エヴァンゲリオン百科事典

索引

エヴァンゲリオン機体索引

零号機・初号機・弐号機から新劇場版の機体まで、作品系列を混ぜずに探す

エヴァンゲリオンは、作品内で単なる巨大ロボットではなく、人が造り、装甲と拘束具で制御する人型の存在として描かれます。本記事は、TV版・旧劇場版新劇場版4部作に登場する機体を、番号、パイロット、所属、物語上の役割から探せる総合索引です。同じ零号機・初号機・弐号機でも系列によって経歴や最終状態が異なるため、似た外見だけを根拠に設定を接続せず、それぞれの作品内情報として整理します。

ネタバレ:TVシリーズ全26話、旧劇場版、新劇場版4部作に登場する機体と物語終盤での変化に触れます。個別記事へ進む前に、未視聴作品の範囲をご確認ください。

新劇場版のエヴァンゲリオン初号機とエントリープラグ周辺を描いた公式作中映像
『:序』公式サイトが制作工程の解説に掲載した、初号機と操縦系を示す作中ビジュアル。

エヴァンゲリオンとは何か

エヴァンゲリオンは、外見や運用方法だけを見れば巨大な戦闘兵器ですが、作中では人工的に造られた人型の存在として扱われます。装甲板に見える外装には防御だけでなく力を抑える拘束具としての意味があり、機体の奥には操縦者の命令だけでは説明できない反応が潜んでいます。碇シンジが初号機へ初めて乗る場面から、搭乗者と機体はレバーで動かす機械と運転者の関係には収まりません。人の意思、肉体、記憶、親子関係が戦闘システムへ組み込まれていることが、シリーズを通じた不穏さの源です。

パイロットは円筒形のエントリープラグに入り、LCLで満たされた操縦席から機体と神経接続します。命令を入力すれば誰でも同じ性能を引き出せるのではなく、機体とのシンクロ率、精神状態、各機に固有の条件が結果を左右します。戦闘で受けた衝撃や損傷が搭乗者の痛覚へ返るため、勝敗は装備性能の比較だけで決まりません。エヴァを調べる際には、外観と兵装に加えて、誰が、どの状態の機体へ、どんな心理で乗ったかを合わせて見る必要があります。

この索引の読み方
  • 号機名が同じでも、TV版・旧劇場版と新劇場版の出来事は別系列として読む。
  • 改修・損傷・再建で名称と外見が変わる機体は、登場時点を作品名と併記する。
  • 性能表だけでなく、パイロットとの関係、所属組織、作戦上の役割から個別記事へ進む。

TV版・旧劇場版の主要機体

旧シリーズでは、零号機、初号機、弐号機がNERV本部の主力として使徒迎撃を担い、後に参号機、四号機、量産機が物語へ加わります。番号は完成順を単純に並べた記号ではなく、試作・試験・実用といった開発段階、建造拠点、運用目的の違いと結びつきます。機体ごとの色や頭部形状は識別しやすい一方、本質的な差はパイロットとの関係と、NERVやSEELEの計画の中で与えられた役割にあります。

零号機綾波レイが搭乗する試作機。単眼の頭部を持ち、起動実験から実戦配備、改修までを通じてエヴァ開発の不安定さを示す。
初号機碇シンジが搭乗する試験機。NERVの主力であると同時に、ゲンドウとSEELE双方の計画にとって特別な位置を占める。
弐号機惣流・アスカ・ラングレーを中心に運用される正規実用型。高い戦闘能力とパイロットの自負が強く結びつく。
参号機米国から日本へ移送される機体。起動実験の事故が、パイロットとNERVの関係を決定的に壊す。
四号機米国支部で試験に関わる機体。実戦へ出る前に起きた事故が、参号機移送の背景となる。
量産機SEELEが投入する同型機群。単独の専属パイロットではなく、旧劇場版の儀式とNERV制圧を担う。

TV版の機体史は、装備が増えて戦力が順調に強化される物語ではありません。零号機の起動実験、初号機の暴走、参号機事件、弐号機のシンクロ低下は、組織がエヴァを完全には制御できないことを別々の角度から示します。使徒を倒すための守り手だった機体は、終盤になるほど人類補完計画を実行する装置としての側面を露わにします。旧劇場版の量産機戦は、その転換が最も激しい形で現れる局面です。

新劇場版4部作の主要機体

新劇場版では、『:序』の零号機・初号機から出発しながら、『:破』で仮設5号機、弐号機、Mark.06が加わり、以後は旧シリーズに存在しない機体と改修形態が急速に増えます。公式イントロダクションも『:破』で2号機と仮設5号機の参戦を示しており、この時点から機体一覧は旧作の置き換えでは追えません。『:Q』と『シン・エヴァ』ではNERVとWILLEが別々の技術体系と目的でエヴァを運用し、同じ機体でも改修前後で所属・装備・操縦者が変化します。

