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2011年版 第87話

2011年版アニメ第87話「ケットウ×シテ×トウソウ」を解説。ゴン対ナックル、討伐隊の選別作戦、王誕生までの時間制限を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

2011年版アニメ第87話「ケットウ×シテ×トウソウ」は、2013年7月7日に放送されたキメラアント編の一話である。ゴンキルアナックルへ初挑戦する一方、NGLではネテロたちが師団を分断して削る。

修行側の一対一と、巣をめぐる集団戦が並行する。少年たちには一か月の選抜期限があり、討伐隊には王の誕生が迫る。どちらも時間をかければ安全になる状況ではなく、短期間で戦力差へ対応しなければならない。

基本情報

2011年版 第87話の基本情報
媒体2011年版TVアニメ
話数第87話
副題ケットウ×シテ×トウソウ
放送日2013年7月7日
原作対応No.197、No.202〜No.204

三時間の練から実戦へ

ビスケの指導でゴンとキルアは三時間の練を続け、終了と同時に倒れ込む。休息を期待した二人へ、ビスケは今からナックルに挑戦すると告げる。疲労後に戦うことで、実戦で使えるオーラの残量と集中力を測る。

勝利条件はナックルとシュートの割符を奪うことであり、不利なら逃げてよい。討伐隊参加を決める選抜だが、毎回命を賭けて倒し切る必要はなく、敗北から情報を持ち帰ることも修行に含まれる。

公園で待つナックルは子犬を相手に遊んでいたが、二人が来ると荒々しい態度へ切り替える。子供だと侮られたと感じ、命懸けの勝負を演出する一方、感情が高ぶって涙を流す性格も隠し切れない。

ナックルの外見と口調は威圧的でも、動物を放っておけず、年下を本気で殺す意図もない。ゴンはその人柄をすぐ断定せず、まず提示された条件の中で自分の最大攻撃が通るかを試す。

ジャンケングーが崩した余裕

ナックルは何度殴ってもその場から動かなければ割符を置いて帰れと提案する。自分の防御力を見せて諦めさせるつもりだったが、ゴンがジャンケングーへ集めるオーラを見て表情を変える。

どこを守るべきか迷った末に腹部へ集中するが、攻撃を受けて数メートル吹き飛び気絶する。ゴンの技は発動まで時間がかかるものの、相手が受けると宣言した条件では弱点が消え、大きな威力だけが残る。

キルアは防御箇所を迷ったナックルを呆れるが、この失敗は実力不足ではなく油断と情の深さから起きた。相手の年齢で攻撃を軽く見積もり、途中で危険を理解しても約束を撤回しなかった。

翌朝、目覚めたナックルは敗北を認める。しかし二人は割符を取らず、正面から戦って勝てる力を求める。選抜の条件だけを満たすのでなく、実戦で通用することを自分たちの合格基準へ置いた。

ナックルの人柄と二度目の勝負

ナックルは獣を守るビーストハンターであり、公園の子犬はそのまま彼のそばへ残る。ゴンの素直さを褒めると自分も褒め返され、また涙ぐむ。強面と感情の豊かさが一つの人物に同居している。

パームの料理を無意識に褒めたことで、彼女は戸口から強い視線を向ける。修行を管理するパームにとって、ゴンたちの時間を奪う相手でもあるため、和やかな食事の中にも選抜をめぐる緊張が残る。

ナックルは残り二十日で自分へ勝つのは無理だと言う。その夜も公園へ現れ、今度は三匹の犬を伴って二人を待つ。最初の一撃で相手を理解した後は、真正面から攻防を組み立てて優位に立つ。

シュートは姿を見せず、陰から二度目の戦いを観察する。ゴンとキルアがナックルだけを相手に準備しても、最終的には二人の割符が必要であり、まだ性質の異なるもう一人の対戦相手が残っている。

NGLで進む師団の間引き

モラウノヴはキメラアントを一体ずつ誘導し、ノヴの空間を通してネテロのもとへ送る。会長が個別に倒せる形を作ることで、巣の大軍と正面衝突せず戦力を減らす作戦である。

コルトペギーは消えた兵の数から、人間側が反撃を始めたと察する。城を移す案も出るが、女王へ負担をかけられないとして退ける。王の出産を最優先する判断が、場所を守る制約にもなる。

ネフェルピトーカイトの身体を操る実験に集中し、外の対応をコルトたちへ任せる。王直属護衛軍の圧倒的な力があっても、誕生前の役割分担によってすべての侵入者を自ら追えない。

残る二十八師団のうち攻撃的な部隊を囮にする方針が決まり、ハンター側も現行の手順ならさらに三、四師団を減らせると見積もる。双方が相手の狙いを読み、次の接触を罠として利用しようとしている。

