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世界 / 設定・概念

電脳

電脳はHUNTER×HUNTERの世界の仮想空間。電話回線と登録番号を買えば接続でき、ハンター証があれば無料で使える。検索、通信販売、掲示板、ハンター専用のハンターサイトが情報の場となる。

No.417まで対応更新 2026.08.13

電脳は、HUNTER×HUNTERの世界で多様な情報を探し、やり取りするための仮想空間である。電脳ページとも呼ばれ、インターネット、ネットワーク、デジタル通信を包括する。現実の電脳と同じく、広く行き渡って互いに接続されたデジタル技術の上に成り立つ。電話回線と登録番号を購入すればインターネット上のあらゆる情報に手が届き、ハンター証を持つ者は無料で利用できる。

作中の初出は原作第38話で、ゴン=フリークスハンター試験の道中で仕組みを教わる場面から本格的に描かれる。以後、ククルーマウンテンの所在確認、グリードアイランドの相場調査、幻影旅団への情報提供の呼びかけ、ハンター会長選挙の演説配信、カキン帝国の護衛募集の確認まで、物語の要所で情報源と連絡手段の両方を担う。その一方で、身元の露見や偽情報という危険も同じ空間に伴う。

基本情報

電脳の基本情報
分類仮想空間
別名電脳ページ
性質利用者が情報を送受信するための空間で、インターネット、ネットワーク、デジタル通信を含む。現実の電脳と同じく、相互に接続されたデジタル技術の上に成り立つ。使い手は特定の職業に限られず、社会に広く普及している。
接続条件電話回線と登録番号を購入すると、世界中のコンピュータが持つ情報に接続できる。ハンター証の所持者は無料で利用でき、ハンターサイトのように資格を要する領域にも入れる。
初出原作第38話(単行本第5巻)。TVアニメは1999年版第32話、2011年版第21話。
主な実例ハンターサイト、通販のトイ・ランド、ゲーム情報を載せる「Game Almanac」、動画のアイチューベ、交流ページのフェイスボックス、ダークネット上のサイト、掲示板とオークションサイト、行方不明者のデータベース
関連概念ハンター証、ホームコード、サーフィン、ネット警察、ハッカーハンター、痕跡を残さない通信ソフトQ

定義と概要

電脳は仮想空間に分類され、利用者が情報を送受信するための場として働く。作中で描かれる用途は検索、通信販売、掲示板への投稿、電子メール、動画配信、映像通話と幅広く、国家間の交渉から個人の買い物までを同じ網の上で扱う。使い手は特定の職業に限られず、社会全体に広く行き渡っている。

呼称は電脳のほかに電脳ページも用いられ、原作第38話が初出にあたる。映像化ではTVアニメ1999年版第32話と2011年版第21話が対応する。個人の端末から国家機関の通信までを同じ仕組みが支える一方、ハンターサイトのように、ハンター証がなければ入れない領域も設けられている。

仕組みと特徴

電脳に入るには、電話回線と登録番号を購入する。それだけで、世界中のどのコンピュータにある情報にも手が届く。ハンター証の所持者は無料で利用でき、クラピカはハンター証でインターネットを使えるとゴン=フリークスに教えた。レオリオ=パラディナイトによれば、ハンターの主な連絡手段はホームコード、携帯電話、電脳登録の三つである。

ホームコードは留守番電話に似た仕組みへの接続口で、番号を持つ者は自分宛ての伝言を確認できる。ハンター試験の道中でポックル、クラピカ、レオリオが互いのホームコードを交換したとき、ゴンだけが意味を掴めず戸惑い、レオリオがその場で役割を手短に説明した。ポックルは自分のホームコードもゴンに渡し、番号を取得したら連絡するよう頼んだ。情報を調べる行為はサーフィンと呼ばれる。語義を尋ねたゴンに、レオリオは電脳を使う行為だと答え、クラピカは電子の万能百科事典のようなものだと補った。ポックルは説明しながら登録カードをゴンに示した。

