ルッソ兄弟がMCUの政治スリラーへ舵を切り、シールドの腹の内側に七十年潜伏したハイドラを白日の下に引きずり出し、ポトマック河畔の三つの空中要塞を一夜で叩き落とす——MCUフェーズ2を引き締め、シリーズ全体の正典的傑作として今日まで参照され続けるキャップ二作目。
TVコメディ『コミ・カレッジ』『アレステッド・ディベロプメント』で知られるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、本作で初めて長編大作の監督を務めた。脚本はクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーが続投し、シリーズ通算9作目、MCUフェーズ2の第4作にあたる。上映時間は136分で、MCU中盤の構造的な転機を担う。
ニューヨーク決戦の二年後、スティーブ・ロジャースはワシントンD.C.のシールド本部トリスケリオンで現代生活に馴染もうとしている。本作の終盤、長く善玉と思われてきたシールドの内部に七十年潜伏したハイドラが暴かれ、組織そのものが解体される。テレビシリーズ『エージェント・オブ・シールド』の物語線とも完全に連動し、MCUとマーベル・テレビジョンの直接連動の最大級の事例となった。
ロッテン・トマトの批評家評は90%、メタスコアは70点。世界興行収入は約7億1444万ドルで、製作費1.7億ドルに対して興収・批評ともにシリーズ屈指の達成となった。第87回アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされ、2015年のサターン賞ではコミックを原作とする映画作品賞を受賞した。MCU三大傑作の一本として現在も参照される。
ルミリアン・スターの人質奪還、ニック・フューリーの謎の自動車強襲とその偽装死、キャンプ・リーハイ地下サーバーで再生されるアーニム・ゾラの意識、プロジェクト・インサイトの真の標的、ピアース長官の正体、ポトマック河畔のトリスケリオンとヘリキャリアの三隻、ウィンター・ソルジャーがバッキー・バーンズである事実、そしてミッドクレジットでのストラッカー男爵とマキシモフ姉弟、ポストクレジットでのスミソニアン博物館に立つバッキー——すべてのネタバレを前提に解説する。
目次 37項目 開く
概要
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(Captain America: The Winter Soldier)は、アンソニー・ルッソとジョー・ルッソが監督し、クリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーが脚本を執筆したアメリカのスーパーヒーロー映画である。マーベル・スタジオが製作し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給した。シリーズ通算9作目、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ2の第4作で、形式上は『キャプテン・アメリカ』三部作の中編にあたる。
原案はエド・ブルベイカーがコミック誌『キャプテン・アメリカ』2005年からの長期連載で再構成した「ウィンター・ソルジャー編」に着想を得ている。一度死んだはずのバッキー・バーンズが、ソ連の手で蘇生され、半世紀以上にわたる暗殺工作員として現代に現れる、というブルベイカーの再発明は、コミックの歴史の中でも極めて強い物理性をもった改訂であり、本作はその核を残したままMCUの世界観へ翻訳した。
監督に起用されたルッソ兄弟は、それまでテレビ・コメディの分野で知られていた。マーベル・スタジオが彼らに目を留めた理由は、アンサンブル・キャストの空間整理と低体温のリアクション芝居を引き出す手腕にあり、ケヴィン・ファイギは本作の方向性を最初から「1970年代のパラノイア・スリラーをスーパーヒーロー映画の中で再演する」と明言していた。アラン・J・パクラ『大統領の陰謀』『パララックス・ビュー』、シドニー・ポラック『コンドル』、フレデリック・フォーサイス的な国家機構陰謀ものの素養が、撮影前のキャスト・スタッフ全員に共有された。
米国公開は2014年4月4日、日本公開は2014年4月19日。撮影は2013年4月から6月にかけてワシントンD.C.、メリーランド州、カリフォルニアを中心に行われた。製作費は約1億7000万ドル、上映時間136分。世界興行収入は約7億1444万ドルに達し、MCUフェーズ2の中で『アイアンマン3』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に続く第3位の興収を記録した。
本記事は、ルミリアン・スターの冒頭から、ニック・フューリーの偽装死、シールド内部のハイドラ復活、プロジェクト・インサイトの真の標的、ウィンター・ソルジャーがバッキー・バーンズである事実の露呈、そしてトリスケリオン崩壊・組織解体・ミッドクレジットおよびポストクレジットの伏線まで、本作の結末すべてを前提として書かれている。物語の驚きを保ちたい読者は、本編を一度通して観てから戻ってきてほしい。
- 原題
- Captain America: The Winter Soldier
- 監督
- アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
- 脚本
- クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー
- 原作
- マーベル・コミック(エド・ブルベイカー『ウィンター・ソルジャー編』に着想)
- 音楽
- ヘンリー・ジャックマン
- 撮影
- トレント・オパロック
- 米国公開
- 2014年4月4日
- 上映時間
- 136分
- ジャンル
- スーパーヒーロー、政治スリラー、スパイ・アクション
あらすじ
以下は結末とミッドクレジット・ポストクレジット両シーンを含む全編のあらすじである。本作は、現代に蘇った七十年前の兵士スティーブ・ロジャースが、信じてきた国家機構の腹の中にハイドラが息づいていることを目撃し、最古の友人バッキー・バーンズと敵として再会し、最終的に自分が忠誠を誓ってきた組織そのものを倒すまでの物語である。
ナショナル・モール——スティーブとサムの邂逅
映画はワシントンD.C.のナショナル・モールから始まる。早朝のジョギング中、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)はナショナル・モールを高速で走り抜けながら、退役軍人のサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)を何度も追い越していく。「左から」と短く声をかけて抜き去り続けるスティーブと、息を切らせるサム——MCUの新顔ファルコンの最初の登場である。
走り終えた二人は、ナショナル・モールの芝の上で会話を交わす。サムは退役軍人カウンセラーとして帰還兵のPTSDをケアしており、第二次大戦から七十年遅れて現代に放り込まれたスティーブにも、その種の喪失の経験を読み取って共感する。後の展開で彼が文字通り背中を貸す関係の、最初の種が静かに置かれている。
