人物メモ
- 役割
- ジェダイ騎士団グランドマスター
- 時代
- ハイ・リパブリック〜旧三部作・続三部作(フォースゴースト)
- 初登場
- エピソード5 / 帝国の逆襲
関連人物
ヨーダを追う順番
ヨーダの関連用語
関係する時代
ヨーダの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種別
- ジェダイ・マスター/ジェダイ騎士団グランドマスター(生物種は公式に未指定の独自種)
- 通称/表記
- ヨーダ(Yoda)。劇中ではジェダイ評議会の中心格として『マスター・ヨーダ』と呼ばれる
- 肩書き/立ち位置
- ジェダイ騎士団のグランドマスター。プリクエル三部作期にはコルサントの高等評議会で議長格を務め、旧三部作期にはダゴバで隠遁し、ルーク・スカイウォーカーの師となる
- 年齢
- 『エピソード5/帝国の逆襲』時点で900歳とルーク・スカイウォーカーに自ら明かす(『When nine hundred years old you reach, look as good you will not.』)
- 身長
- 約66cm(StarWars.com 公式データベース表記。シリーズ最小身長級のジェダイ)
- 外見的特徴
- 緑色の肌、長く尖った耳、白髪・薄い体毛、杖を突く小柄な体躯。プリクエル後半~オリジナル三部作にかけて『杖を突きつつ瞬時にライトセーバー戦闘に切り替わる』ギャップが視覚的アイデンティティとなる
- ライトセーバー
- 緑色のライトセーバー刃。プリクエル~『クローン・ウォーズ』で運用。ジェダイ・マスター級のフォーム IV(アタル)使用者として、跳躍と回転を多用した接近戦を行う場面で象徴的に描かれる
- 声優・パペッティア
- フランク・オズ(Frank Oz/米国出身の俳優・人形遣い・映画監督。『マペット・ショー』『セサミストリート』のミス・ピギー/フォジー/グローバー/コッキー・モンスター等で知られる)。『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)から実写正史全作と『最後のジェダイ』(2017年)まで人形演技と声を一貫担当。アニメではトム・ケイン/Tom Kane(『クローン・ウォーズ』)等が担当した時期がある
- 初登場
- 『スター・ウォーズ/エピソード5:帝国の逆襲(The Empire Strikes Back)』1980年5月21日米国公開。惑星ダゴバの沼地でルーク・スカイウォーカーが『ヨーダ』を探しに訪れた際、最初は『正体を伏せた小柄な老人』として現れる導入が伝説的な初登場場面となる
- 時代設定
- プリクエル三部作(共和国末期/クローン戦争期)からオリジナル三部作(帝国期末期)、続三部作初期(ファースト・オーダー期/フォースゴースト出演)まで、スター・ウォーズ正史の中で最も長い期間に渡って活動するジェダイの一人として描かれる
- クリエイター
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)。1980年『帝国の逆襲』のためにルーカスフィルム+クリーチャー・デザイナー スチュアート・フリーボーン(Stuart Freeborn)/脚本リー・ブラケット(Leigh Brackett)+ローレンス・カスダン(Lawrence Kasdan)/監督アーヴィン・カーシュナー(Irvin Kershner)の体制下で創造された
- デザイン的位置付け
- 1980年のオリジナル三部作期は実物パペット(フランク・オズ+複数オペレーター)として造形され、プリクエル後半(『エピソード2/クローンの攻撃』『エピソード3/シスの復讐』)と『クローン・ウォーズ』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』ではCGモデルへ移行。『最後のジェダイ』では実物パペットに回帰し、原点回帰の演出として用いられた
- 音楽(キャラクターテーマ)
- 『Yoda's Theme』。1980年『エピソード5/帝国の逆襲』スコアでジョン・ウィリアムズ(John Williams)が作曲した、ホルンとハープを基調にした穏やかなライトモチーフ。以降のプリクエル~オリジナル三部作~続三部作までヨーダ登場場面で繰り返し引用され、シリーズで最も認知度の高いキャラクターテーマの一つとなっている
- 音響デザイン
- ベン・バート(Ben Burtt/『スター・ウォーズ』全シリーズのサウンドデザイナー)。1980年『帝国の逆襲』時点でヨーダ独自の声紋・効果音処理(フランク・オズの肉声+微弱なフィルタリング)を確立し、以降のシリーズで一貫運用されている
- 言語的特徴