利用には身元が割れる危険が伴う。ゴンが自分のコンピュータでハンター証を使おうとしたとき、キルア=ゾルディックはIPアドレスが流出すればハンター証を狙う者がくじら島まで来ると警告し、公共のコンピュータを使うよう求めた。侵入を試みる側にも危険がある。ミルキ=ゾルディックはハンターサイトを自力で破れると言いながら、ネット警察とハッカーハンターの追跡を警戒し、正面から入るにはハンター証が要ると述べた。

秘匿性を高める手段としてQと呼ばれる特殊なソフトがある。Qは携帯電話上で動き、ログも通話履歴も残さずに情報を送受信できる。通常の盗聴システムでは、データの転送方法そのものを検知できない。クラピカは護衛の応募を送った後、依頼主が非開示を求めるなら予定どおりQを使うと仲間に伝えた。

ハンター試験編と天空闘技場編での実例

ハンター試験の道中で、ゴンはポックルにジン=フリークスというハンターを探していると打ち明けた。写真を受け取ったポックルは、タブレットでその情報を記録した。電脳の仕組みが作中で語られるのは、この一連のやり取りが最初になる。

クラピカはハンター証で電脳に接続し、ククルーマウンテンについて調べた。所在がパドキア共和国だと分かると、ゴンとレオリオ、自分の三人分の予約を取った。ゴンにジンの情報も探せるかと問われ、クラピカはフルネームで検索したが、その名はトップシークレットに指定されていた。クラピカは、名前を機密会員のデータベースに載せるには相当な金額と国家権力者の承認が要ると付け加えた。

天空闘技場へ向かう道中、キルアはコンピュータで現在地から闘技場までの距離をゴンに示し、南にヨークシンがあることも指し示した。二人が200階へ到達した後、ヒソカ=モロは飛行船の切符をインターネットで買ったと明かし、そのおかげで到着時刻を割り出すのは極めて容易だったと語った。

ヨークシン編での実例

キルアはトイ・ランドの通販サイトでジョイステーションを注文した。目当ての作品名がグリードアイランドだと判明した後、同じサイトで検索しても該当する品は出てこなかった。キルアは当日配送を条件にしたせいだと考え、取り扱う全店舗へ範囲を広げたが、在庫を持つ店は一軒も見つからなかった。売り切れているか、そもそも市場に出回っていないかのどちらかだとキルアは推測した。二人は「Game Almanac」というサイトで改めて調べ、この作品が正規の流通経路で販売されていたと知った。掲載情報によれば、グリードアイランドはハンター専用の狩猟ゲームで、Marilyn Inc.が製造と販売を手がけ、1987年に発売された。並んでいた58億という法外な価格に二人は目を疑い、それでもサイトに載っていた連絡先を頼りに会社へ電話をかけた。

ゴンがオークションサイトに投稿を出すと、数秒のうちに数千件の反応が集まった。キルアは金額が大きすぎるため偽物を売りつける狙いだと見抜き、オークションサイトに頼る案は捨てるほかないと考えた。ゲームとインターネットの双方に詳しい人物に心当たりはないかとゴンに問われ、キルアは兄のミルキに電話し、メモリーカードと情報の交換を持ちかけた。ミルキは話が本物か確かめ、盗聴を気にしながらも、まずハンターサイトから当たるのが早いと答え、メモリーカードを受け取り次第URLを渡すと約束した。

ゾルディック家の屋敷で複数のコンピュータとモニタに囲まれたミルキは、1988年にバッテラという男がこのゲームに170億、エンディングまでのデータが入ったメモリーカードに500億を提示したものの、名乗り出た者は一人もいなかったという経緯を突き止めた。ミルキは笑みを浮かべ、自分が伝説に終止符を打つと口にした。もっとも核心には手が届かず、ハンターサイトを破るべきかと迷った末、腹を立てて屋敷を出てオークションへ向かった。