ルミリアン・スター——人質奪還と第二の任務
シールドの貨物船ルミリアン・スターがインド洋上でアルジェリア人傭兵ジョルジュ・バトロック(ジョルジュ・サンピエール)率いる海賊団に占拠される。シールドのストライク部隊と共にキャプテン・アメリカが投入され、スティーブが船尾から海に飛び降りる長尺の一人潜入から戦闘が始まる。傭兵を順に無音で制圧していくキャップに合流するのが、ストライク隊長ブロック・ラムロウ(フランク・グリロ)と、別行動でブリッジに潜入していたナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)である。
戦闘の途中、スティーブはナターシャがブリッジでサーバーからデータをダウンロードしていることに気づく。任務は人質奪還だったはずだ。スティーブは怒り、トリスケリオンに戻ったあと、ニック・フューリー長官(サミュエル・L・ジャクソン)に直訴する。フューリーは「人質奪還とは別に、ナターシャに与えていた任務がある」と認め、スティーブに「君は信頼を学び直す必要がある」と告げる。
二つの任務を同時に走らせるシールドの体質——スティーブにとっての軍隊と、ニック・フューリーにとっての諜報機関の体質の差——が、ここで初めて画面に明示される。これが本編の倫理的な火薬庫になっていく。
プロジェクト・インサイト——三隻のヘリキャリア
フューリーはトリスケリオンの整備ドックでスティーブにプロジェクト・インサイトの実物を見せる。海面に並ぶ三隻の次世代型ヘリキャリアは、衛星リンクの照準アルゴリズムによって地上の標的を予防的に殲滅するための空中要塞である。「敵が動き出す前に撃つ、それがインサイトだ」とフューリーは説明する。
スティーブは即座に拒否反応を示す。「これは恐怖を抑止と取り違える兵器だ。自由ではなく、自由の死だ」。フューリーは「君は20世紀から来た男だ、現代はもう少し色がついている」と返す。二人の倫理的距離はここで決定的に開く——本作の終盤、フューリー自身がこの距離を認めて頭を下げることになる。
フューリーはトリスケリオンを離れたあと、ナターシャから受け取ったルミリアン・スターのデータを自分のパスワードで開こうとするが、なぜかアクセス権がない。「俺の上に誰かいる」——フューリーは即座にピアース国務長官にインサイトの発射延期を要求し、深夜、独りで車に乗り込む。
DC市街地のカーチェイス——フューリーの偽装死
ワシントンD.C.市街地、深夜の交差点でフューリーのSUVが警察車両に偽装した複数のセダンに四方から包囲される。窓ガラスを連射で割られ、運転席のフューリーが衝撃で半身に血を流す。SUVの内蔵防御プログラムが起動し、エアバッグで肋骨を保護しつつ、車体が制限速度を超えて市街地を疾走する——MCUのアクション史上もっとも純粋に「車が主役」の長尺シーンの一つである。
包囲を振り切ったかに見えた交差点に、漆黒の戦闘服に黒い金属義手、目元に黒い遮光帯——ウィンター・ソルジャーが立っている。ハンドガン型のグレネード・ランチャーをSUVの足回りに撃ち込み、車体が宙返りで横倒しになる。フューリーは横転した車体の床を切り裂いて路面の下水道へ脱出する。ウィンター・ソルジャーが砕けた窓の前で立ち止まり、何かを確認しようとした瞬間、フューリーはすでに消えている。
深夜、スティーブのアパートに血まみれのフューリーが現れる。「シールドの内側を信用するな」と一言だけ告げ、USBフラッシュドライブを手渡し、その直後にウィンター・ソルジャーの狙撃弾がリビングの壁を貫通してフューリーの胸に着弾する。隣の部屋の戸口に立っていたのは、本作後半でシャロン・カーター/エージェント13と判明する若い女性看護師(エミリー・ヴァンキャンプ)である。スティーブは屋根伝いにウィンター・ソルジャーを追走するが、相手はキャップの星条旗の盾を片手で受け止めて投げ返し、闇に消える。
トリスケリオン——スティーブ、逃亡者になる
翌朝、シールド本部トリスケリオン。アレキサンダー・ピアース国務長官(ロバート・レッドフォード)がスティーブを長官執務室に呼び、フューリーが既に死亡したこと、最後にフューリーが渡したものを提出するよう求める。スティーブは盾と制服のままピアースの追及をかわす。階下のエレベーターで、スティーブはストライク隊員の動きと無線交信のテンポからこれが捕縛行動であることを直感し、エレベーターの中で一人で六人のストライク隊員を制圧する——本作の代名詞となるエレベーター戦である。
「みんな、できれば左の壁の方を見ていてくれないか」とスティーブが穏やかに告げ、扉が閉じきる直前にラムロウが警棒を握り直し、衝撃発生装置を起動する。狭い箱の中で、スティーブはストライク隊員を順に倒し、最後はガラスを破ってトリスケリオンの吹き抜けを自由落下、湾岸の水面ぎりぎりにバイクで脱出する。シールドの全戦力を相手に、シールドそのもののロビーから一人で逃げ出す姿で、彼は名実ともに逃亡者になる。
湾岸の駐車場で待ち合わせたナターシャと合流したスティーブは、フューリーが手渡したフラッシュドライブの追跡を始める。ナターシャがオフラインの小型端末でドライブを開くと、暗号化されたファイルはニュージャージー州のある座標を示している——スティーブが第二次大戦中に新兵訓練を受けた古い陸軍基地、キャンプ・リーハイの跡地である。
キャンプ・リーハイ——アーニム・ゾラの意識
ニュージャージー州のキャンプ・リーハイ跡地。スティーブにとって自分の身体が「再生される前」の時代を過ごした場所が、今は静かに錆びた廃墟になっている。古い兵舎の地下に、巨大な防爆扉が隠されている——シールド発足直後の極秘施設である。中には1970年代の大型計算機が並び、磁気テープが緩やかに回っている。
スティーブとナターシャが端末で動かしたサブシステムから、人工知能化されたアーニム・ゾラ博士(トビー・ジョーンズ)の意識が立ち上がる。ゾラは『ザ・ファースト・アベンジャー』で投獄されたハイドラの科学者だが、シールド創設直後の対外協力プログラム「ペーパークリップ作戦」の一環として米国に招かれ、自分の意識を磁気テープに移植する研究を完成させたうえで肉体的には1972年に死んだ、と説明する。
「ハイドラは死ななかった、もっと賢く隠れただけだ」——ゾラは画面の中で誇らしげに告げ、第二次大戦終戦から七十年間、シールドの内部に寄生する形でハイドラが復活し続けてきたこと、ペギー・カーターやハワード・スタークの目から見えないところで人材を埋め込んできたことを、嘲笑混じりに語る。さらに、ハイドラが意図的に世界の混乱を準備し続けてきたこと——その混乱の中にスタークの両親の死亡事故も含まれることを、文字としてリストの一行に流していく。
外からはレーザー誘導爆弾が飛んでくる。ゾラは自分の磁気テープを破壊させる前に、スティーブを足止めするためにわざと声を伸ばしていた。スティーブが盾を翳して直前のミサイル直撃から二人を守り、地下室の通気口の鉄板の下に二人が伏せる——ハイドラ復活の最大の真実が、初めて画面で語られる重い場面である。
サムとの合流——三人組の結成とシットウェル尋問