- 英語原語版で目的語・主語・動詞(OSV)の倒置構文を多用する独特の話法。『Do or do not. There is no try.』『When nine hundred years old you reach, look as good you will not.』『Powerful you have become, the dark side I sense in you.』など、シリーズ象徴台詞の多くがこの倒置構文で発される
- 同種族(公式確認済み)
- 『エピソード1/ファントム・メナス』ジェダイ高等評議会のヤダル・マスター(Yaddle)/Disney+配信『マンダロリアン』および続編のグローグー(Grogu)。三者とも StarWars.com 公式キャラクターデータベース上で『未指定種族(unknown species)』として同一カテゴリに整理されているが、血縁関係は公式に確認されていない
- 製作会社・関連スタジオ
- ルーカスフィルム(Lucasfilm)。1980年『帝国の逆襲』時点ではジム・ヘンソン工房(Jim Henson's Creature Shop)の人形劇技術と工業光魔(Industrial Light & Magic/ILM)の特撮基盤が連動し、フランク・オズというヘンソン側の主力演者をルーカスフィルム側に橋渡しした極めて特殊な共同体制下で造形された
来歴(時系列)
前史:ハイ・リパブリック時代~ジェダイ評議会就任(『エピソード1』本編開始以前)
ヨーダはスター・ウォーズ正史上で約900歳まで生きるジェダイの一人として、ハイ・リパブリック時代を含む長期にわたりジェダイ騎士団に仕えた設定が公式に確立されている。長い在籍を通じてジェダイ騎士団のグランドマスターおよび高等評議会の議長格に到り、『エピソード1/ファントム・メナス』本編開始時にはすでにコルサントの評議会中央席に座る最古参の一人として描かれる。
『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)
ジェダイ高等評議会の場面でヨーダはクワイ=ガン・ジン(演リーアム・ニーソン)が連れてきた幼少アナキン・スカイウォーカー(演ジェイク・ロイド)を試験する側として登場する。アナキンの『恐れ』を見抜いて『恐れは怒りへ、怒りは憎しみへ、憎しみは苦しみへ』というシリーズ最重要級の台詞を語る場面は、プリクエル~オリジナル三部作を貫く主題の出発点となる。本作ではパペットとして造形された。
『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)
本作からヨーダはCGモデルへ移行し、ジオノーシス決戦の最終局面で長らく謎とされてきた『ジェダイ・マスター・ヨーダのライトセーバー戦』を初めて画として実装する。アナキンとオビ=ワンを救うため駆けつけ、かつての教え子ドゥークー伯爵(演クリストファー・リー)と緑刃ライトセーバーで対峙する場面は、シリーズ史上初めて『杖を持つ小柄な老人ヨーダ』が瞬時にフォーム IV(アタル)の超機動戦士に切り替わる衝撃を観客に与える名場面となった。
『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』アニメ/実写映画(2008年〜)
クローン戦争期のジェダイ最高位として、ヨーダは『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008年劇場用アニメ/同年スタートのアニメシリーズ)で多くの戦線を指揮する。共和国軍最高司令官の地位と高等評議会議長格として、アナキン/オビ=ワン/アソーカ・タノら主要ジェダイの任務を統括する一方、シリーズ後半ではフォースの幻視を通じて『ジェダイの没落』を予感する第6シーズン『失われしもの(The Lost Missions)』のヨーダ主題エピソード群が物語の重要なターニングポイントとなる。
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)
オーダー66発令直後、ヨーダはキャッシーク戦線からウーキー族の助けで脱出し、コルサントで皇帝(演イアン・マクダーミド)と直接対峙する。元老院議場のポッドを投げ合う劇中屈指のフォース・ライトセーバー戦の末に皇帝を仕留めきれず、ヨーダは『敗北を認め、姿を隠す』選択を取る。本編末尾でオビ=ワン(演ユアン・マクレガー)とともに『生まれたばかりのルークとレイアを各々別の場所に隠す』ことを取り決め、ダゴバへの長い隠遁が始まる。
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)
帝国期末期のダゴバ沼地で隠遁生活を送るヨーダの元へ、フォースゴーストのオビ=ワンに導かれたルーク・スカイウォーカー(演マーク・ハミル)が訪れる。最初は『正体を伏せた小柄な老人』として現れ、ルークの忍耐を試したのち、自身の正体を明かしてジェダイの修行を始める。劇中の『Do. Or do not. There is no try.』『Size matters not.』『Luminous beings are we, not this crude matter.』『When nine hundred years old you reach, look as good you will not.』といった台詞群はシリーズの哲学的中核として広く引用される。
