する愛称形。劇中では「R2」「アートゥー」と短縮される。

09よくある質問

R2-D2はどんなドロイドですか?

小型機の整備・航法支援を担うアストロメク・ドロイド(R2シリーズ)である。劇中ではナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして初登場し、各時代を通じてスカイウォーカー一家とジェダイの傍で航法・通信・整備・情報運搬を担う。

R2-D2を演じていたのは誰ですか?

英国のケニー・ベイカーが1977年から2015年まで38年間、ドーム式ボディに入って演じた。2016年の逝去後はジミー・ヴィーが後継となり、アニマトロニクスとCG合成のハイブリッドで継承されている。

R2-D2の声はどう作られたのですか?

サウンド・デザイナーのベン・バートが、シンセサイザーと自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて制作した。劇中では人間語を発さず電子音のみで意思疎通し、C-3POや近くのパイロットが応答内容を補完する。

R2-D2はなぜエピソード3で記憶消去されなかったのですか?

本編末尾でバイル・オーガナがC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は対象から外された。理由は公式には明示されないが、これにより記憶を保持するR2-D2という設定が成立し、シリーズ全時代の証人としての立ち位置が確定した。

R2-D2は何作品に登場していますか?

実写スカイウォーカー・サーガ本編全9作と『ローグ・ワン』(2016年)に登場する。アニメでは『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』等にも登場し、C-3POと並ぶシリーズ最長キャリアのキャラクターである。

10出典

  1. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: R2-D2
  2. StarWars.com 公式映画ページ: A New Hope
  3. StarWars.com 公式映画ページ: The Phantom Menace
  4. StarWars.com 公式映画ページ: The Force Awakens
  5. StarWars.com 公式映画ページ: The Empire Strikes Back
  6. StarWars.com 公式映画ページ: Return of the Jedi
  7. StarWars.com 公式映画ページ: Revenge of the Sith
  8. StarWars.com 公式映画ページ: The Last Jedi
  9. StarWars.com 公式映画ページ: The Rise of Skywalker
  10. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: C-3PO
  11. IMDb: Kenny Baker
  12. IMDb: Anthony Daniels
  13. IMDb: Jimmy Vee
  14. IMDb: George Lucas
  15. IMDb: Ben Burtt
  16. IMDb: Ralph McQuarrie
  17. IMDb: John Stears
  18. IMDb: John Williams
  19. IMDb: Star Wars: Episode IV - A New Hope (1977)
  20. Wookieepedia: R2-D2
  21. Wookieepedia: Kenny Baker