ゴンとキルアはインターネットカフェでミルキから得たURLを使い、ハンターサイトに入って、グリードアイランドの詳細とヨークシンの年次オークションでの価格を知った。資金を作るため、キルアはネットのフリーマーケットと公開オークションから始めようと提案し、ゴンは仕入れた品をできるだけ高く転売しようと応じた。ところが二人は短い間に手持ちの大半を失った。市内のホテルでは、ゴンとレオリオが金策の方法を載せたサイトを探してスワップミートの情報に行き当たり、売り手が金銭以外の条件を出して最初に満たした者へ品を譲る条件付きオークションの存在を知った。

同じ網は追う側にも使われた。幻影旅団が鎖野郎の正体を追った際、シャルナーク=リュウセイはハンターサイトでノストラード組の資産と従業員を調べ上げた。ベーチタクルホテルでは逆に、クラピカが同じハンターサイトを開き、センリツスクワラに、外部の人間が自分たちの素性も滞在先も把握できることを実演した。スクワラはプロのハンターが使える情報網の広さに言葉を失った。

情報売買と懸賞への利用

条件付きオークションに参加したゴン、キルア、レオリオの周囲では、他の参加者たちが手がかりに報酬を出すためネットへ情報を載せようと話し合っていた。レオリオは、ハンターサイトが幻影旅団の情報に1億の値を付けていたと述べ、キルアは個々の団員の詳細ならさらに高くつくだろうと推測した。三人はホテルへ戻ってホームコードを確認し、インターネットカフェで調べたレオリオとキルアは、電子メールも留守番電話の伝言も届いていないと報告した。

そこで三人は掲示板に1500万の報酬を掲げ、旅団の情報を募る投稿を出した。ゴンとキルアが売れる珍品を探しに出る間、レオリオが投稿の管理を引き受けた。後にゴンが電話すると、レオリオは寄せられた申し出がすべて偽物だったため、旅団の居場所を明示させる文面に書き換えたと答えた。マフィアの側でも、構成員の一人が旅団の団長の「死体」の髪を掴んだとき、別の者が写真をネットに載せる予定だから顔を傷つけるなと制した。

ゴンとキルアは旅団に狙われることを警戒したが、キルアがコンピュータで確かめると、自分たちにもクラピカにも懸賞金はかかっていなかった。二人は、旅団が他人の手を借りず自力で捜すつもりだと考えた。グリードアイランドを離れた後、キルアはコンピュータから第288期ハンター試験の願書を印刷した。

キメラ=アント編と選挙編での実例

キメラ=アントの調査では、スピーナ=クロウがコンピュータで行方不明者のデータベースを当たり、過去半年に大量失踪は起きていないと報告した。個人単位で調べてほしいというゴンの求めには、毎年数十万人が行方不明になっていると答えた。失踪の届け出が多い地域を知りたいというキルアの問いにも、手元のデータが二年前のもので応じられないと返した。背の高い昆虫についての報道や噂も見つからなかった。

カイトは、生物の手足が見つかった日の海流データを表示するよう頼み、続けてその手足が十日前にどこにあり得たかを求めた。漂着した後に別の場所で切断された可能性を考えたためである。スピーナはバルサ諸島全域が候補になると指摘し、その範囲にミテネ連邦が含まれると分かると、一行は近代技術を遠ざけるNGLについて議論を始めた。NGL国境検問所では、屋内にコンピュータが並んでいることにゴンとキルアが驚いた。係官は、外交と情報交換のために置いているだけで、国境の内側には機械が一台もないと強調した。東ゴルトー王宮ではビゼフがノートパソコンで他国や他組織との交渉と連絡をこなし、一人では処理しきれないと独りごちながら電子メールを開くと、「新鮮な肉」の一覧が届いていた。