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年5月25日米国公開)
ダゴバに戻ったルークに対し、ヨーダは病床から『ダース・ベイダーがルークの父であること』『そして妹がいること』を確認する最後の対話を行い、安らかにフォースに還る。劇中で身体が消えてジェダイ・ローブだけが残る描写は、オビ=ワン(『エピソード4』)と同様にジェダイがフォースと一体化することを視覚化する。以降、ヨーダはフォースゴーストとして以下の作品に断続的に登場する。
アニメ『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』(2022年10月26日Disney+配信)
Disney+配信短編アンソロジー『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』第1シーズン全6話のうち、複数エピソードでヨーダはアソーカ・タノ/ドゥークーの過去を描く挿話に登場する。グランドマスターとして若いアソーカやドゥークーに関わる時期のヨーダを補完するピースとして機能し、プリクエル~『クローン・ウォーズ』の隙間を埋める正史アニメ枠の重要登場作品となる。
『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年12月15日米国公開)
ライアン・ジョンソン(Rian Johnson)監督作で、自身を見失ったルークがアク=トゥの島でジェダイ聖樹を焼き払おうとする場面に、ヨーダがフォースゴーストとして数十年ぶりに登場する。本作のヨーダは『最後のジェダイ』の主題―『過ぎ去ったものは過ぎ去らせる。失敗からこそ最大の師が生まれる』―を体現する語り手として、聖樹を雷で焼きながらルークに『Pass on what you have learned. Strength. Mastery. But weakness, folly, failure also. Yes, failure most of all. The greatest teacher, failure is.』と説く。フランク・オズが実物パペットを再演じた点でも記念碑的な場面である。
能力・装備
- フォースの達人:900歳を超える人生の大半をジェダイ騎士団に捧げた結果、ジェダイ騎士団グランドマスターとしてフォースの精妙な側面(フォース・ヒーリング/浮揚/予知/フォースゴーストとしての顕現)まで運用する。『Luminous beings are we, not this crude matter.』はその哲学を端的に示す代表的台詞。
- ライトセーバー戦闘:フォーム IV(アタル/Ataru)の最高位使用者として、跳躍・回転・突進を多用する超機動戦闘を緑刃ライトセーバーで行う。『エピソード2』ジオノーシスのドゥークー戦、『エピソード3』元老院議場の皇帝戦、『クローン・ウォーズ』各話の戦線指揮場面でその技量が描かれる。
- フォース・ライトニング受けと反射:『エピソード3』元老院議場戦で皇帝のフォース・ライトニングを素手で受け止め、ライトセーバー無しで両者が拮抗する場面が描かれる。シスのフォース・ライトニングに対するライトサイド側の対処として、シリーズ中もっとも強く描かれる場面の一つ。
- ジェダイ騎士団グランドマスターとしての判断:プリクエル~『クローン・ウォーズ』全期にわたり、ジェダイ高等評議会の議長格として、共和国とジェダイの政治的・軍事的判断を統括する。アナキンのジェダイ・マスター昇格保留/アソーカ・タノの処遇/反乱組への対応など、シリーズ主筋の意思決定に深く関与する。
- 教導(パダワン育成):シリーズを通じて多数のジェダイを直接育てた/影響を与えたとされる伝統的グランドマスターであり、本編中で直接の師として描かれる弟子の代表格はルーク・スカイウォーカー(『エピソード5』ダゴバ修行)。また『クローン・ウォーズ』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』のドゥークー描写から、若い頃のドゥークーがヨーダのパダワンであったことが正史上で確認されている。
関係相関
- ルーク・スカイウォーカー
- ヨーダにとってオリジナル三部作で唯一直接育てたパダワン(演マーク・ハミル)。『エピソード5』ダゴバ沼地での修行から『エピソード6』ダゴバでの臨終、『最後のジェダイ』アク=トゥでのフォースゴースト再会まで、両者の関係はシリーズの中核となる師弟線。
- オビ=ワン・ケノービ