零号機/零号機(改)綾波レイが搭乗するNERVの機体。『:序』から『:破』への改修と損傷を区別して扱う。
初号機碇シンジの搭乗機。『:破』終盤の行動が世界とシンジ自身のその後を大きく変える。
2号機と改修形態式波・アスカ・ラングレーや真希波・マリ・イラストリアスが運用。損傷と修復を重ね、改2号機や新2号機へ形態が変わる。
仮設5号機『:破』冒頭でマリが搭乗する局地仕様仮設機。短い登場の中で旧作にない機体設計と戦闘方法を提示する。
Mark.06月面で建造され、渚カヲルと結びつく機体。初号機に似た輪郭を持つが、開発経路と役割は同一ではない。
8号機と改修形態マリが搭乗しWILLE側で運用される機体。長距離射撃から最終作の特殊な戦闘まで役割を拡張する。
Mark.09アヤナミレイ(仮称)が搭乗する機体。外見上の零号機との類似だけで同一機とは扱えない。
第13号機複座式でシンジとカヲルが搭乗する機体。『:Q』終盤の作戦とインパクト発生の中心になる。
Mark.07・オップファータイプほか最終作で大量投入・儀式運用される機体群。個体戦だけでなくシステム全体の構成要素として見る必要がある。

新劇場版の名称では、漢数字とアラビア数字、UnitとMark、号機名の前につく改・新・特定仕様が重要です。たとえば2号機を一語で説明すると、『:破』登場時の状態、『:Q』の改2号機、『シン・エヴァ』の新2号機を混同します。本サイトでは一つの機体史として関係を示しつつ、外見、装備、所属、搭乗者が変わる節目ごとに記述を分けます。

同じ番号でも同じ機体とは限らない

TV版と『:序』には、シンジが初号機へ乗り、レイが零号機を担当し、使徒を迎撃するという共通の骨格があります。しかし、共通する場面があることと、二つの初号機が一続きの経歴を持つことは別問題です。新劇場版は『:破』以降に機体、人物、組織、事件が大きく分岐し、4部作の中で独自の結末へ到達します。旧シリーズで起きた出来事を、新劇場版の機体が過去に経験した事実として補わないことが基本です。

比較するときは、名称、作品、時点の三つを揃えます。『初号機』だけでなく『TV版第拾九話の初号機』『新劇場版「:破」終盤の初号機』と指定すれば、暴走、覚醒、擬似シン化といった似て見える現象を不用意に同義化せずに済みます。カラーリングや頭部形状の類似は比較の入口ですが、設定の同一性を証明する材料ではありません。

  • TVシリーズ全26話と旧劇場版は、旧シリーズの機体史として接続する。
  • 貞本義行による漫画版は、アニメ版に似た機体を持つが、出来事の順序と人物の経験を別系列として記述する。
  • 新劇場版4部作は『:序』から『シン・エヴァ』までを一つの系列として追う。
  • ゲーム、パチンコ・パチスロ、コラボレーションの独自機体は、登場媒体を明記して本編の機体史へ混入させない。

パイロットと操縦システム

エヴァの操縦は、操縦桿やペダルだけで身体動作を指示する方式ではなく、搭乗者の神経と機体を接続して人の動きを巨大な身体へ反映させます。エントリープラグは搭乗者を機体内部へ運び、LCLは生命維持と接続環境の一部を担います。パイロットが腕を動かす感覚と機体の腕が連動するため、損傷時の苦痛も心理的な比喩ではなく操縦上の現実になります。

適格者の選定は、訓練の成績だけでは説明されません。零号機とレイ、初号機とシンジ、弐号機とアスカの組み合わせには、それぞれ機体側の条件と人物の過去が関係します。シンクロ率が高いほど常に安全で強いわけでもありません。接続が深まることは精密な操作や高い出力につながる一方、搭乗者が機体へ取り込まれる危険、精神状態が戦闘能力へ直結する危険も増やします。

ダミープラグや自動操縦に近いシステムは、人間の判断を省いてエヴァを動かそうとする試みです。しかし、それは機体を無人格な道具へ戻す技術ではなく、人の反応を模した信号で行動を強制する仕組みとして描かれます。参号機事件で初号機がシンジの拒否を越えて攻撃する場面は、操縦者の意思と組織の命令が切り離されたとき、誰が行為の責任を負うのかという問題を突きつけます。

