世界 / 設定・概念
歴史年表
『HUNTER×HUNTER』作中世界の歴史を1700年以前から2002年の暗黒大陸渡航まで整理。人物の年齢、各編の出来事、確定日と推定年の違いを解説する。
『HUNTER×HUNTER』は連載順に読めば物語を追えるが、作中世界の年代は回想と資料によって何度も前後する。ドン=フリークスの暗黒大陸探検、ハンター協会の成立、ネテロの修行、幻影旅団の結成は、ゴンが試験を受ける2000年よりはるか前に起きている。
年表には、月日まで描かれた事件、年だけが示された経歴、人物の年齢から置いた概算年が混在する。「頃」「以前」「以降」が付く行は確定日ではない。年代を一列に並べる目的は空白を推測で埋めることではなく、人物と組織の動きがどの時点で重なったかを確認することにある。

2001年:ゴンがジンと再会し、最初の目的を果たした時期(第339話)

2002年:暗黒大陸渡航と王位継承戦の舞台となるブラックホエール1号(第342話)
基本情報
| 対象期間 | 1700年以前から2002年8月19日まで |
|---|---|
| 物語開始 | 第287期ハンター試験は2000年1月 |
| 現在の基準 | 王位継承編の出航12日目は2002年8月19日 |
| 精度区分 | 確定日、年のみ、概算年、前後関係 |
| 主要転換点 | ハンター協会成立、幻影旅団結成、キメラ=アント討伐、暗黒大陸渡航 |
年表の基準と誤差
年月日が作中で表示された事件は、その日付を基準に置ける。第287期ハンター試験は2000年1月7日に始まり、ブラックホエール1号は2002年8月8日に出航した。一方、ネテロの誕生は1880年頃、ビヨンドの最初の暗黒大陸探検は1950年頃であり、前後数年の幅を含む。
人物の現在年齢から生年を置く場合も、誕生日を迎えたかで一年ずれる。資料間で年齢表記の基準時点が違えば、単純な引き算はできない。年表では、確定しない数字へ「頃」「以前」を残し、物語上の順番と暦上の精度を分けている。
| 表記 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 年月日 | 作中表示などで日付まで確認 | 2002年8月8日出航 |
| 年のみ | その年の出来事だが月日は不明 | 1988年幻影旅団結成 |
| 頃 | 年齢や前後関係による概算 | 1880年頃ネテロ誕生 |
| 以前・以降 | 上限または下限だけ確認 | 1700年以前ドンの探検 |
暗黒大陸とハンター協会の前史
1700年以前、ドン=フリークスは暗黒大陸を探検し、新大陸紀行の東巻を書いたとされる。1714年には第1期ハンター試験が行われ、協会の長い歴史が始まった。1800年以前にはV5が不可侵条約を結び、人類による暗黒大陸への公的な進出を禁じた。
条約後も探索は止まらなかった。アイザック=ネテロはジグ=ゾルディック、リンネ=オードブルと非公式に渡航し、ビヨンドは1950年頃にクカンユ王国の調査へ参加する。表向きの禁忌と、個人や国家の挑戦が並行した結果が、2002年のカキンによる大規模渡航へつながる。
ネテロとゾルディック家の世代
ネテロは1880年頃に生まれ、50歳を超えてから感謝の正拳突き1万回へ打ち込んだ。1930年頃には1時間を切る境地へ達したとされる。マハ=ゾルディックは1902年、ゼノは1933年、シルバは1954年生まれで、暗殺一家の三世代はハンター協会の近代史と重なる。
ゼノは幼い頃からネテロを知り、ネテロが年寄りだったと語る。数字だけを見ればネテロとゾルディック家の世代差が分かり、二人の戦闘経験がゴンたちの修行期間とは比較できない長さだと理解できる。年表は強さの順位を決めないが、経験の蓄積を測る尺度にはなる。
流星街と幻影旅団の成立
クロロ=ルシルフルは1974年に生まれ、流星街で仲間たちと育った。1985年のサラサ虐殺は、彼らが悪人を演じて流星街を守る構想へ進む契機になる。1988年に幻影旅団が結成され、1992年には事件の実行犯リスノースが惨殺された。
1995年12月頃、幻影旅団はクルタ族を虐殺し、緋の眼が闇市場へ流れた。1997年6月には13人全員が集合し、同年シルバが団員の一人を暗殺する。1998年にヒソカが入団し、2000年のヨークシン襲撃へ至る。旅団の結成理由と現在の犯罪は直線的に正当化できないが、復讐と流星街防衛が出発点だったことは年代上つながっている。
ゴンたちが生まれた1980年代