ハンター会長選挙では、ハンターサイトが情報伝達の中心になった。レオリオがジンを殴った後、ピヨンは討論の全編をサイトで見返せると案内し、周囲に広めるよう促した。マーメン=ビーンズは候補者が上位16人に絞られたと発表し、演説の映像をサイトで見るよう呼びかけ、複数のハンターが携帯電話で映像を追った。キルアもタブレットで視聴し、レオリオが3位に入ったことと、大勢の前で能力を使ったことに驚いた。映像は陣営争いの道具にもなり、テラデイン=ニュートラルブシドラ=アンビシャスルーペ=ハイランド清凛隊の再興を宣言した。ブシドラはテラデインが自分たちの候補だと強調して投票を促し、ルーペは仲間のハンターが犯罪行為で告発されていると加えた。テラデインは犯人を追跡中だと請け合い、団結してまともなハンター協会を築こうと訴えた。この演説も、携帯電話で見入る二人のハンターの姿とともに描かれる。

間もなくテラデインは、ブシドラを含む複数の仲間が殺されたと発表し、投票率95パーセントを超えて新会長を選ぶ必要があると訴えた。新たな長にモラウ=マッカーナーシを迎える交渉が進んでいること、殺害者の名前と顔と能力を公開する方針も併せて明かした。しかし映像通話に応じたモラウは、自分は戦闘の専門家ではなく海のハンターだと突き放した。選挙を終わらせたいならパリストン=ヒルに票を渡せと述べ、殺害者の情報を公開すれば自分たちも殺されると警告した。モラウが会長職を望まないと言い募る間、テラデインは机に突っ伏して息絶えていた。ヒソカ=モロに殺された後だった。

デジタル世界の住人を名乗るハッカーハンターのイックションペ=カットゥーチャは、第8回投票の冒頭で演説に立ち、選挙は自分の現実ではないので関心がないと言い切り、ジンに「栄光の白き槍」と「聖なる金の旗」の交換を持ちかけた。レオリオは自身の演説で、ゴンが人を救うために戦っていた間、自分はインターネットにふけっていたと述べた。終盤では、ゴンの友人たちがコクチハクチョウの飛行を携帯電話やコンピュータの画面で見守った。

王位継承編での実例と関連概念

十二支んは、カキン帝国がビヨンド=ネテロ暗黒大陸探検隊の長に据えたという発表を映像で見た。カキンでは探検隊の一員が、その映像が1時間でアイチューベに1億回以上再生されたとビヨンドに報告した。ミザイストム=ナナはクラピカを十二支んへ誘う際、半年前にダークネットのサイトへ大量の緋の眼を映した映像が上げられていたと持ち出した。

第289期ハンター試験の最終段階では、受験者がコンピュータでカキンの発表映像を見て三つの設問に答えた。別室ではクラピカがミザイストムとともに同じ映像を確認し、導く薬指の鎖で答えの真偽を見極めた。

リンセンはクラピカに電話をかけ、カキンのサイトを見たかと尋ねた。まだだと答えたクラピカに、リンセンは王子たちが航海に同行する護衛を募っており、募集は六件あると伝えた。クラピカは同僚や友人を何人か雇い入れ、状況を説明したうえで、指定された依頼先へそれぞれのデータを送るよう指示した。その後もノートパソコンでカキンのサイトを見ながら分析を続け、ハルケンブルグフェイスボックスのページに、認められる王子はツェリードニヒだけだと書かれていた点を取り上げた。

王宮の内部でも電脳は情報戦の道具になった。ツベッパ王子はノートパソコンでサレサレの死因を割り出そうとし、能力とその対策を一覧にまとめようとした。ベンジャミンの兵士の勤務記録を調べることも考えたが、自分に注意が向くのを恐れて踏み切らなかった。電脳を語るうえで欠かせない要素は、利用資格を左右するハンター証、伝言を受け取るホームコード、資格がなければ入れないハンターサイト、通販のトイ・ランド、動画のアイチューベ、交流のフェイスボックス、取り締まる側のネット警察とハッカーハンター、痕跡を残さない通信手段のQである。

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