電源・拘束具・暴走を見分ける

通常運用では、エヴァはアンビリカルケーブルを通じて外部から電力供給を受けます。ケーブルを失った後に使える内部電源には限界があり、その制約が作戦の時間、退路、支援設備を決めます。第3新東京市の電力や射出設備、輸送艦、WILLEの艦隊は背景ではなく、巨大な機体を戦場へ届けて稼働させるシステムの一部です。エヴァ単体の強さを比較するときも、どの電源と支援環境で戦ったかを外せません。

暴走は、単なる出力上昇モードではありません。パイロットや作戦部の制御を越えて機体が動き、その行動に機体固有の意思や内部の存在を感じさせる現象です。これに対して、新劇場版で用いられるモード変更や特殊コードには、人為的に機体状態を切り替える操作が含まれます。結果として外見や能力が大きく変わっても、制御不能の暴走、計画されたモード移行、インパクトに結びつく覚醒を同じ語でまとめないことが必要です。

拘束具も同様に、見た目だけで装甲と断定できません。公式の『:序』解説は、デザイン刷新とともに初号機の拘束が解かれる印象を語っています。外装は被弾から守る面を持ちながら、エヴァ本来の力と形を人間側の運用へ押し込める枠でもあります。この二重性があるため、破損は防御力の低下であると同時に、制御下にあったものが露出する恐怖として演出されます。

兵装と作戦上の役割

代表的な携行兵装には、パレットライフル、プログレッシブ・ナイフ、ポジトロンライフルなどがあります。これらはどの機体にも常時固定された固有能力ではなく、作戦内容、輸送手段、電力、射撃位置に応じて選ばれます。ヤシマ作戦では初号機の能力だけでなく、日本中から集める電力、狙撃装備、零号機の防御、指揮所の計算が一つの作戦を成立させます。個別兵器の記事では、名称だけでなく使用作戦と支援体制まで結びつけます。

機体の役割は近接戦、射撃、防御だけではありません。零号機は試験と支援、初号機は主力迎撃と計画の中核、弐号機は実戦を前提にした戦闘、仮設5号機は限定環境での局地戦というように、登場時の設計思想が異なります。新劇場版後半では空中艦隊との連携、長距離射撃、複数機の合体・補修、儀式のトリガーといった役割が加わります。強さを一列の順位にするより、どの条件で何を達成するための機体かを見るほうが作品の作戦設計に近づけます。

目的別に機体を探す

主人公の機体を追う碇シンジと初号機を起点に、TV版、旧劇場版、漫画版、新劇場版を系列ごとに読む。
アスカの戦闘を追う弐号機/2号機から、TV版・旧劇場版と新劇場版の各改修形態へ分岐する。
レイと零号機を調べる零号機の起動実験、改修、使徒戦を旧シリーズと新劇場版で分けて追う。
カヲルと機体の関係を調べる旧シリーズでは弐号機と初号機、新劇場版ではMark.06と第13号機の各局面を見る。
NERVとWILLEを比較する『:Q』以降の初号機、改2号機、8号機、Mark.09、第13号機を所属と作戦目的で整理する。
量産型・Mark系を調べる旧劇場版の量産機と新劇場版のMark系を、名前の類似ではなく運用者と計画上の機能で区別する。

個別記事では、初登場、建造・所属、搭乗者、外見、装備、主要戦闘、損傷と改修、最終状態の順に情報を配置します。比較記事では同一場面に見える要素を横に並べますが、片方の作品だけで示された設定をもう片方の空欄へ流用しません。検索時に『エヴァ初号機 覚醒』『2号機 改修』『Mark.06 正体』のような目的語がある場合も、最初に対象作品を確定すると誤解を減らせます。

よくある疑問

エヴァはロボットではないのですか

ロボットアニメの文脈で語られる作品ですが、作中設定では人工的に造られた人型の存在で、外装は拘束具としての意味を持ちます。日常的な作品分類と、劇中で明らかになる存在の性質を分けて説明するのが正確です。

初号機がシリーズ最強ですか

単純な一位は決められません。系列、登場時点、電源、覚醒状態、支援装備、パイロットとの接続条件が異なるためです。初号機は物語と計画の中心にいる特別な機体ですが、そのことを全局面の戦闘性能が常に最高という意味へ置き換えないほうがよいでしょう。

零号機・初号機・弐号機はどの順に完成しましたか

名称は開発段階と対応し、零号機は試作、初号機は試験、弐号機は正規実用型として説明されます。ただし、各系列の建造事情や機体固有の差まで番号だけで推測することはできません。個別記事で作品内の時点と公式資料を照合します。

新劇場版の2号機は一機ですか

物語上は改修を受けながら連なる機体として追えますが、損傷、部品交換、合体、名称変更が大きいため、記事内では登場形態を分けます。『:破』の2号機と『シン・エヴァ』の新2号機αを同じ外見・装備として説明することはできません。