二つの戦線が共有する時間制限

女王は王の誕生に備え、一日二百五十個の人肉団子を摂取する。数字は巣が奪う犠牲の大きさと、出産が近いことを同時に示し、討伐隊が慎重策だけを続けられない理由になる。

ゴンたちはナックルへ勝つため毎日挑み、ネテロたちは師団を一つずつ処理する。規模は異なるが、相手の能力を観察し、戦える単位へ分け、反復で差を縮めるという戦い方は共通している。

ただし少年たちには敗れて撤退する余地があり、NGLでは一度の判断ミスが住民と討伐隊の死へ直結する。交互に描くことで、修行の緊張と戦争の切迫を同じものとして扱わない。

第87話はジャンケングーの爽快な一撃で終わらず、二度目の戦いと蟻側の対策へ進む。偶然得た一勝を実力へ変えられるか、討伐側の間引きが王誕生へ間に合うかという二つの問いを残す。

初戦の勝利を実力と呼べるか

ゴンの一撃でナックルが気絶した事実だけを見れば、初戦は少年側の勝利である。しかしナックルは攻撃を避けず、受ける場所を直前まで迷い、子供へ本気の防御を向けることにもためらった。通常の戦闘条件では再現しにくい結果だからこそ、ゴンたちは割符を取らず、相手が警戒した状態で勝ち直す必要があると考えた。

この選択には誇りだけでなく、討伐任務への現実的な判断がある。条件の穴を突いて選抜へ通っても、キメラアントは攻撃を受けると宣言して待ってくれない。ナックル本人を納得させる以上に、自分たちが未知の敵へ通用するかを確かめるため、二度目以降の実戦を求めた。

ナックルの優しさは、犬を拾う場面と戦闘の双方に現れる。相手を傷つける仕事に向かないようにも見えるが、弱いものを守りたい理由があるからビーストハンターを選び、討伐隊へ加わる覚悟も持つ。感情を見せることと戦えないことを同一視せず、その感情が判断を鈍らせる瞬間だけを弱点として描いている。

NGL側で行われる個別撃破は、ゴンたちの一対一修行よりはるかに冷徹である。ノヴの空間へ送り、ネテロが倒す流れは効率的だが、蟻側も消失の規則を分析し始める。成功回数が増えるほど敵へ情報を与え、攻撃的な師団を囮にする対策を招くため、同じ入口を無期限には使えない。

女王の摂食量を示す場面は、修行の残り二十日を視聴者に安心して待たせない。少年が一日ごとに成長する間にも、人間の犠牲が積み上がり、王の身体が完成へ近づく。個人の準備を十分にすることと、被害を止めるため早く動くことが衝突し、選抜制度そのものに時間的な圧力をかけている。

理解を深める補足

シュートが陰から見ることで、ナックルの割符だけを得ても選抜が終わらないことが強調される。ナックルは感情が表に出て接触しやすいが、シュートは自分から姿を見せず相手を測る。二人へ同じ戦法を当てることはできず、ゴンとキルアも役割分担を変える必要がある。

ビスケが三時間の練の直後に挑ませる理由は、平常時の最大出力より、消耗した後に残る判断力を見るためである。キメラアントとの任務では一戦だけで終わる保証がなく、敵を倒した後の移動や救助まで含めてオーラを配分しなければならない。

ネテロたちの間引きも、強者が正面から巣を壊す方法を避けている。王直属護衛軍の力を知った以上、会長であっても多数を同時に相手にせず、ノヴとモラウが一体ずつ送り込む。ゴンたちの修行と同様、戦える条件を先に作ることが格上への対抗策になる。

蟻側が城を移さないのは人間を軽視しただけではない。移動が女王と出産へ負担を与えるため、守る対象を優先した結果である。コルトの忠誠が防衛拠点を固定し、討伐隊に攻撃地点を残すという、長所と制約の両面が表れている。

要点の再確認

ナックルが一撃を受ける条件は、ゴンの長い溜め時間を無視できる特殊なものだった。実戦では相手が待たず、発動前に攻撃されるため、威力を保ちながら準備の隙をどう埋めるかが次の修行課題になる。

二度目の公園ではナックルが主導権を握り、シュートも観察を続ける。初戦の結果を逆転させる描写により、格上との戦いでは一度見せた技が次から対策され、同じ成功を再利用できないと分かる。

次の展開への接続

王誕生までの時間と選抜期限を並べることで、ゴンたちの成長を待つ選択にも犠牲が伴う。ビスケは急がせながら基礎を省略せず、ネテロたちは戦力を削りながら決戦の条件を整え、異なる場所で同じ時間を使っている。

2011年版 第87話が残したもの

第87話は、ゴンの最大火力が格上を倒せる一方、それだけでは継続的な勝利にならないことを示す。

ナックルの油断と優しさは弱点だが、相手を理解した後の基礎能力は高い。二度目の攻防からが本来の選抜試験である。

NGLでは個別撃破が進むほど蟻側も侵入の法則を学ぶ。修行と討伐の双方で、同じ成功を繰り返すだけでは次へ進めない。

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