ジン=フリークスは1968年、レオリオは1981年、クラピカは1983年、ゴンとキルアは1988年に生まれた。ジンは1980年の第267期ハンター試験で唯一の合格者となり、1983年頃には遺跡の調査と修繕を行う団体を設立している。ゴンが生まれる前から、父はハンターとして複数の計画を動かしていた。
1987年にはグリードアイランドが限定100本で発売され、1988年には幻影旅団が結成される。主人公世代の誕生と同時期に、後の冒険の舞台と敵対組織が形を整えた。1996年、ゴンはカイトと出会い、キルアは天空闘技場200階へ到達し、コムギは軍儀世界大会で初優勝する。三人は会う前から別々の場所で物語の準備を終えていた。
2000年、ハンター試験からヨークシンへ
2000年1月7日、第287期ハンター試験が始まり、ゴン、クラピカ、レオリオ、ヒソカ、イルミ、ハンゾー、ポックルが合格する。ゴンたちはゾルディック家を訪れた後、天空闘技場で念を修得した。7月にゴンが裏ハンター試験へ合格し、8月にはクラピカがノストラード組へ入る。
9月1日、幻影旅団がヨークシンの地下競売を襲撃した。翌日にウボォーギンが死亡し、3日にはゼノとシルバがクロロと交戦、4日に人質交換が行われる。数日に集中した事件だが、クラピカの復讐、ヒソカの離脱、クロロの念封印という三つの結果は、その後のグリードアイランドと天空闘技場まで長く影響した。
| 日付 | 出来事 | 後への影響 |
|---|---|---|
| 1月7日 | 第287期ハンター試験開始 | 主要4人が出会う |
| 3月10日 | ゴンとキルアが念を学ぶ | 天空闘技場以後の基礎 |
| 9月1日 | 幻影旅団が地下競売襲撃 | クラピカと旅団が衝突 |
| 9月4日 | クロロ拉致と人質交換 | 団長の念と接触を封じる |
| 9月10日 | グリードアイランドへ入場 | ジンへの手掛かりを追う |
2001年、キメラ=アント討伐
2001年3月、ゴンはグリードアイランドをクリアし、同行を使ってカイトと再会する。同じ頃、キメラ=アントの女王がバルサ諸島へ漂着した。4月にはゴン、キルア、カイトがNGLへ入り、ネフェルピトーがカイトを殺害する。個人的な再会が、そのまま人類規模の討伐戦へ接続した。
5月にメルエムが誕生し、6月には東ゴルトーで選別が進む。ネテロは貧者の薔薇を起爆して死亡し、メルエムと護衛軍、コムギも毒で命を落とした。8月から会長選挙が始まり、ゴンの治癒、ジンとの再会、チードルの第14代会長就任までが続く。わずか数か月で協会の指導者と主人公の目的が同時に更新された。
2002年、暗黒大陸渡航と王位継承戦
2002年、カキン王国は暗黒大陸渡航を進め、7月頃に王子たちが壺中卵の儀へ参加する。7月4日、クラピカは十二支んの内通者をサイユウと特定し、王子側は護衛募集と面接を行った。同じ時期、天空闘技場ではクロロがヒソカに勝利し、蘇生したヒソカがコルトピとシャルナークを殺す。
8月8日にブラックホエール1号が出航し、王位継承戦、ビヨンドの監視、マフィア抗争、幻影旅団のヒソカ捜索が同じ船内で始まる。8月19日の出航12日目には特殊戒厳令が発令された。1700年以前の暗黒大陸探検から続く欲望が、2002年に国家、協会、王族、犯罪組織を一隻へ集めた。
年表から確認できる因果
年代を並べると、同じ事件へ別々の世代が準備してきたことが分かる。ネテロの暗黒大陸経験はビヨンドへの禁令となり、ビヨンドは父の死後に渡航を再開した。サラサ事件から生まれた幻影旅団は、クルタ族虐殺を経てクラピカと衝突し、いまは暗黒大陸船でヒソカを追う。
ただし順番が近いだけでは因果にならない。1988年のゴン誕生と旅団結成は同年でも直接関係せず、2001年の複数事件もすべて同じ月日に起きたとは限らない。年表は接点を見つける道具であり、空欄を物語へ変えるには個別の場面と台詞へ戻る必要がある。
同時代を横断すると見えるもの
1996年には、ゴンがカイトと出会い、キルアが天空闘技場200階へ到達し、コムギが軍儀世界大会で初優勝した。三つの出来事に直接の因果はない。それでもキメラ=アント編で交わる三人の出発点が同じ年に置かれることで、各自が別の場所で約5年間を積み重ねたと分かる。
2002年7月には、カキンの王子警護面接と、クロロ対ヒソカの決闘が近い時期に進んだ。決闘後の連続殺人が幻影旅団をブラックホエールへ集め、王位継承戦とは別の目的を船内へ持ち込む。同時期の出来事は因果そのものではないが、同じ場所へ参加者が集まる経路を説明する。