スティーブとナターシャはサム・ウィルソンの自宅に逃げ込む。スティーブはサムが空軍特殊作戦時代に運用していた試作翼装「EXO-7ファルコン」の存在を思い出し、サムにこちらの陣営に加わるよう頼む。サムは即答で「お前と俺の戦友のリーダーが共通だ、答えはイエスだ」と返す。三人は、シールド内部に潜むハイドラの中枢である上級工作員ジャスパー・シットウェル(マクシミリアーノ・ヘルナンデス)の身柄を確保することを決める。
アンティグアの高級ホテルで開かれていたシットウェルの密談を、ファルコンの偵察ドローン「レッドウィング」がピンポイントで追跡する。三人は陸路でシットウェルを高層ビルの屋上に連れ出し、ナターシャがハイヒールの底でシットウェルを軽くつついて屋上の縁から落とす——ファルコンの翼で受け止めた直後、シットウェルは観念して全てを話す。
プロジェクト・インサイトの照準アルゴリズムは、ゾラがシールドのデータベースから抽出した「将来ハイドラに不利益をもたらしうる人物像」のパターンに基づいて、二千万人規模の標的を自動選別している。学生運動家、政府の内部告発者、近未来の指導者候補、そしてキャプテン・アメリカ本人——その全員を、三隻のヘリキャリアが上空から同時に焼く設計である。三人は車でトリスケリオンへ向かう途中、シットウェルを乗せたままのSUVをハイウェイで強襲される。
ハイウェイ強襲——バッキーの正体
ワシントン近郊の高架ハイウェイ、白昼。シットウェルを連行中のSUVに、漆黒の戦闘服のウィンター・ソルジャーが車の屋根の上から襲いかかる。スティーブが投げ飛ばされた直後、ウィンター・ソルジャーは助手席のシットウェルを掴み、高架の上から対向車の屋根に投げつけて殺害する。アスファルトの上の長尺の格闘が始まる。
ハイウェイ上で繰り広げられる戦闘の中で、ウィンター・ソルジャーがスティーブの盾を片手で受け止め、ナイフ捌きで顔の遮光マスクが弾け飛ぶ。露わになった顔——スティーブの最古の友人、第二次大戦中にアルプスの貨物列車から落下死したはずのバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)である。
「バッキー?」とスティーブが呟く。ウィンター・ソルジャーは無表情のまま「誰だ、バッキーって」と返す。彼の中の人格は完全に書き換えられており、自分の名前すら覚えていない。直後、ストライク隊が二人の周囲を包囲し、スティーブ、サム、ナターシャの三人は逮捕される。輸送車に乗せられたところで、車内に潜入していた覆面の人物——マリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)が三人を解放し、地下の隠れ家に運ぶ。
隠れ家の手術台に横たわっているのは、心電図ベッドの上のニック・フューリーである。「フューリーじゃないか」とスティーブが言う。「死ぬのは仕事の延長だ」とフューリーは答える。胸の三発の銃創は、ブルース・バナーの血液から派生した蘇生剤と本人の意志で生き延びた、というシールド長官級の生存戦術の結果である。フューリーは「俺が死んだことになっていれば、ピアースは油断する」と説明する。
ピアースの正体——シールドの腹の中のハイドラ
隠れ家でフューリーが説明するのは、ピアース国務長官がシールド内のハイドラ細胞の長期的な責任者である事実である。ピアースは1990年代から国務省内でハイドラの埋め込みを進め、シールドの幹部級ポストを順に同調者で埋め、フューリーの直属の上司にまで立ち上がってきた。プロジェクト・インサイトは、シールド単独の予防殲滅作戦ではなく、「シールド内部のハイドラが、世界の予測可能な抵抗者を一夜で焼却するための装置」である。
フューリーの当初の計画は、三隻のヘリキャリアを破壊することではなかった——あくまでアルゴリズムを別系統に差し替えて、ハイドラ側の責任者だけを内側から処分する、というシールド長官的な解だった。スティーブは「いや、シールドそのものを落とす。ハイドラを除いた後の組織は信用に値しない」と告げる。ナターシャとサムは黙ったまま、スティーブの判断に従うことを目で示す。フューリーは長く沈黙したあと、頷く。
計画は単純である。三隻のヘリキャリアそれぞれに、ハイドラ側の照準アルゴリズムを上書きする差し替えチップを物理的にねじ込む。トリスケリオンの放送設備をジャックして、シールド内部の同志に「ハイドラが目の前にいる」と直接呼びかけ、現場の判断で同志を一斉に蜂起させる。サムはファルコンの翼で空中支援、ナターシャはトリスケリオンの最上階でピアースを足止め、スティーブは内側からヘリキャリア三隻にチップを差し込む。
トリスケリオン放送ジャック——「私の名前はスティーブ・ロジャース」
トリスケリオンの中央放送ブースに侵入したスティーブが、シールド全職員向けの内部放送で告白する。「俺の名前はスティーブ・ロジャース、いま俺の話を聞いている全員に告ぐ——シールドの中にハイドラがいる。ピアース国務長官はその責任者の一人だ。インサイトのヘリキャリアは、君たちの想定する標的ではなく、自由を恐れる人間の想定する標的を焼くために作られている。立ち上がれない者は、せめてその場で動くな。立ち上がれる者は、いま立て」。
放送が終わった瞬間、トリスケリオン各層で、シールド職員とハイドラ工作員のあいだの即時の選別が始まる。ラムロウ率いるストライク隊が即座にスティーブを追跡し、エージェント13ことシャロン・カーターを含む反ハイドラ側の同志が制服のまま銃を抜く。ブラック・ウィドウは長官執務室でピアースの目の前に身分証を切り替えながら現れ、「私はナターシャ・ロマノフだ、もちろんそうだろう、長官は知っている」と告げる。
ピアースは、執務室の戸口に立つナターシャに対して、自分の手首の生体認証データを暗号化解除のために強制的に使わせる——彼女自身のシールド内のクリーンなブラック・ボックスのデータが、その瞬間にネット上に放流される。彼女のかつての赤い任務一覧が世界中に公開され、後に『ブラック・ウィドウ』(2021)で背景として響く伏線になる。
ポトマック河畔のヘリキャリア戦——盾と義手の三度目の対峙
ポトマック河の真上、離陸を始めた三隻のヘリキャリアにスティーブとサムが取り付く。一隻目のサーバー室、二隻目の右舷の対空火器、三隻目の中央炉心——スティーブは順にチップを差し込んでいく。三隻目のサーバー室の前に立っているのは、漆黒の戦闘服のウィンター・ソルジャー、バッキー・バーンズである。
サーバー室の狭いキャットウォークの上で、最古の友人同士が手と銃と義手と盾を交える。スティーブはチップを差し込みつつ、「バッキー、俺はお前を倒すために来たんじゃない」と呼びかける。バッキーは無言で蹴り、噛みつき、撃ち、義手で盾の真ん中を凹ませる。最後にスティーブはチップをサーバーに差し込み、放送ブースのフューリーへ「三隻目、繋がった、撃ってくれ」と告げる。
ヘリキャリアの三隻は、放送ジャック後にトリスケリオンの正規担当が照準アルゴリズムを切り替えたことで、互いの主砲を互いに向けて撃ち始める。爆発で構造が崩壊し、サーバー室の床が抜け落ちる。スティーブはバッキーの胸の下にある古傷の感触を確かめながら、「バッキー、お前は俺の友達だ」と告げる。「お前は俺の任務だ」「お前は俺の任務だ」とバッキーが繰り返しながら、義手でスティーブの顔を殴り続ける。
