索引
年表
作中年代と放送・公開・刊行の歴史を、作品系列ごとに分けてたどる
エヴァンゲリオンには、セカンドインパクトから使徒戦・人類補完計画へ進む「物語の年代」と、1995年のTV放送から漫画、新劇場版、周年企画へ続く「現実の発表・公開・刊行年」があります。さらにTV版・旧劇場版、貞本義行の漫画版、新劇場版、ゲームや小説は同じ一つの歴史ではありません。本年表は、似た事件名や人物を一本の線へ強制せず、系列別の作中年表と、媒体横断の公開年表を二層に分けます。日付が画面・台詞・公式書誌で確定する出来事と、順序だけ分かる出来事、推定される時期も区別します。
ネタバレ:TV版・旧劇場版、漫画版完結、新劇場版4部作の全結末、インパクトと人物の生死を含む年表です。未見作品は「現実の公開年表」のみ参照してください。






まず三種類の時間を分ける
第一は作中時間です。人物がいつ生まれ、セカンドインパクトがいつ起き、使徒がどの順で襲来し、補完へ至るかを扱います。第二は公開時間で、視聴者がTV話、映画、単行本、ゲームを受け取った年月です。第三は制作・版の時間で、劇場公開版から映像ソフト版へ画・音が調整され、追加映像や再編集版が作られた履歴です。
作中の2015年と、作品が放送された1995年を同じ列へ並べると、『未来を描いた時期』と『物語で起きた時期』が混ざります。新劇場版の14年後という経過と、現実に『:Q』から『シン・エヴァ』まで約9年かかったことも別です。本年表では色分けではなく、独立した表と系列ラベルで明示します。
- 公式作品ページ・本編画面・台詞・書誌に明記された年月日を優先する。
- 年月が不明なら、前後する確定事件だけを示す。
- ファンによる計算や暦の推定は根拠と計算条件を添え、確定欄へ入れない。
- 改訂版・再上映日は、物語内の新事件ではなく公開履歴へ置く。
旧アニメ系列――使徒襲来以前
TV版・旧劇場版の過去には、アダムやリリス、地下空間、死海文書、人類補完計画、GEHIRNの研究など、現在の使徒戦を準備する出来事があります。ただし、登場人物が序盤に知る歴史と、視聴者が終盤や追加映像で知る歴史は一致しません。後から判明する事実を、2015年当初の一般社会が知っていた年表には入れません。
2000年9月13日のセカンドインパクトは、南極で起きた世界規模の災害です。公表された説明と、葛城調査隊、アダム、SEELEの計画に関わる真相には隔たりがあります。葛城ミサトは生存者としてその後を生き、海面上昇、気候変動、紛争、人口減少といった影響が世界と人物の背景になります。
その後、GEHIRNからNERVへ組織が移行し、エヴァ、MAGI、第3新東京市、ジオフロントの体制が整えられます。碇ユイの実験、赤木ナオコとMAGI、ゲンドウ・冬月・リツコらの経歴は同じ年に一括せず、作品で確認できる順序と日付を人物・出来事記事へ分けます。
| 2000年9月13日 | セカンドインパクト。公表情報と機密上の経緯を分ける。 |
|---|---|
| 2000年以後 | 海面・気候・国際社会が変化し、ミサトらの人生に影響。 |
| NERV発足以前 | GEHIRN、MAGI、エヴァ開発、ジオフロントの研究・建設が進む。 |
| 使徒襲来前 | 第3新東京市とNERV本部が迎撃体制を整える。 |
旧アニメ系列――2015年の使徒戦
2015年、碇シンジが第3新東京市へ到着した日に第3使徒サキエルが襲来し、初号機へ乗ります。ここからTV全26話の現在時間が始まります。レイとの共同任務、アスカと2号機の参加、ヤシマ作戦、海上戦、停電、火山、同時攻撃など、使徒ごとに作戦と人間関係が変化します。
中盤以降は、3号機の事故、ゼルエルの本部侵攻、初号機の変化、レリエルによる内部世界、アラエルとアルミサエルによる精神・身体への侵入、カヲルの登場へ進みます。使徒番号とTV話数は同じ数字ではなく、作戦の発生日もすべて公式に年月日が明記されるわけではありません。確定日がない事件は話数順で並べます。
第弐拾伍話と最終話は、人物の内面と補完を中心に構成されます。旧劇場版『Air/まごころを、君に』はNERV本部侵攻、量産機、初号機、補完の外的・映像的な進行を描きます。両者を単純に前後へ置くのではなく、同じ終盤の問いを異なる構造で扱う作品として並行表示します。
| 第壱話 | シンジ到着、サキエル襲来、初号機初搭乗。 |