- ジェダイ評議会同僚かつ盟友(演ユアン・マクレガー/アレック・ギネス)。『エピソード3』終盤でオビ=ワンとともに『ルークとレイアを別々に隠す』取り決めを行い、以降オリジナル三部作期に至るまで、ジェダイ騎士団の存続を二人で背負う。ルークをヨーダの元へ導くのも、フォースゴーストのオビ=ワンである。
- アナキン・スカイウォーカー
- 『エピソード1』高等評議会の試験で『恐れ』を見抜き、評議会内では一貫して『選ばれし者』の素質と危うさの両面を見定めようとする立場(演ジェイク・ロイド/ヘイデン・クリステンセン)。ジェダイ・マスター昇格保留/オーダー66後の取り決めなど、プリクエル三部作のアナキン主筋に最も深く関与するジェダイの一人。
- パルパティーン/ダース・シディアス
- シスの暗黒卿シディアスとして元老院議場で直接対峙した唯一のジェダイ・マスター(演イアン・マクダーミド)。『エピソード3』終盤の二人のフォース・ライトニング/ライトセーバー戦は、プリクエル三部作のクライマックスを形成する。
- ドゥークー伯爵
- 若い頃にヨーダのパダワンとしてジェダイの道を歩んだ後にジェダイを離脱し、シスの暗黒卿ダース・ティラナスとなった人物(演クリストファー・リー)。『エピソード2』ジオノーシス決戦でのライトセーバー戦は『元師匠と元弟子の対決』としても重要であり、『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』アニメ短編ではその関係性が補完される。
- クワイ=ガン・ジン
- ジェダイ評議会内の対話相手で、アナキン発見の場面でヨーダ+オビ=ワン+クワイ=ガンの議論を構成する(演リーアム・ニーソン)。死後はフォースとの一体化に関する知見をヨーダに伝える伏線が『クローン・ウォーズ』第6シーズンで描かれ、フォースゴースト概念のジェダイ側継承を担う重要人物となる。
- アソーカ・タノ
- クローン戦争期のジェダイ・パダワン(演アシュリー・エクスタイン声/ロザリオ・ドーソン実写)。『クローン・ウォーズ』アニメおよび『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』でヨーダはアソーカに対する評議会側の判断(教団離脱問題等)に深く関与する。
- フランク・オズ
- 1980年『エピソード5/帝国の逆襲』〜2017年『最後のジェダイ』まで37年にわたりヨーダの声と人形演技を一貫担当した米国の俳優・人形遣い・映画監督(Frank Oz/本名 Frank Richard Oznowicz)。ジム・ヘンソンの『マペット・ショー』『セサミストリート』でミス・ピギー/フォジー・ベア/グローバーを長年演じた人物で、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1986年)等の映画監督業でも知られる。
- ジョージ・ルーカス
- スター・ウォーズの原案・脚本・監督・製作者(George Lucas/ルーカスフィルム創設者)。ヨーダのキャラクター創造を主導し、1980年『帝国の逆襲』においてフランク・オズ+スチュアート・フリーボーンら現場体制を組み上げた。種族『未指定』方針および倒置構文の話法もルーカスの強い指示で確立されたとされる。
- ジョン・ウィリアムズ
- スター・ウォーズ全シリーズのスコアを担当した米国の作曲家(John Williams)。1980年『エピソード5/帝国の逆襲』のオリジナルサウンドトラックでヨーダ専用のライトモチーフ『Yoda's Theme』を作曲し、以降のプリクエル~オリジナル三部作~続三部作まで一貫してヨーダ登場場面に流れる楽曲として確立した。
- スチュアート・フリーボーン
- 1980年『エピソード5/帝国の逆襲』および以降のオリジナル三部作期のヨーダ・パペットをデザイン・造形した英国のクリーチャー・デザイナー兼メイクアップアーティスト(Stuart Freeborn/1925–2013)。『2001年宇宙の旅』『スーパーマン』等でも知られ、ヨーダの容姿(緑肌・尖耳・小柄)の視覚的アイデンティティを構築した。
- アーヴィン・カーシュナー
- 1980年『エピソード5/帝国の逆襲』の監督(Irvin Kershner/1923–2010)。ヨーダ初登場作の演出全体を統括し、ダゴバ沼地の『正体を伏せた小柄な老人』として現れる導入演出と、フランク・オズの人形演技を映画的に引き出した。
- リチャード・マーカンド
- 1983年『エピソード6/ジェダイの帰還』の監督(Richard Marquand/1937–1987)。ヨーダの臨終/フォースとの一体化場面(ダゴバの小屋でルークに最期の言葉を残す場面)を演出し、ジェダイ・ローブだけが残る視覚的決着を映像化した。
- ライアン・ジョンソン
