ジョースター家
じょーすたーけ
ネタバレ範囲: Part 1〜9
# ジョースター家ジョースター家は、『ジョジョの奇妙な冒険』の各部をつなぐ家系である。公式ポータルは、主人公と舞台を交代しながら、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーから始まった因縁が子孫へ受け継がれる物語としてシリーズを説明している。ただし、Part 1からPart 6までと、Part 7からPart 9までは同じ家系図ではない。
二つの世界線には対応する名前や役割があるが、人物の親子関係と年表を混ぜてはいけない。また、姓がジョースターではない主人公も、婚姻、母方の血統、養子、DIOが奪った肉体を通じて家系へつながる。
家系を示す星形の痣
ジョースター家の血を引く人物には、左肩付近に星形の痣が現れる。第3部では、ジョナサンの肉体を奪ったDIOと、その復活へ反応したジョセフ、承太郎、ホリィのつながりを示す印になる。第5部のジョルノ、第6部の徐倫やDIOの息子たちにも痣が確認される。この印は、姓だけでは見えない血統を読者へ示す。
ただし、痣がある人物は同じ能力を持つという意味ではない。波紋、スタンド、性格、運命は人物ごとに異なる。痣は家系上の接続を示す記号であり、ジョースター家の全員を同じ力へ分類する印ではない。第二世界線にも星形の痣を持つ人物が現れるが、第一世界線の家族がそのまま移動した証拠にはならない。
世界線ごとの家系図の中で、誰から誰へつながるかを確認する必要がある。
第一世界線の始まり
第一世界線で物語の起点になるのは、ジョージ・ジョースター一世と息子ジョナサンである。ジョージ一世は、事故の際にダリオ・ブランドーから救われたと思い込み、恩返しとしてダリオの息子ディオを家へ迎える。この善意が、ジョナサンとディオの対立をジョースター家の内部へ入れる。ジョナサンはエリナ・ペンドルトンと結婚するが、新婚旅行の船でディオと戦い、命を落とす。
エリナは身ごもっており、船から救出した赤ん坊とともに生還する。ジョナサンの実子ジョージ・ジョースター二世は、父を知らずに成長する。エリナが救った赤ん坊エリザベスは、後に波紋使いリサリサとなり、ジョージ二世と結婚する。血縁と養育が交差するため、エリナ、ジョージ二世、リサリサの関係を「実の親子」だけで整理すると誤りが出る。
エリナはジョナサンの子を産み、同時に未来の義理の娘となる赤ん坊を救って育てた人物である。
ジョセフから空条家へ
ジョージ二世とリサリサの息子が、Part 2の主人公ジョセフ・ジョースターである。ジョセフはスージーQと結婚し、娘ホリィをもうける。ホリィは日本人音楽家の空条貞夫と結婚し、息子空条承太郎が生まれる。この婚姻によって姓は空条へ変わるが、承太郎はジョースター家の血統を継ぐ。
承太郎はアメリカ人女性との間に空条徐倫をもうける。徐倫も姓は空条であり、第6部では父との距離を抱えながら、DIOの遺志を継ぐプッチと戦う。ジョナサンから徐倫までを並べると、各世代は同じ方法で家族を守っていないことがわかる。ジョナサンは妻と未来の子を船から逃がし、ジョセフは祖母と仲間から受け継いだ波紋で戦う。
承太郎は母を救うため旅へ出る一方、娘を危険から遠ざけようとして距離を作る。徐倫は父に救われるだけでなく、自分から父を取り戻し、最後は仲間の未来を守ろうとする。血統は同じ選択を繰り返させる命令ではない。前の世代が残した危機と意志へ、次の世代が別の答えを出す構造である。
東方仗助と静・ジョースター
ジョセフには、東方朋子との間に東方仗助がいる。仗助は婚外子として長く父と会わず、母と祖父に育てられる。姓が東方であっても、ジョセフの息子としてジョースター家へつながり、星形の痣を持つ。第4部で承太郎が杜王町を訪れる理由の一つは、ジョセフの相続に関わる仗助の存在を伝えることだった。
年齢では承太郎が仗助より上だが、家系上は仗助が承太郎の叔父にあたる。この逆転が、シリーズの長い年代と再登場人物の関係を分かりにくくする。ジョセフとスージーQは、第4部で見つかった透明な赤ん坊を養子に迎え、静・ジョースターと名づける。静は血縁でジョースター家へ入った人物ではない。
それでも養子として家族になり、家系の記事で扱う必要がある。ジョースター家が血だけで続く集団ではなく、救われた子どもを家族へ迎える歴史も持つことを示す。
DIOの息子たち