「最後までお前と一緒にいる」とスティーブが囁き、盾を手放してキャットウォークの隙間から自由落下する。意識が遠のく最中、何者かが水中の彼の襟首を掴み、ポトマックの岸辺に引き上げる。岸の上、漆黒の戦闘服に金属義手の男が立ち上がり、振り返らずに森の方角へ消える。
トリスケリオンは三隻のヘリキャリアのうち最後の一隻の墜落で半壊する。フューリーの放送ブースに辿り着いたピアースは、ナターシャとフューリーの両者を相手に、最後の暗号解除キーを賭けた数分の対峙の末、自分の手で胸を撃たれる。ピアースの「お前たちは、自由と引き換えに何を払う気だった」という最後の問いが、シールドの解体宣言と同時に放送ブースに響く。
解体後——ベンチに座るスティーブとサム、ワシントンの墓地
ヘリキャリア墜落の翌週、ワシントンD.C.市内の病院の一室でスティーブが目を覚ます。窓辺の椅子にサムが座っており、マーヴィン・ゲイの『トラブル・マン』のLPが流れている——本作中盤、サムが「現代のスティーブ・ロジャースに必須の一枚」として勧めていた一枚である。
ワシントンの郊外にある墓地で、自分の墓石を眺めるニック・フューリーが立っている。墓石には「死は通り過ぎる扉である」と刻まれている。横に立つスティーブとサム、ナターシャに、フューリーは「俺は東欧へ行く、シールドの残党ハイドラを潰す」と告げ、コートの襟を立てて消える。シールド長官のフューリーが、官僚機構を捨てて単独の影として動き始める転機である。
ナターシャは公聴会の証言台に立ち、シールドの全ファイルをネットに流したことの責任を取らないことを宣言する。「俺たちの代わりに、誰かがやらないといけなかった」。彼女はその場で公聴会を後にし、別の偽名のパスポートを取り出して、独りで姿を消す。彼女がスティーブに残すのは、バッキー・バーンズの当時のソビエト時代のファイル——後に『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』へと長く尾を引く一枚である。
スミソニアン博物館のキャプテン・アメリカ展示室。バッキー・バーンズが、自分のかつての姿を写した古い写真とパネルの前に立っている。古い軍服のバッキー、笑顔のバッキー、戦死扱いになったバッキー、そして今ここに立つ無表情のバッキー——彼の中で何かが書き換わり始める長い前ふりが、ガラス越しの静止画として置かれる。
ミッドクレジット・シーンは舞台を東欧の城へ移す。ハイドラ残党の責任者ヴォルフガング・フォン・ストラッカー男爵(トーマス・クレッチマン)が、捕獲した二人の若者——ピエトロ・マキシモフ(後のクイックシルバー)とワンダ・マキシモフ(後のスカーレット・ウィッチ)——を見せる。「奇跡の時代が来た、我々はもう外側の世界と歩調を合わせる必要はない」。次作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』への正式な助走線である。
ポストクレジット・シーンは再びスミソニアン博物館。バッキーが自分のパネルの前に長く立ったあと、無言で出口へ向かって歩く後ろ姿で本編は閉じる。彼の長い回復の旅路の、最初の一歩である。
登場要素
本作の中心は、シールド対ハイドラの倫理的・物理的対峙、そして最古の友人バッキー・バーンズの再発見である。以下は主要な人物・場所・組織・道具の整理である。
主要人物
- スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
- ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
- サム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)——本作がMCU初登場
- ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
- マリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)
- シャロン・カーター/エージェント13(エミリー・ヴァンキャンプ)——本作がMCU初登場
- ペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)——老齢時の本人として一場面
ヴィラン
- バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)——本作の対峙役・最古の友人
- アレキサンダー・ピアース国務長官(ロバート・レッドフォード)——シールド内ハイドラの責任者
- ブロック・ラムロウ/後のクロスボーンズ(フランク・グリロ)——ストライク隊長
- ジャスパー・シットウェル(マクシミリアーノ・ヘルナンデス)——シールド内ハイドラの中堅
- アーニム・ゾラ博士(トビー・ジョーンズ)——磁気テープ上の人工知能
- ジョルジュ・バトロック(ジョルジュ・サンピエール)——冒頭ルミリアン・スターの傭兵団長
- ヴォルフガング・フォン・ストラッカー男爵(トーマス・クレッチマン)——ミッドクレジットのハイドラ残党責任者
サポート
- スターン上院議員(ゲイリー・シャンドリング)——シールド公聴会の議長、後にハイドラの傀儡と判明
- 看護師シャロン・カーター(エミリー・ヴァンキャンプ)——スティーブの隣人として登場
- サム・ウィルソンが運用する偵察ドローン「レッドウィング」の前身機
組織
- S.H.I.E.L.D.(戦略国土介入補完特殊機動部隊)——本作で解体される
- HYDRA(ハイドラ)——シールド内に七十年潜伏
- 国家治安委員会(ワールド・セキュリティ・カウンシル)
- ストライク部隊
- EXO-7ファルコン運用の元米空軍特殊作戦
- ハイドラ残党を引き継ぐストラッカー男爵の東欧拠点
場所
- ワシントンD.C.(ナショナル・モール/ジョージタウン/ハイウェイ/病院/墓地)
- シールド本部トリスケリオン(ポトマック河畔)
- インド洋上のシールド貨物船ルミリアン・スター
- ニュージャージー州キャンプ・リーハイ跡地(ハイドラ復活の発覚地)
- カリブ海アンティグア島の高級ホテル
- ポトマック河上空(ヘリキャリア戦)
- スミソニアン博物館(航空宇宙博物館内のキャプテン・アメリカ展示室)
- 東欧ソコヴィア近郊の城(ミッドクレジット)
アイテム・技術
- キャプテン・アメリカの星条旗の盾(ヴィブラニウム製)
- バッキーの金属義手(ハイドラ製サイバネティック、本作で初登場)
- EXO-7ファルコン・ウィングパック
- プロジェクト・インサイトのヘリキャリア×3
- シールド貨物船ルミリアン・スター
- ニック・フューリーの装甲SUV
- ペーパークリップ作戦由来のアーニム・ゾラ磁気テープ式人工知能
- ピアースの暗号化された個人サーバー
- ハイドラのトリガー・ワード(本作では明示音声化されない、心理的封印として描写)
能力・概念
- スーパーソルジャー血清
- ヴィブラニウムの吸収・反射特性(盾と義手の真正面衝突)
- ハイドラの長期潜伏戦略「インサイトのアルゴリズム」
- ペーパークリップ作戦による旧ナチス科学者の米国移住
- ブラック・ウィドウ・プログラムの過去
- ファルコンのジェット推進翼装の運用ノウハウ
ポストクレジット要素
- ミッドクレジット:ストラッカー男爵の城、ピエトロ/ワンダ・マキシモフ姉弟、ロキの杖の存在示唆