- 2017年『エピソード8/最後のジェダイ』の監督・脚本(Rian Johnson)。アク=トゥの島でフォースゴーストのヨーダを数十年ぶりに再登場させ、実物パペットによる原点回帰演出と『失敗こそ最大の師』主題の語り手としてヨーダを起用した。フランク・オズの実物パペット再演を実現させた本作の演出方針はジョンソン自身がジョージ・ルーカスと合意の上で決定したと公式に語っている。
- グローグー
- Disney+配信『マンダロリアン』(2019年〜)から登場する『未指定種族』の幼児で、StarWars.com公式キャラクターデータベース上でヨーダおよび『エピソード1』ヤダル・マスターと『同種族・別個体』として整理されている。本編中で血縁関係や直接の交流は描かれていないが、シリーズ全体での『ヨーダ的存在』の継承を象徴するキャラクターとして広く認知される。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ/エピソード1:ファントム・メナス
1999/ジェダイ高等評議会議長格として、クワイ=ガン・ジンが連れてきた幼少アナキンの試験を担当。プリクエル三部作の出発点。パペット造形
スター・ウォーズ/エピソード2:クローンの攻撃
2002/ジオノーシス決戦の最終局面でドゥークー伯爵と緑刃ライトセーバー戦。シリーズ初の『戦うヨーダ』場面。本作からCGモデルへ移行
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(劇場用アニメ)
2008/共和国軍最高司令官かつジェダイ高等評議会議長格としてクローン戦争を指揮
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(アニメシリーズ)
2008〜2020/クローン戦争全期を通じて重要回に登場。第6シーズン『失われしもの』のヨーダ主題4話連続エピソードでフォースとジェダイの関係を深く掘る
スター・ウォーズ/エピソード3:シスの復讐
2005/オーダー66脱出後、元老院議場で皇帝(ダース・シディアス)と直接フォース戦/ライトセーバー戦。敗北を認めダゴバへの隠遁を決断
テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ
2022/Disney+配信短編アンソロジー第1シーズン全6話のうち複数エピソードでアソーカ・ドゥークー周辺の挿話に登場。プリクエル~『クローン・ウォーズ』を補完
スター・ウォーズ/エピソード5:帝国の逆襲
1980/ダゴバ沼地でルーク・スカイウォーカーの師となる初登場作。シリーズ最重要級の台詞群を語る『ヨーダ伝説』の原点。パペット造形
スター・ウォーズ/エピソード6:ジェダイの帰還
1983/ダゴバで臨終を迎え、ベイダー=アナキンの正体とレイアの存在をルークに最後に確認し、フォースに還る
スター・ウォーズ/エピソード8:最後のジェダイ
2017/アク=トゥの島でルークの前にフォースゴーストとして数十年ぶりに登場。ジェダイ聖樹を焼き払い『失敗こそ最大の師』を語る。フランク・オズが実物パペットを再演じる
名場面・名台詞
- 『エピソード5』ダゴバ沼地:ルークが訪れた小柄な老人が実はヨーダだったと明かす導入場面(1980年5月21日米国公開)。シリーズ最重要級の『正体伏せ』演出。
- 『エピソード5』ダゴバ修行:『Do. Or do not. There is no try.』。沈み込んだX-wingをフォースで引き上げてみせ、『Size matters not.』『Luminous beings are we, not this crude matter.』とルークに語る場面。
- 『エピソード5』ダゴバ修行:『恐れ/怒り/攻撃心がダークサイドへ繋がる』『一度ダークサイドに踏み込めば、永遠におまえの運命を支配する』という、シリーズ全体のダークサイド論を最も明確に言語化した対話。
- 『エピソード2』ジオノーシス決戦:杖を捨て緑刃ライトセーバーを抜き、ドゥークー伯爵と高速で交わり合う『戦うヨーダ』をシリーズで初めて画として実装した場面。
- 『エピソード3』元老院議場:シディアスのフォース・ライトニングを素手で受け止め、議場のポッドを投げ合う、シリーズ屈指のシス対ジェダイ・グランドマスター戦。
- 『エピソード3』終盤:オビ=ワンと並び、ルークとレイアを別々に隠す取り決めを行う場面。プリクエルからオリジナル三部作への橋渡しを担う重要局面。
- 『エピソード1』高等評議会:『恐れは怒りへ、怒りは憎しみへ、憎しみは苦しみへ』。幼少アナキンを試験するヨーダの言葉が、プリクエル三部作主題の出発点を成す。
- 『エピソード6』ダゴバ:『There is another...Sky...walker.』『When gone am I, the last of the Jedi will you be.』を最期に、ヨーダの体は消えジェダイ・ローブだけが残る、フォースとの一体化の場面。