|---|---|
| 前半 | レイとの任務、ヤシマ作戦、アスカ・2号機の参加。 |
| 中盤 | 多様な使徒への作戦、学校・家庭・NERV内の関係変化。 |
| 後半 | 3号機事故、本部侵攻、パイロットの孤立、カヲルとの出会い。 |
| TV最終2話 | 補完の中で自己と他者の認識を問う。 |
| 旧劇場版終盤 | NERV侵攻から補完、シンジの選択と浜辺へ至る。 |
漫画版年表――全14巻の独自な順序
貞本義行の漫画版も、シンジの第3新東京市到着と使徒襲来から始まりますが、事件の省略・再配置、人物の登場時期、関係の進み方が映像版と異なります。TV話数を漫画のSTAGEへ機械的に一対一対応させず、巻・STAGEを軸にします。
漫画版では、カヲルが登場してからシンジと過ごす時間、その相互理解と拒絶、レイ・アスカ・ゲンドウの行動が独自に組み直されます。第11巻はシンジとカヲルの関係が終盤へ進む範囲、第13巻はNERV侵攻とシンジの再搭乗、第14巻は補完の中での決断と完結を扱います。
最終巻の先に置かれる景色は、旧劇場版の浜辺と同じ未来として統合しません。漫画版で何が引き継がれ、人物が何を覚えているかを本編に沿って説明します。単行本は1995年から2014年まで現実の長い期間に刊行されましたが、作中で同じ19年が経過したわけではありません。
新劇場版――『:序』『:破』からニアサードインパクトへ
『:序』は第3新東京市へ来たシンジ、NERV、初号機、使徒迎撃から始まり、ヤシマ作戦へ進みます。旧作と似た起点を持ちますが、海の色、使徒番号、リリスの扱い、カヲルの登場位置など、新劇場版固有の情報があります。旧作2015年年表の再上映としてではなく、新劇場版系列の最初に置きます。
『:破』では、ベタニアベースの第3使徒とマリ、式波・アスカ・ラングレー、仮設5号機・2号機・3号機、レイの食事会への準備など新しい人物・出来事が加わります。終盤、シンジがレイを救おうとして初号機を動かした結果、ニアサードインパクトへ至る局面が生まれます。
映画終了時点で観客が見た出来事と、後の作品で語られる『サードインパクト』『ニアサードインパクト』、空白の14年間を同じ瞬間へ丸めません。呼称を誰がどの作品で使ったか、どの現象を指すかを出来事記事で比較します。
『:破』から14年後――『:Q』の断絶
『:Q』でシンジが目覚めると、前作から作中で14年が経過しています。ミサトら元NERV職員はWILLEを結成し、AAAヴンダーを運用し、NERVと対立しています。シンジの身体は眠りにつく前と大きく変わらない一方、トウジ、ケンスケ、ヒカリら同世代は成人しています。
シンジは空白期間を経験しておらず、観客も断片的な情報から状況を理解します。『:Q』の記事では、宇宙での初号機回収、WILLEとの接触、NERV本部への移動、カヲルとの時間、13号機、槍、フォースインパクトへ進む順序を確定し、14年間の全史を推測で埋めません。
映像特典『EVANGELION:3.0(-46h)』や漫画『EVANGELION:3.0(-120min.)』などは、特定時点を補う関連作品です。後から公開されたから『シン・エヴァ』後の事件なのではなく、題名と作品内位置に基づいて『:Q』前の年表へ参照線を置きます。
『シン・エヴァ』――第3村から物語の終わりへ
『シン・エヴァ』は、『:Q』の後、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)が移動し、第3村へたどり着くところから生活の時間を描きます。トウジ、ヒカリ、ケンスケらが14年間に築いた仕事と家族、KREDITの支援、アヤナミレイ(仮称)の変化を通じ、戦闘だけではない世界の継続が示されます。
その後、WILLEは最終作戦へ進み、パリでの復元、南極、NERV、エヴァ同士の戦い、ゲンドウとシンジの対話、追加のインパクトへ至ります。物理的な戦闘と、記憶・舞台・映像制作そのものを思わせる空間が重なるため、場所年表と心理的な対話の順序を分けます。
終幕では、シンジが他者とエヴァのない世界へ向き合う選択をします。駅の場面を、旧作・漫画版の世界が年代順に合流した証拠とはしません。新劇場版4部作の結末として、人物の選択、画面の転換、現実の風景への移行を記録します。
現実の放送・公開・刊行年表