- ポストクレジット:スミソニアン博物館のキャプテン・アメリカ展示室に立つバッキー・バーンズ
主要登場人物
本作の人物配置は、二人の最古の友人——スティーブ・ロジャースとバッキー・バーンズ——の関係を縦軸とし、その周囲にナターシャ・ロマノフ、サム・ウィルソン、ニック・フューリー、アレキサンダー・ピアースという「組織と個人」を巡って試される人々を配置する形で組まれている。ファルコンとシャロン・カーターのMCU初登場、そしてピアースという「シリーズの中で最も穏やかな顔をしたヴィラン」の造形が、本作の人物表のすべての中心にある。
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)と『アベンジャーズ』(2012)に続いてクリス・エヴァンスが演じる三度目のスティーブ・ロジャース。本作の彼は、現代のシールドに勤務する「過去から来た新人」として組織の論理を学び始めているが、ハイドラ復活の事実を目撃した瞬間に、組織への忠誠を捨て、自分の生身の判断で動く男へ転位する。
彼の選択の核は、政治理論ではなく、最古の友人バッキー・バーンズへの忠誠である。1940年代のブルックリンで一緒に育った相手を、二十一世紀のハイドラの暗殺工作員として撃つことを許せない、というきわめて個人的な縦軸が、横軸のシールド対ハイドラ論議の上に重ねられている。クライマックスのヘリキャリア戦で盾を手放す所作は、組織への所有権の返上の予行演習であり、続編『シビル・ウォー』の結末で盾を地面に置く所作と直接対応している。
クリス・エヴァンスは本作で初めて「組織からの個人の自立」というキャップ三部作の主題的中心を、肉体的に体現した。エレベーター戦、橋の上のハイウェイ戦、ヘリキャリアのキャットウォーク戦——すべてが彼の身体一つで成立している。
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)
『ザ・ファースト・アベンジャー』のアルプスの貨物列車から落下死したはずのブルックリンの幼馴染が、本作で「ハイドラの七十年間の暗殺工作員」として現代に蘇る。セバスチャン・スタンは、無表情と微笑のあいだに微妙なグラデーションを置き、トリガー命令を浴びた瞬間の眼球の暗転と、スミソニアンのガラスの前で自分の昔の写真を見るときの瞳の僅かな揺らぎを、観客の側に届く繊細さで演じ分けた。
本作の彼は、自分の名前すら覚えていない無人格の兵士として開幕し、ハイウェイでの正面衝突でスティーブから「バッキー」と呼ばれた瞬間に、人格の隅にひびを入れられる。ヘリキャリアの最後でスティーブを水中から引き上げる選択は、自分の中の七十年の任務命令と、もっと古い七年の幼馴染の友情のあいだで、後者がわずかに勝った瞬間である。
本作以降、彼は『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『サンダーボルツ*』に至る長い回復の旅路を歩む。本作はその旅路の起点である。
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
『アイアンマン2』『アベンジャーズ』に続く三度目のMCU出演にあたるスカーレット・ヨハンソンのブラック・ウィドウは、本作で初めて主要キャラクターとして登場する。冒頭ルミリアン・スターのブリッジでのデータ抜き、ジョージタウンのモールでスティーブにキスをする咄嗟の隠蔽、隠れ家でフューリーの蘇生の知らせを淡々と受ける所作——彼女の職人技と私生活の重さの両方が、本作で初めて等価に画面に並ぶ。
クライマックスでピアースの目の前で自分の旧ファイルをネットに放流する選択は、彼女のキャラクターの本流——「赤いお勘定」を自分の手で支払い続ける女性——を本作で正式に立ち上げる転機である。後の『ブラック・ウィドウ』(2021)のすべてが、ここから直接派生する。
サム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)
アンソニー・マッキー演じるサム・ウィルソン/ファルコンの、MCU正式デビューである。退役軍人カウンセラーとして帰還兵のPTSDを抱える男たちと向き合ってきた経験が、第二次大戦から七十年遅れて現代に投げ込まれたスティーブ・ロジャースの孤独に対する「最初の戦友」としての立場を、政治的中立性のまま自然に成立させる。
本作の彼はEXO-7ファルコン・ウィングパックを再着用し、ハイウェイの上空、ヘリキャリアの空中、トリスケリオン上空の三つの異なる空域で空中支援を担う。後年の『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)でキャプテン・アメリカの盾を継ぐところまでが、本作のジョギング場面の「左から」というセリフから直線的に結ばれている。
マッキーは本作の前『The Hurt Locker』(2008)『Pain & Gain』(2013)でアクション映画の現場経験を積んでおり、ワイヤーワーク中心のファルコンの動きを、ほぼ全シーン自身で演じきった。
アレキサンダー・ピアース国務長官(ロバート・レッドフォード)
ロバート・レッドフォードを本作のヴィランに据えた起用判断は、ルッソ兄弟とケヴィン・ファイギの最大級の決断である。レッドフォードは『大統領の陰謀』『コンドル』『追憶』など、1970年代のパラノイア・スリラーの黄金期を体現してきた俳優であり、本作のジャンル的なオマージュの中心人物として、本人がそのまま「答え」として座っている。
ピアースのキャラクター造形は、コミックの『キャプテン・アメリカ』の脇役の役職を借りつつ、本作オリジナルでほぼ独立した位相の解釈で再構築されている。彼は超人的な戦闘力を持たない——彼の唯一の武器は、シールド長官級のフューリーすら凌駕する制度的権威と、家族の写真を机に飾ったまま二十万人を焼く決断を下せる冷ややかな善意である。「俺たちは秩序を提供している、自由はそのオプションだ」という彼の最後の自己弁護は、シリーズ全体でもっとも穏やかなヴィランの口上の一つである。
ピアースは本作で死亡するが、彼が代表したシールド内ハイドラの構造は、テレビシリーズ『エージェント・オブ・シールド』を経て『シビル・ウォー』のソコヴィア協定論議へと長く尾を引く。
ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
サミュエル・L・ジャクソンが演じるニック・フューリーは、本作で初めて「シールド長官の制服を脱ぐ」段階に到達する。冒頭のDC市街地カーチェイスから偽装死、隠れ家での再登場、トリスケリオン放送ブースの最終ラウンド——彼が映画の中で「死ぬのは仕事の延長だ」と言うとき、シリーズの中でその台詞が初めて文字通りに体現される。
本作のフューリーは、シールド内ハイドラを長らく見抜けなかった自身の判断ミスを、生身の言葉で認めるところまで降りる。スティーブに対して「君は20世紀から来た男だ、現代はもう少し色がついている」と語った台詞を、最終局面で「あの時の俺は間違っていた」と撤回する場面は、シリーズ全体でも数少ない「シールド長官の謝罪」の瞬間である。