- 『最後のジェダイ』アク=トゥの島:ヨーダがフォースゴーストとして数十年ぶりに登場し、ジェダイ聖樹を雷で焼きながら『失敗こそ最大の師』をルークに語る場面(2017年12月15日米国公開)。
- 『クローン・ウォーズ』第6シーズン『失われしもの』連続4話:フォースの神秘的な側面(クワイ=ガンのフォースゴースト顕現を含む)を初めて連続的に主題化したヨーダ中心エピソード群。
考察
- ヨーダはスター・ウォーズの『フォースの哲学を最も明確に言語化するキャラクター』として設計されており、『Do. Or do not. There is no try.』『Size matters not.』『Luminous beings are we, not this crude matter.』『Fear is the path to the dark side.』など、シリーズの倫理的中核を成す台詞のほぼ全てがヨーダの口から発される。プリクエル~オリジナル三部作~続三部作(『最後のジェダイ』)まで、ヨーダの語りはシリーズ主題のジェダイ側の旗印として一貫して機能する。
- 視覚的にはヨーダは『杖を突く小柄な老人』と『跳躍と回転を多用するフォーム IV の最高位戦士』というギャップを抱えるデザインで、『エピソード2』ジオノーシス決戦のドゥークー戦と『エピソード3』元老院議場のシディアス戦は、その視覚的衝撃をシリーズの主題化(外見と力の不一致=フォースの本質はサイズではない)に直結させる名場面群となっている。『エピソード5』のX-wing引き上げ場面と組み合わせて読むことで、『Size matters not.』というプリクエル本編に先立つ宣言が、20年越しにプリクエル本編で視覚化された構造として読める。
- ヨーダのパペット/CG移行史はスター・ウォーズの製作技術史そのものでもある。1980年『帝国の逆襲』ではフランク・オズ+複数オペレーターの実物パペットとして造形され、プリクエル後半(2002年『クローンの攻撃』以降)でCGへ全面移行、『最後のジェダイ』(2017年)で実物パペットに回帰した。この『パペット→CG→パペット回帰』の流れは、ルーカスフィルム/ディズニー期の製作思想(特撮回帰志向)を最も象徴的に示すキャラクターの一つとしてヨーダを位置付ける。
- ジョン・ウィリアムズが1980年『帝国の逆襲』のために作曲した『Yoda's Theme』は、メインテーマやインペリアル・マーチと並びシリーズで最も認知度の高いキャラクター用ライトモチーフの一つで、穏やかなホルンの主旋律をハープとフルートが装飾する三部構成の楽曲設計を取る。プリクエル~オリジナル三部作~『最後のジェダイ』までヨーダ登場場面の音楽処理は基本的にこの主題の引用・変奏で統一されており、視覚(パペット/CG/パペット回帰)と聴覚(同一ライトモチーフ)の両軸で同一キャラクターのアイデンティティを保つ構造が、シリーズの長期一貫性を支える設計として機能している。
- ヨーダの英語原語版台詞は目的語・主語・動詞(OSV)の倒置構文を多用する独特の話法で書かれており、これは脚本担当のリー・ブラケット(Leigh Brackett)/ローレンス・カスダン(Lawrence Kasdan)と監督アーヴィン・カーシュナー(Irvin Kershner)+ジョージ・ルーカスの合意のもと、『古代の知恵を体現する語り手』としての異化効果を狙って確立されたとされる。『Do or do not. There is no try.』『When nine hundred years old you reach, look as good you will not.』『Powerful you have become, the dark side I sense in you.』など、シリーズ象徴台詞の多くがこの構文で書かれており、フランク・オズの低くゆっくりした発声と組み合わさることで、ヨーダ独自の語りのリズムをシリーズ全体に確立している。
トリビア
- ヨーダの種族はジョージ・ルーカスの強い指示により、公式上『未指定(unknown species)』として一貫して伏せられている。同種族の存在として『エピソード1』ヤダル・マスター(Yaddle)/『マンダロリアン』『ボバ・フェット/法外な依頼』『マンダロリアン&グローグー』のグローグー(Grogu)が知られるが、正式な種族名はStarWars.com公式キャラクターデータベース上でも開示されていない。
- 声と人形演技を担当するフランク・オズ(Frank Oz)は、ジム・ヘンソンの『マペット・ショー』『セサミストリート』でミス・ピギー/フォジー・ベア/グローバー/コッキー・モンスターを長年演じた米国の俳優・人形遣い・映画監督で、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1986年)『マペットからの贈り物』(1992年)の映画監督業でも知られる。1980年『帝国の逆襲』から2017年『最後のジェダイ』まで37年にわたり同一キャラクターを一貫担当した極めて稀な俳優である。