DIOはジョナサンの肉体を奪った状態で、複数の女性との間に子をもうける。ジョルノ・ジョバァーナ、ウンガロ、リキエル、ドナテロ・ヴェルサスは、DIOの息子として描かれる。同時に、肉体がジョナサンのものであるため、星形の痣とジョースター家への身体的な接続を持つ。この関係を「ジョナサンの実子」とだけ書くのも、「ジョースター家と無関係なDIOの子」と書くのも正確ではない。
生物学的な父性、肉体の由来、物語上の血統が異常な形で重なっている。ジョルノはDIOに育てられず、イタリアで独自の価値観を作る。Part 6の三人も、DIOから直接教育を受けたわけではないが、プッチによって引き寄せられる。同じ父を持つことが、同じ人格や目的を保証しない。
各人物の記事では育った環境と選択を中心にし、家系記事では接続の仕組みだけを整理する。
第一世界線の終点
Part 6の終盤では、プッチのメイド・イン・ヘブンによって宇宙の時間が加速し、世界が一巡する。この出来事を、Part 7の世界がPart 6の最後にそのまま生まれたと断定してはいけない。Part 7以降は新しい連続性を持つ物語として始まり、第一世界線の家族関係を引き継がない。徐倫に対応するような人物や、似た名前を持つ人物が現れても、Part 1からPart 6の家系図へ直接追加できるとは限らない。
世界線変更を説明するときは、Part 6の結末、エンポリオが到達した世界、Part 7以降の第二世界線を一枚の直線年表へ押し込まないことが必要である。
第二世界線のジョニィ
第二世界線の家系は、Part 7の主人公ジョニィ・ジョースターから大きく展開する。ジョニィは19世紀末のアメリカでスティール・ボール・ランへ参加し、レース後に理那・東方と結婚する。理那は日本の東方家の出身であり、この婚姻がジョースター家と第二世界線の杜王町をつなぐ。ジョニィは家族を襲う病を治すため、聖なる遺体の力を使う。
その選択と死が、東方家の土地と等価交換の歴史へ残る。Part 8では、ジョニィの子孫にあたる人物たちと、東方家の一族が複雑に関わる。第一世界線にもジョセフ、吉良吉影、空条姓の人物がいるため、同じ名前を見ただけで同一人物と判断しないことが必要である。第二世界線のジョセフ・ジョースター、吉良吉影、空条仗世文は、それぞれ別の人生と親族関係を持つ。
東方定助の位置
Part 8の東方定助は、壁の目付近で起きた等価交換によって生まれた人物である。吉良吉影と空条仗世文の身体的な要素を受け継ぐが、どちらか一人が記憶を失った姿ではない。東方家に迎えられ、名前を与えられた新しい人物として生きる。家系図へ置くとき、定助を吉良と仗世文の通常の「子」として線で結ぶと誤解が生じる。
等価交換による融合、東方家の養育、ホリー・ジョースター吉良を救おうとする目的を注記する必要がある。血統記事は家族の所属を示すが、特殊な誕生を一般的な親子関係へ変換しない。
Part 9のジョディオとドラゴナ
Part 9では、バーバラ・アン・ジョースターの子としてドラゴナとジョディオが登場する。二人はハワイで暮らし、危険な仕事へ一緒に関わる。ジョディオは第9部の主人公として大富豪を目指し、ノーヴェンバー・レインを使う。ドラゴナもスタンドを持ち、家族であると同時にチームの一員として行動する。
二人は第二世界線のジョースター家を現在の物語へつなぐ。Part 9は連載中であり、父方の情報や家系に関する新事実が追加される可能性がある。未発表の親族関係を、名前の類似だけで補完してはいけない。公式掲載と単行本で確定した範囲を更新し、推測は家系図の線にしないことが必要である。
姓だけで探さない
ジョースター家の記事は、ジョースター姓の人物一覧では足りない。空条承太郎と徐倫、東方仗助、ジョルノ・ジョバァーナのように、別の姓で血統を継ぐ人物がいる。リサリサや静のように、救出と養育、養子によって家族へ入る人物もいる。DIOの息子たちや東方定助のように、通常の親子関係だけでは説明できない接続もある。
その一方、同じ姓や似た名前でも世界線が違えば別人である。家系図には、血縁、婚姻、養子、身体の由来、等価交換、世界線を異なる線種と注記で示す必要がある。ジョースター家を「同じ血が同じ運命を繰り返す家」とだけまとめると、各主人公の選択が消える。受け継がれるものは血だけではなく、救われた経験、託された技術、前の世代が終えられなかった問題である。