東欧へ向かうフューリーは、続く『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『キャプテン・マーベル』『シークレット・インベージョン』へ繋がる、シールドの外側で動く影の物語の起点を、本作の墓地のシーンで立ち上げる。
舞台と用語
舞台はワシントンD.C.、ニュージャージー州、カリブ海アンティグア、ポトマック河上空、東欧ソコヴィア近郊を巡る。前作『ザ・ファースト・アベンジャー』の第二次大戦パルプ・スーパーヒーロー像から、本作は完全に1970年代パラノイア・スリラーの地政学的構造へジャンルを移動させた。中心の用語は「シールド」「ハイドラ」「プロジェクト・インサイト」「ペーパークリップ作戦」「ヴィブラニウム」の五つに整理できる。
シールド(戦略国土介入補完特殊機動部隊)は、ペギー・カーターとハワード・スタークが第二次大戦終結直後に立ち上げた国際諜報機関で、MCUの『アイアンマン』『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』を通じて準国家機構として描かれてきた。本作で内部にハイドラの七十年の潜伏が暴かれ、組織として解体される。
ハイドラは『ザ・ファースト・アベンジャー』のヨハン・シュミット/レッドスカル時代のナチス特殊部隊の名残としてシリーズに登場した組織で、本作で「ペーパークリップ作戦の隙間に紛れ込み、シールドの内側で寄生的に生き延びてきた」という形で再定義された。アーニム・ゾラの磁気テープが、その復活の論理的説明として機能する。
プロジェクト・インサイトは、三隻のヘリキャリアと衛星リンクの照準アルゴリズムによる予防殲滅作戦である。アルゴリズムはアーニム・ゾラがシールドのデータベースから抽出した「将来ハイドラに不利益をもたらしうる人物像」のパターンに基づく。標的数は本編内で約二千万人と語られる。
ヴィブラニウムは本作で、キャプテン・アメリカの盾と、バッキーの金属義手の真正面衝突として、初めて二つの大きな用途として同時に画面に出る。後の『シビル・ウォー』『ブラックパンサー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』へ繋がるヴィブラニウム神話の足場が、本作で広がる。
制作
本作の制作は、MCUフェーズ2の構造的な転機として、シリーズの三つの課題(シールドという中心装置の解体、バッキー・バーンズの再登場、ファルコンとシャロン・カーターの導入)を一本に整理するという、極めて重い使命を背負って進められた。テレビ・コメディ出身のルッソ兄弟と、コミック原典の読み込み量で知られるマルクス&マクフィーリーの脚本上の制御力が、その重さに耐えた。
企画と脚本
マーベル・スタジオは『アベンジャーズ』(2012)の公開直前、続編企画の枠組みでクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーに次回作の執筆を依頼した。二人はエド・ブルベイカーがコミック誌『キャプテン・アメリカ』2005年から連載した「ウィンター・ソルジャー編」を翻案の出発点に選び、第二次大戦パルプから一気に1970年代パラノイア・スリラーへとジャンルを移動させる構想を立てた。
脚本の構造的な発明は、シールドそのものを敵側に組み込み、最後に「組織の方を倒す」という反逆の構図を主人公に与えたことである。ケヴィン・ファイギは脚本の初稿段階で「これはMCUの2作目のシールド長官・ニック・フューリーの死亡が許される脚本だ、シールドそのものが死ぬ気でいい」と承諾した。マルクスとマクフィーリーは、シールドの解体を本作の中で完結させることで、続く『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、組織なしでヒーローが動く前提を作り直した。
エド・ブルベイカーは本作にコンサルタントとしてクレジットされ、撮影中に複数回現場を訪れている。本作の終盤、スミソニアンのバッキーの場面は、ブルベイカー本人がインタビューで「コミックの自分が描きたかった一場面そのものだ」と認めている。
キャスティング
前作までの主要キャスト(エヴァンス、ジャクソン、ヨハンソン、スマルダーズ、ジョーンズ、アトウェル)は続投。新規参入はファルコン役のアンソニー・マッキー、エージェント13役のエミリー・ヴァンキャンプ、ピアース役のロバート・レッドフォード、ラムロウ役のフランク・グリロ、シットウェル役のマクシミリアーノ・ヘルナンデス(本作で正式合流)、バトロック役のジョルジュ・サンピエール、ストラッカー役のトーマス・クレッチマンの七人である。
ロバート・レッドフォードの起用は、ルッソ兄弟が監督就任の段階から「本作の方向性を観客に一秒で理解させる装置として、彼以外にあり得ない」と公言していた一手である。レッドフォードは『ホースウィスパラー』『リバー・ランズ・スルー・イット』以来の長期間、本格的な大作のヴィラン役を引き受けていなかったが、ルッソ兄弟との直接面会の場で本作のジャンル意図を聞いたうえで即決した。
アンソニー・マッキー演じるファルコンのキャスティングは2013年2月に正式発表された。マッキーは長年スパイダーマン役のオーディションに挑戦してきた俳優で、本作で初めてMCUに正式合流した。
撮影とプロダクション
主要撮影は2013年4月1日にカリフォルニア州のロサンゼルスで開始され、その後ワシントンD.C.、メリーランド州、オハイオ州クリーブランドへと移動した。トリスケリオン外観の一部はクリーブランドのキー・タワーが代行し、トリスケリオン内部はパインウッド・スタジオ・アトランタの近隣スタジオで建て込まれた。撮影は2013年6月にクランクアップした。
DC市街地のフューリー強襲のカーチェイスは、クリーブランドのダウンタウン中心部の一部封鎖と、夜間の長時間撮影で物理的に押し切った。マイクロチップ規模のミニチュアではなく、実車・実規模の衝突を中心に組み立てる方針は、ルッソ兄弟が本作で確立し、後の『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』へ継承された。
撮影監督トレント・オパロックは本作からMCUに参入した。低めのカメラ位置、自然光と硬めの影、肉体の重さを伝えるシャッタースピードの選択——彼の手腕は本作の政治スリラー的な落ち着きの土台になり、続く『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』へとそのまま継承されている。
視覚効果
視覚効果はIndustrial Light & Magic(ILM)、Scanline VFX、Lola VFX、Sony Pictures Imageworksほかが分担した。中心は三隻のヘリキャリアの空中合成、バッキーの金属義手の毎カット合成、そしてDC市街地のカーチェイスの拡張デジタル・セット作業である。
ヘリキャリアの全長は約1500フィート(約460メートル)として設計され、三隻が同時に画面に収まる広角ショットは、ILMがフルCGで担当した。フライト軌跡は実機のステルス爆撃機の運動性能を参考に再設計され、最終墜落の物理シミュレーションは、ILMの社内ツールでポトマック河の液状物理と同期させて計算されている。