- 『最後のジェダイ』(2017年)のヨーダ再登場はCGではなく実物パペットで撮影され、原作者ジョージ・ルーカスとライアン・ジョンソン監督の合意のもと、1980年代のオリジナル三部作期の造形・操演体制を可能な限り再現する形で製作された。
- ヨーダ専用のキャラクターテーマ『Yoda's Theme』は、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が1980年『エピソード5/帝国の逆襲』のオリジナルサウンドトラックのために作曲した楽曲で、メインタイトル/インペリアル・マーチ/フォース・テーマ等と並びスター・ウォーズ・サーガを代表する楽曲の一つとして繰り返し引用されている。
- 1980年『エピソード5/帝国の逆襲』時点のヨーダ・パペットは、英国のクリーチャー・デザイナー兼メイクアップアーティストのスチュアート・フリーボーン(Stuart Freeborn/1925–2013)が造形を担当した。フリーボーンは『2001年宇宙の旅』『スーパーマン』等の映画キャリアでも知られ、ヨーダの緑肌・尖耳・小柄という視覚的アイデンティティを確立した中心人物である。
- ヨーダの英語原語版の話法は目的語・主語・動詞(OSV)の倒置構文を多用する独特の語り口で書かれており、『Do or do not. There is no try.』『When nine hundred years old you reach, look as good you will not.』など、シリーズで最も引用される象徴台詞の多くがこの構文を採用している。
- フランク・オズ(Frank Oz/本名 Frank Richard Oznowicz)は俳優・人形遣いとしての活動と並行して、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1986年)『マペットからの贈り物』(1992年)『ボウフィンガー』(1999年)など複数の長編映画を監督した実績がある、米国の映画監督でもある。
- 1980年『エピソード5/帝国の逆襲』のヨーダ・パペットは、フランク・オズが手とヘッドを操る主操演を担当し、複数のオペレーターが目・口・耳の細部を分業する複合操演体制で撮影された。これはジム・ヘンソン工房(Jim Henson's Creature Shop)の人形劇技術がスター・ウォーズに直接持ち込まれたことを示す代表例として知られる。
より詳しいFAQ
ヨーダは何歳ですか?
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)の劇中でヨーダ自らルーク・スカイウォーカーに『900歳になった時、私のように見えはしない(When nine hundred years old you reach, look as good you will not.)』と語っており、その時点で900歳という設定が公式に確立されています。
ヨーダは何という種族ですか?
公式には『未指定(unknown species)』として一貫して伏せられています。同種族の存在として『エピソード1/ファントム・メナス』ジェダイ評議会のヤダル・マスター(Yaddle)/『マンダロリアン』および続編のグローグー(Grogu)が知られていますが、StarWars.com公式キャラクターデータベース上でも正式な種族名は開示されていません。
ヨーダはどの作品から見るのが良いですか?
公開順入門は初登場作の『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)です。時系列順入門ならプリクエル三部作の最初『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)のジェダイ高等評議会場面から追うのが分かりやすい順序です。アニメで『クローン戦争期のヨーダ』を深掘りしたい場合は『クローン・ウォーズ』アニメシリーズ第6シーズン『失われしもの』のヨーダ主題4話連続エピソードが入口になります。
ヨーダの声と人形演技は誰が担当していますか?
実写正史全作(『エピソード5』〜『エピソード8/最後のジェダイ』)でフランク・オズ(Frank Oz)が一貫して声と人形演技を担当しています。ジム・ヘンソンの『マペット・ショー』『セサミストリート』のミス・ピギー/フォジー・ベア/グローバー/コッキー・モンスターを長年演じた米国の俳優・人形遣い・映画監督で、1980年から2017年まで37年に渡って同一キャラクターを担当しました。アニメでは『クローン・ウォーズ』のトム・ケイン(Tom Kane)等が担当した時期があります。
ヨーダはどんなライトセーバーを使いますか?