| 1994年 | 貞本義行の漫画版連載開始。映像企画と並行する別媒体作品。 |
|---|---|
| 1995年10月 | TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』放送開始。 |
| 1996年3月 | TVシリーズ最終話放送。 |
| 1997年3月 | 劇場版『シト新生』公開。 |
| 1997年7月 | 劇場版『Air/まごころを、君に』公開。 |
| 2007年9月 | 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』公開。 |
| 2009年6月 | 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』公開。 |
| 2012年11月 | 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開。 |
| 2014年11月 | 貞本義行漫画版第14巻発売、単行本完結。 |
| 2021年3月 | 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開。 |
| 2025年 | TV放送開始30周年の企画が展開。 |
| 2026年 | 30周年特別興行の短編公開と完全新作シリーズ制作始動の公式発表。 |
公開年表には、初公開だけでなく、再編集上映、映像ソフト、配信、原画集・全記録全集、音楽商品、ゲーム、展覧会、コンサートを媒体別に追加します。ただし、同じ作品の再発売を新作一本として数えず、初出作品の版・商品・上映履歴として結びます。
新作情報は公式発表日と実際の公開日を分けます。制作始動、題名発表、公開予定、延期、完成、公開は別の出来事です。予定段階の情報を公開済み作品の年表へ移さず、変更履歴を残します。
版番号と再編集の時間
新劇場版には1.0、1.01、1.11、2.0、2.22、3.0、3.33、3.333、3.0+1.0、3.0+1.01、3.0+1.11などの表記があります。公式の版説明は、劇場公開版、映像ソフト用の画・音調整、新作カット追加、再上映用調整などを区別しています。小数を作品の続編番号として年代順に足さず、一本の映画の版履歴へ置きます。
旧シリーズにも放送版、ビデオフォーマット版、再編集版、DEATHの編集形態、映像商品ごとの収録差があります。視聴した版によって確認できる映像が違う場合、出来事の存在、初出、後の追加・修正を分けます。
年表上の更新日は、物語世界で時間が進んだ日ではありません。例えば1.11で新作カットが追加されても、シンジが劇場版1.0の後に別の冒険をしたのではなく、同じ映画の提示内容が更新されています。
年表から記事へ進む
| 作中の事件を順に読みたい | 系列を選び、各話・映画・巻の順に進む。 |
|---|---|
| 人物の年齢と経歴を知りたい | 人物記事で生年、初登場、所属変化、最後の確認時点を調べる。 |
| 使徒戦の順番を知りたい | 使徒索引と作戦記事を話数・作品ごとに確認する。 |
| 映画を見る順番を知りたい | 作品・媒体索引で旧作、新劇場版、関連短編を分ける。 |
| 版の違いを知りたい | 版番号と映像商品記事で初出・追加・修正を比較する。 |
| シリーズの歴史を知りたい | 現実の公開年表から制作スタッフ・出版・音楽・イベントへ進む。 |
個別年表項目には、日付、系列、出来事、関係人物、組織、場所、機体・使徒、根拠、確度を持たせます。各話・章索引、組織・場所索引、人物索引と相互に結び、年表だけで物語の説明を完結させません。
よくある疑問
TV版と新劇場版は同じ年表ですか
同じ起点・人物・事件に似た要素がありますが、別系列として年表を分けます。『:破』以降の出来事を旧作2015年へ加えません。
『:Q』までの14年間は全部分かっていますか
断片的な事実と関連作品はありますが、全日程が公式に示されたわけではありません。確定事件と推定を分けます。
漫画版はTV版より後の出来事ですか
現実の刊行は長く続きましたが、作中ではTV版の後日談ではなく別系列です。共通する導入から独自の結末へ進みます。
1.11や3.333は新しい映画ですか
独立した続編ではなく、各映画の再調整・追加を伴うバージョンです。作品順と版履歴を分けてください。