バッキーの金属義手は、セバスチャン・スタンの実際の左腕にトラッキング・スーツを着用させたうえで、Lola VFX中心のチームがほぼ全カットで義手に置き換える方式で実装された。本作以降、シリーズの定番手法となる。
音楽と音響
音楽はヘンリー・ジャックマン。前作のアラン・シルヴェストリ路線から完全に切り替わり、本作の音楽はシンセサイザーと低音のクラスター・パーカッションを中心に、1970年代のパラノイア・スリラーの音作りを現代に翻訳した形で組まれている。ウィンター・ソルジャーの登場テーマは、ノイズと金属音の中間にある「歪んだ低音の唸り」として作曲され、シリーズの音響イメージに長く残った。
音楽が消える瞬間の判断も明確である。ハイウェイ強襲でバッキーのマスクが弾け飛ぶ直前から数秒、音楽はほぼ無音に落ち、二人の呼吸と風だけが残る。クライマックスのヘリキャリア戦の終盤、スティーブが盾を手放して落下する瞬間からも、音楽はほぼ消える。本作のサウンドデザイン上の最大の判断は、これらの「無音の選択」にある。
サウンドミックスはトム・ジョンソン、フランク・モンタニョ、リーゼ・ナーディが担当した。マーヴィン・ゲイの『トラブル・マン』のLPは、サムが現代のスティーブに勧める一枚として序盤に提示され、終盤のサムの病室の場面で実際に流れる、本作の数少ない既存楽曲の使用例である。
編集とポストプロダクション
編集はジェフリー・フォードとマシュー・シュミット。フォードは『アベンジャーズ』からの続投で、本作でMCU内のスタイルを大きく更新した。136分という上映時間は、当初のラフカット段階では2時間半を超えており、エレベーター戦、DCカーチェイス、ハイウェイ強襲、ヘリキャリア戦の四つの長尺アクション・ブロックの「最低単位」を守りながら全体のリズムを保つことが、最終ポスト段階の最大の作業だったとフォードはインタビューで語っている。
ヘリキャリア戦のラスト10分は、複数の編集案が試された箇所として知られている。最終版では、スティーブとバッキーの「お前は俺の任務だ」「お前は俺の友達だ」の対話を、音楽抜きで一気に押し切る構成が選ばれた。
ポストクレジット二段構成(ストラッカー男爵の城/スミソニアン博物館のバッキー)は、続く『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー』への二本同時の助走線として、撮影最終週まで案が練られた。
公開と興行
日本公開は2014年4月19日、米国公開は2014年4月4日。サマー・シーズンの先頭を切る形で、北米初週末興収は約9527万ドル、世界初週末は約3億340万ドルを記録。最終的な全世界興行収入は約7億1444万ドルに達し、製作費約1億7000万ドルに対して大幅な黒字を達成した。MCUフェーズ2の中で、興行収入の規模としては『アイアンマン3』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に続く第3位である。
北米最終興収は約2億5980万ドル、海外最終興収は約4億5460万ドル。北米外では中国、英国、ブラジル、ドイツが大きな数字を出した。
批評面では、ロッテン・トマトの批評家評は90%、メタスコアは70点、CinemaScoreはA+。脚本の構造、政治スリラーとしてのジャンルの引き継ぎ、エレベーター戦・ハイウェイ強襲・ヘリキャリア戦の三つのアクション・ブロックの完成度、そしてピアースとアーニム・ゾラの「シールド内ハイドラ」という脚本上の発明が、批評家筋から繰り返し称賛された。第87回アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされ、2015年のサターン賞ではコミックを原作とする映画作品賞を受賞した。後年の比較記事でも、MCU三大傑作の一本として『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『シビル・ウォー』とともに挙げられることが多い。
批評・評価・文化的影響
本作の文化的影響は、シリーズ内外にわたって極めて大きい。第一に、シールドの解体という構造改変は、放送開始時から綿密に連動していたテレビシリーズ『エージェント・オブ・シールド』のシーズン1終盤を完全に書き換えた。映画とテレビが同時刻のストーリーラインで連動した最初の大規模事例として、後年のディズニープラス連動の原型になった。
第二に、本作はヒーロー映画の文法を「ヒーロー対ヴィランの一対一の戦い」から「組織と個人の倫理的衝突」へ拡張した一本として、後年の作品群に長く参照されている。ピアースという「最も穏やかな顔をしたヴィラン」と、レッドフォードという「最も穏やかな顔を持った俳優」の組み合わせは、後の『ローガン』『ブラックパンサー』のヴィラン造形にも影響を与えた。
第三に、バッキー・バーンズの再発見は、続く『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『サンダーボルツ*』に至るまで、シリーズの最長の人物線の一つを立ち上げた。本作の終盤、スミソニアン博物館の前に立つ無表情のバッキーの後ろ姿は、その長い線の起点として永続的に重要な意味を持つ。
第四に、ファルコンの正式参入は、後の『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)でサム・ウィルソンが盾を継ぐところまでの長い線を、本作のジョギング場面の「左から」の一言から直接結んでいる。シリーズの長期構造上もっとも重要な布石の一つである。
舞台裏とトリビア
本作のタイトル『Captain America: The Winter Soldier』はエド・ブルベイカー作のコミック誌『キャプテン・アメリカ』2005年からの連載「ウィンター・ソルジャー編」に着想を得ている。ブルベイカー自身は本作にコンサルタントとしてクレジットされ、ポストクレジットのスミソニアン博物館のシーンに観光客の一人としてカメオ出演している。
本作はアンソニー・マッキー演じるサム・ウィルソン/ファルコンがMCUに初登場した記念すべき一本である。マッキーは長年スパイダーマン役のオーディションに挑戦してきた俳優で、本作で初めてMCUに正式合流した。彼のキャスティング発表は2013年2月であった。
本作はロバート・レッドフォードがスーパーヒーロー映画に出演した初の事例であり、彼の決断は「本作の方向性を観客に一秒で理解させる装置」としてのジャンル選択そのものに直結した。レッドフォードは『大統領の陰謀』『コンドル』など1970年代パラノイア・スリラーの黄金期の代表的俳優である。
DC市街地のフューリー強襲シーンは、クリーブランドのダウンタウン中心部の一部を封鎖して夜間に長時間撮影された。ニック・フューリーの装甲SUVは複数台が用意され、実車での横転を物理的に行ったうえで、デジタル拡張で最終仕上げが行われた。
エレベーター戦の場面は、ルッソ兄弟が「本作のジャンルを観客に一発で理解させる導線」として撮影前から最重要視していた。エレベーターの内部セットは原寸大で建て込まれ、クリス・エヴァンスとフランク・グリロを含むストライク隊員のキャストが、ほぼ全カットを自身の身体で演じている。