緑色の刃のライトセーバーを使用します。フォーム IV(アタル/Ataru)の最高位使用者として、跳躍と回転を多用する超機動戦闘を行うのが特徴で、『エピソード2/クローンの攻撃』ジオノーシス決戦のドゥークー伯爵戦、『エピソード3/シスの復讐』元老院議場の皇帝戦、『クローン・ウォーズ』アニメシリーズの戦線指揮場面で運用される姿が確認できます。
ヨーダはいつ亡くなりますか?
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年5月25日米国公開)の冒頭近く、ダゴバの自らの小屋でルーク・スカイウォーカーに最期の言葉を残してフォースに還ります。劇中では身体が消えてジェダイ・ローブだけが残る描写で、ジェダイがフォースと一体化することを視覚化しています。その後はフォースゴーストとして『エピソード6』終盤および『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年)に再登場します。
ヨーダとグローグーは同じ種族ですか?
Disney+配信『マンダロリアン』第1話(2019年)から登場するグローグー(Grogu)は、ヨーダおよび『エピソード1』ヤダル・マスター(Yaddle)と『同じ未指定種族』に属することが公式に確認されています。ただし三者が血縁関係にあるという描写は本編には存在せず、StarWars.com公式キャラクターデータベース上でも『同種族・別個体』として整理されています。
ヨーダのテーマ曲は誰が作曲しましたか?
ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が、1980年『エピソード5/帝国の逆襲』のオリジナルサウンドトラックのためにヨーダ専用のライトモチーフ『Yoda's Theme』を作曲しました。ホルンの主旋律をハープとフルートが装飾する穏やかな三部構成の楽曲で、以降のプリクエル~オリジナル三部作~『最後のジェダイ』まで、ヨーダ登場場面で繰り返し引用される定番テーマとして定着しています。
ヨーダはなぜ独特な話し方をするのですか?
英語原語版のヨーダ台詞は、目的語・主語・動詞(OSV)の倒置構文を多用する独特の語り口で書かれています。これはジョージ・ルーカスと脚本陣(リー・ブラケット/ローレンス・カスダン)が、『古代の知恵を体現する語り手』としての異化効果を狙って確立したものとされます。『Do or do not. There is no try.』『When nine hundred years old you reach, look as good you will not.』など、シリーズで最も引用される象徴台詞の多くがこの構文を採用しています。
ヨーダはなぜダゴバに隠れて暮らしていたのですか?
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)終盤、オーダー66発令直後にコルサントの元老院議場で皇帝(ダース・シディアス)と直接対峙した結果、ヨーダは皇帝を仕留めきれず敗北を認めました。直後にオビ=ワン・ケノービと『生まれたばかりのルークとレイアを各々別の場所に隠す』取り決めを行い、自身は帝国の追跡から逃れるべく沼の惑星ダゴバへ隠遁することを選びます。以降、『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)でルーク・スカイウォーカーが訪れるまで、ダゴバで長年フォースとの対話を続けながら隠遁生活を送っていました。
出典
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Yoda
- StarWars.com 公式映画ページ: The Empire Strikes Back
- StarWars.com 公式映画ページ: Return of the Jedi
- StarWars.com 公式映画ページ: The Last Jedi
- IMDb: Frank Oz
- Wookieepedia: Yoda
- StarWars.com 公式映画ページ: The Phantom Menace
- StarWars.com 公式映画ページ: Attack of the Clones
- StarWars.com 公式映画ページ: Revenge of the Sith
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Grogu
- IMDb: George Lucas
- IMDb: John Williams
- IMDb: Stuart Freeborn
- IMDb: Irvin Kershner
- IMDb: Richard Marquand
- IMDb: Rian Johnson
- IMDb: Tom Kane
ヨーダはどの作品から見る?
初見の入口は「エピソード5 / 帝国の逆襲」です。時系列上の登場順としては「エピソード1 / ファントム・メナス」が最初です。
ヨーダの関連人物は?
オビ=ワン、ルーク、アナキン、パルパティーン、ドゥークー、クワイ=ガン、アソーカ。
ヨーダと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。