本作のジャスパー・シットウェル(マクシミリアーノ・ヘルナンデス)は、シリーズの過去作の『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『マーベル・ワンショット ザ・コンサルタント』に出演してきたシールド・エージェントで、本作で正式にハイドラ側として再定義された。
本作の制作中、ルッソ兄弟は次回作『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督オファーをマーベル・スタジオから受け、本作のクランクアップ直後から続編のプリプロダクションに移った。彼らはMCUのフェーズ2後半からフェーズ3末までの四本(『ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』)を連続して撮ったほぼ唯一の監督チームである。
スタン・リーは本作にスミソニアン博物館のキャプテン・アメリカ展示室の警備員役でカメオ出演している。スティーブが展示室から自分の昔の制服を盗み出した直後、警備員のリーが棚の前で「これは大変だ、俺は首だ」と呟くワンカットがそれである。
テーマと解釈
中心の主題は「自由と秩序のどちらに人は身を預けるべきか」である。プロジェクト・インサイトはその表向きの議題であり、衛星リンクのアルゴリズムでヒーローでない人々の行動を予測すれば「未然に殺された無辜の市民」が報われるのか、という問いを正面から立てる。ピアースはイエスと答え、スティーブはノーと答え、本作は両者の倫理的立場の優劣を裁かず、両者の身体的衝突に答えを委ねている。
もう一つの軸は「忘れられた友情」である。スティーブにとってのバッキー・バーンズは、第二次大戦の戦友であり、自分が国家機構から救えなかった最後の一人である。本作のラスト10分の「お前は俺の任務だ/お前は俺の友達だ」の往復は、政治理論の応酬ではなく、家族の喧嘩の応酬であり、本作の感情的な重心はここに集約されている。
三つ目の軸は、組織の腐敗と個人の自立である。シールドという善玉の組織を、内側から腐敗させる脚本上の発明は、本作の作風を1970年代パラノイア・スリラーの色合いで覆い直す。スティーブは組織の制服を脱ぎ、生身の一人として動き始める。その所作は続く『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』に至るまで継続し、最終的にエンドゲームのラストで彼が時間軸そのものの外側に旅立つ判断の伏線になる。
視覚的には、ワシントンD.C.の白い大理石、ハイウェイの灰色のアスファルト、トリスケリオンのスチール・ガラスの青、ポトマック河の冷たい灰色——本作の色彩構成は、ヒーロー映画の派手な原色を意図的に抑え、地政学的な現実感のある色温度の中で、最後にナショナル・モールの草の緑と、墓地の落ち葉の茶だけが温かい色として残る、という静かな到達を画面に置いている。
見る順番(補助)
本作はMCUフェーズ2の第4作にして、シリーズ通算9作目である。初見のおすすめは、まず『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)でスティーブとバッキーの関係を、続いて『マイティ・ソー』(2011)『アベンジャーズ』(2012)でシールドの中心装置としての姿を、それぞれ押さえてから本作に入る順序である。
本作の直後に控えるのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)、『アントマン』(2015)、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』(2016)。本作で生まれたシールドの解体と、バッキー・バーンズの長い回復の旅路は、『シビル・ウォー』の終盤までほぼ連続して続く。
「キャップ三部作」として観たい場合は、『ザ・ファースト・アベンジャー』『ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー』の順で観るのが基本。スティーブ・ロジャースの自由意志の確立と、星条旗の盾の所有権を一度返上する所作までを、一気に体験できる構成である。
- 前史『ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)でバッキーが死んだとされる
- 前作『アベンジャーズ』(2012)でシールドの内側でスティーブが動き始める
- 本作シールド解体/バッキー再登場/ファルコン参戦
- 直後『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』へ、ストラッカー城のマキシモフ姉弟へ繋がる
- 完結『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』(2016)でスティーブが盾を地面に置く
よくある質問(補助)
「あらすじだけ知りたい」場合は、ルミリアン・スターの人質奪還→ニック・フューリーがDC市街地で襲撃され偽装死→スティーブが逃亡者となりナターシャと合流→キャンプ・リーハイの地下サーバーでアーニム・ゾラの磁気テープがハイドラの七十年潜伏を告白→サムが合流して三人組結成→シットウェル尋問でプロジェクト・インサイトの真の標的が判明→ハイウェイ強襲でウィンター・ソルジャーがバッキー・バーンズと判明→ピアース国務長官が黒幕→トリスケリオン放送ジャックとヘリキャリア戦でシールドが解体→バッキーがスティーブを水中から救出して姿を消す→ミッドクレジットでストラッカー男爵とマキシモフ姉弟登場→ポストクレジットでスミソニアン博物館に立つバッキー、という流れを押さえれば十分である。
「結末・ネタバレを知りたい」場合は、ピアース国務長官が長期間にわたるシールド内ハイドラの責任者であったこと、アーニム・ゾラが磁気テープ上の人工知能としてハイドラの七十年の潜伏を語ること、プロジェクト・インサイトのアルゴリズムが将来の抵抗者を予防殲滅する設計であること、ウィンター・ソルジャーが第二次大戦中に死んだはずのバッキー・バーンズであること、最終決戦でスティーブが盾を手放してバッキーに救出されること、シールドが解体され、フューリーは死亡を偽装して東欧へ向かい、ナターシャが旧ファイルをネットに放流して姿を消すことが核となる。
「評価を知りたい」場合は、批評90%・観客評A+・世界興収7.14億ドルでフェーズ2の代表作の一本、MCU三大傑作の一本と位置づけられている、と整理できる。「見る順番」では、『ザ・ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ』を観てから本作、続いて『エイジ・オブ・ウルトロン』『アントマン』『シビル・ウォー』へ進むのが最もスムーズな視聴順となる。
参考資料・脚注
作品名、キャラクター名、画像、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。公開年・興行・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。
参照・確認先
公式画像、作品名、キャラクター名、権利は各権利者に帰属する。公開年、配信状況、外部評価は変わる場合があるため、視聴前に公式・配信元・作品データベースで確認したい。